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OneOdio Monitor80をレビュー! 高解像度で安心して聴ける高コスパモニターヘッドホン

OneOdioから発売された開放型モニターヘッドホンの、Monitor80。前作Monitor60からさまざまな点がアップデートされたモデルで、音質も装着感も総合的な使い勝手も向上しているのが特徴です。

それでいて、値上げは最小限。

コスパが高い開放型モニターヘッドホンを探している方には、よい選択肢だと言えます。

本記事では、そんなOneOdio Monitor80についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

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目次

OneOdio Monitor80の基本仕様

OneOdio Monitor80の良いところと気になる点についてレビューする前に、まずは本機の基本仕様を紹介していきます。スペックや付属品、外観などについて知りたい方は、ぜひご参考ください。

スペック

  • 形式:開放型ヘッドホン
  • ドライバーサイズ:40mm
  • 周波数特性:10Hz〜40kHz
  • 感度:100dB±3dB
  • インピーダンス:250Ω
  • プラグ:6.35mmモノラル標準/3.5mmステレオミニ
  • ハイレゾ対応
  • 回転式イヤーカップ搭載
  • アルミニウム製ハニカムパンチングケース採用
  • サイズ:20×18×10.5cm
  • 重量:298g

以上が、OneOdio Monitor80の簡単なスペックです。

形式は、開放型ヘッドホン。開放型というのは、ヘッドホンのハウジングユニットが空気が自由に出入り可能な構造になっている製品を指すジャンルです。ハウジングが密閉されているものは、密閉型と呼びます。

開放型は密閉型と比べるとニッチですが、製品数は意外と多いです。モニターヘッドホンなど、音楽制作現場で用いる製品としては好まれる傾向があります。

本機はそんな開放型ですが、比較的一般受けを狙っているようなスペックです。周波数帯域が広く、高解像度への期待感を煽ります。そのうえでハイレゾ対応、回転式イヤーカップなどフックになるような部分も多いです。

付属品

  • Monitor80本体
  • ストレートケーブル(3m)
  • カールケーブル(1.5〜3.5mm)
  • ユーザーマニュアル

以上が、OneOdio Monitor80の付属品です。

特徴的なのは、ケーブルが二種類付属する点。一般的なストレートケーブルと、昔のキーボードなどによく採用されていたカールケーブルが付属します。カールケーブルは伸縮性があり、通常の状態で1.5m、最大3.5mmと長さが可変式なのがよいところです。

どのような環境でも、比較的使いやすいと言えます。

さらに、プラグも6.5mmモノラルだけでなく3.5mmステレオミニに対応するなど、全体的に使いやすいです。

付属品も、1万円程度のヘッドホンのなかでは充実している部類だと言えます。

外観

OneOdio Monitor80の外観は、パッと見の印象では価格以上に高級感があります。

近くで見ると部分的にプラスチッキーに感じるところはあるものの、チープ感はありません。素材感というよりも、デザインに高級感があり、チープには見えないというタイプです。

シンプルな黒地にシルバーの縁取りと、ハニカム構造。起毛素材のイヤーカップなど、随所に凝らされた工夫がデザイン面にも良い影響を与えています。

ヘッドホンを近くで凝視する機会はなかなかないので、普通に使っている分にはまずデザインと質感に不満を抱くことはありません。

たわみ、軋みに関しては特に感じられず、全体的なビルドクオリティはOneOdio製品のなかでも高いです。

OneOdio Monitor80の良いところをレビュー

本機のスペックについて紹介しましたが、今度はOneOdio Monitor80の良いところについてレビューしていきます。音質傾向や向いている用途、装着感などについて気になる方は、ぜひご参考ください。

開放型としては低音が出やすい

OneOdio Monitor80は、開放型としては低音が出やすい部類です。

開放型ヘッドホンの弱点として、低域の弱さがしばしば語られます。

密閉型の場合、ハウジングが共鳴することにより迫力のある低音が出やすい構造になっているのが特徴です。

一方、開放型は音がハウジング内にこもらないため、低音が響きにくくなります。音がこもらないのは抜けの良い音が出る、伸びやかな高音が出やすいというメリットにも繋がっているので、悪い点ではありません。

ただ、開放型は一般的に低音が弱いのが通説。

しかし、OneOdio Monitor80は、そんな開放型のなかでは低域がしっかりと出ている部類です。本当に開放型なのかと、疑ってしまうレベルで低域が出ています。

40mmの大口径ドライバーの恩恵が強く表れている部分です。

音質バランスがよく高解像度でクリア

OneOdio Monitor80は、開放型のなかでは低音域が出やすいと説明しましたが、もちろん低域だけが本機の魅力ではありません。

開放型の本領発揮とも言える高音の伸びが、本機でもしっかりと感じられます。同時にキレもあり、高域が非常に聞きやすいです。低域も埋もれることがなく、バランスが良好。

中域の艶や空間表現はやや控えめですが、原音に忠実な音が鳴るため、モニターヘッドホンとしてバランス調整がされていることがわかります。モニターヘッドホンはリスニング製品と比べて、原音にどれだけ忠実かが問われがちなので、この分野においては非常に良好な音質傾向です。

さらに、高解像度。音がそれぞれ聞き取りやすく、音楽制作や楽器演奏のモニタリングなどに向いています。

そして、音のクリアさも良好です。

1万円程度という価格を考えれば、お釣りが来る音質だと言えます。

映画やアニメ・ゲームなどにも向いている

OneOdio Monitor80は、音質のバランスが良好で、高解像度かつクリアだとレビューしてきました。

用途としては、楽器演奏のモニタリングや音楽制作などに特に向いています。

ただ、一般的な音楽や映画、アニメ・ゲームなどの用途にも使いやすい音質です。音の味付けという面では薄味ですが、その音源が表現したい世界観を忠実に味わうことができます。

そのため、BGMによる世界観構築がうまいゲームやアニメなどとの相性が非常にいいです。RPGが好きなゲーマー、ゲームのサントラを買うほどゲームBGMが好きな人、音楽が好きな人など幅広い人におすすめできる音をしています。

ただし、ゲームのSEを聞き分けるという用途にはあまり向きません。

あくまでも、音楽用としてチューニングされているため、アニメやゲームに関してもBGMのリスニング体験が良好になるという印象です。

装着感が良好

OneOdio Monitor80は、装着感が非常に良好です。

まず、上下左右に動くイヤーカップが魅力的。左右には特に大きく動きます。180度程度なら、全く問題がありません。このおかげで、良好な装着感になっているというより、装着感を調整しやすいのが魅力です。

さらに、片耳だけでのモニタリングも楽に行えます。ヘッドホンはイヤホンよりも、片耳だけで使うちおうことをしにくいですが、本機は回転させられるためあまり違和感なく片耳だけで使えるのがよいところです。

レコーディングなどでは、特に助かります。

そして、イヤーパッドがもこもことした起毛素材で作られているのもよいところです。冬でも冷たさを感じることがなく、オールシーズン使いやすいと言えます。

注意点があるとすれば、ゴミがつきやすいことくらいです。これは、こまめに拭けば解決します。

ケーブルの使い勝手がよい

OneOdio Monitor80は、ケーブルの使い勝手が非常に良好です。

ケーブルは、左右どちらにも接続できます。左側が3.5mmジャックで、右側は6.3mmジャックが搭載されており、使うプラグによって方向が固定されるものの、どちらのジャックも持っていればその都度好みの方向からケーブルを出しやすいです。

そのうえ、デイジーチェーンが可能。

デイジーチェーンというのは、複数の機器を数珠つなぎのように接続することです。複数の機器と接続することで、各機器から出ている音を同時に聞けます。制作現場やバンドの練習のモニタリングなど、活用できる場面は多いです。

また、これらの使い勝手の良さを底上げするかのように二種類のケーブルが付属するのも魅力的。この価格の製品では、そもそもケーブルが付属しないということもあります。

そのなかで、二種類付属するのは非常にありがたいところです。

OneOdio Monitor80の気になる点をレビュー

OneOdio Monitor80の良いところについて、レビューしてきました。本機は音質がよく、使い勝手もよく装着感も良好です。デメリットがないように感じられますが、一部注意しなければならない点があります。

そこで今度は、OneOdio Monitor80の注意点・気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

開放型なので音漏れには注意が必要

OneOdio Monitor80は、開放型ということもあり、しっかりと音漏れします。

ただ、これは本製品のデメリットというより、開放型ヘッドホン全体のデメリットです。開放型を購入するのであれば、あらかじめ覚悟しておいたほうがよいことだと言えます。

音漏れしてもいい環境や、音漏れしても問題ない音源に対してのみ使うなどの工夫が必要です。常にこれだけを使い続けるようなヘッドホンではなく、場面に応じた使い分けの候補として持っておくべきヘッドホンだと言えます。

高インピーダンスなので出力には注意が必要

OneOdio Monitor80は、250Ωという高インピーダンスのヘッドホンです。

インピーダンスというのは、抵抗のこと。抵抗値が大きくなると、適切な電流を流すのにより大きな出力(電圧)が必要になります。

スマホに接続するイヤホンやモバイルヘッドホンなどは、インピーダンスが40以下の低い製品が多いです。40でもスマホで使うにはやや高めで、PCで使うとしても直挿しなら低インピーダンスが好まれます。

本機は250Ωというインピーダンスなので、それらと比べると非常に高抵抗です。

PC直挿しでは、まともに音が出ません。アンプが必要ですが、出力が低いアンプではやや力不足です。

本機を快適に使うには、高出力のアンプが必要になります。

Oneodio Monitor80はこんな方におすすめ!

  • 低音も聞きやすい開放型ヘッドホンを探している方
  • 音楽鑑賞やゲームなどでコスパが高いヘッドホンを探している方
  • 音楽制作や楽器をこれからはじめたい方
  • コスパが高いモニターヘッドホンを探している方

OneOdio Monitor80は、以上のような方々におすすめです。

本機は、開放型としては低域が聞き取りやすく、全体的に音のバランスが良好なのが大きな魅力。その点に惹かれる方には、おすすめです。

用途としては、音楽制作や楽器のモニタリング、音楽鑑賞・映画鑑賞やゲーム・アニメなど幅広く使えます。

さらに、開放型としてもモニターヘッドホンとしてもコスパが高い製品なので、これらのジャンルの製品に興味があり、コスパを重視している方にもおすすめです。

まとめ|開放型モニターヘッドホン入門に最適

本記事では、OneOdio Monitor80の良いところと気になる点についてレビューしてきました。

ケーブルのプラグを二種類使えたり、イヤーカップが回転できたりと細かい部分で気が効いている製品です。ヘッドホンとしての性能も価格以上によく、使い勝手や装着感も良好。

高インピーダンスで環境を選ぶなど一部に注意点があるものの、高クオリティなヘッドホンです。

開放型モニターヘッドホンの入門としても、おすすめ。

音質傾向や使い勝手などを参考に、自分の用途に合うかどうか好みに合うかどうかを吟味したうえで、魅力を強く感じるのなら購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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