QCY MeloBuds Pro は定価6,980で購入できる完全ワイヤレスイヤホンです。割引が入ると5,000円台で購入できる価格帯に関わらず高機能・高音質で話題を集めています。
5,000円台のワイヤレスイヤホンは、性能・音質・使用感の全てに満足できるイヤホンは多くありません。
その中でQCY MeloBuds Pro は、音質良し・機能良し・装着感良しと、使い勝手にもしっかりとこだわったイヤホン。
実際に使用した感想をレビューしていきますので、高コスパなワイヤレスイヤホンを探している方はぜひ読み進めてください。
QCY MeloBuds Pro の基本仕様まとめ

まずは、QCY MeloBuds Proの基本情報について簡単に紹介します。スペックや外観、付属品について解説していくので、性能やデザインなどが知りたい方はぜひご参考ください。
スペック
- 接続方式:Bluetooth
- Bluetooth規格:5.3
- 対応機種:iOS/Andoid
- 動作範囲:10m
- バッテリー持続時間:34時間(ANCオフ)/30時間(ANCオン)
- バッテリー容量(ケース):350mAh
- ケース充電:約3回
- 充電ポート:USB Type-C
- ケースサイズ:56.3×51.1×28mm
- 本体寸法:20.7×33.6×23.4mm
- 対応コーデック:SBC / AAC / LDAC
- 対応プロファイル:HFP/A2DP/AVRCP
- 防水性能:IPX5
- 技適取得済み
Bluetooth5.3に対応しているので、通信安定性は非常に高いです。iOS/Android両方のスマホに対応しています。もちろん、スマホだけでなくBluetooth機能のあるPCやDAPなどとの接続も可能です。
バッテリー持続時間は、ANCオフで34時間。これはケースも使用した際の持続時間ですが、同価格帯の製品のなかでは比較的高めです。ANCをオンにしても30時間持続するので、毎日頻繁に使う方でも安心。
ケース充電を合わせれば約3回フル充電できますので、2,3日の出張・旅行でも余裕で使えます。
さらに、防水性能はIPX5と高いです。IPX5は噴流水に当たっても問題が無いレベルの防水性。大雨に打たれても大丈夫ですし、水たまりに落としてもすぐに拾えば問題なく使えます。
外観

まずはQCY MeloBuds Proのケースデザインから。
カラーはブラック・ゴールド・ホワイト3色販売。今回レビューするのはブラックですが、濃い目のグレーに少し光沢が入った印象。
格安なイヤホンにありがちな主張の強いロゴもなく、控えめなカラーリングでQCYとブランド名が印字されています。樹脂感は感じられるため高級感はありませんが、チープな印象は受けません。外で出しても問題なく使えます。

サイズ感も小ぶりなのが好印象。

ケースアンダーに充電用のUSB(Type-C)ポートとリセットボタンが配置されています。リセットボタンは片耳からしか音が聞こえない場合やイヤホンと機器とをうまく接続できない場合に使用します。

QCY MeloBuds Proの特徴の一つとして、メリットだと感じたのが片手でケースを開けられること。
片手でサッと開けて、もう一方の手でイヤホンをつまみ出せるのはとても便利です。

イヤホン本体

背面は光沢のあるシルバーのラインがありアクセントになっています。

ノズル部分
付属品

本体以外の付属品は、ケーブル長10cm程度のUSB Type Cケーブル、イヤーピース3ペア(S/M/L)、マニュアルとなっており必要十分といったところです。
イヤーピースは装着済みのMだけでなくSとLサイズも付属。近年はイヤーピースを3サイズ付属するイヤホン製品が一般的ですが、本機も例にもれずしっかりと付いてきます。
イヤーピースは耳に合わないこともあるので、3サイズあるのは嬉しいところです。
QCY MeloBuds Proの良いところをレビュー
QCY MeloBuds Proは、5000円台で購入できるイヤホンとしては高い性能を持っており、使い勝手も良いことを解説してきました。それだけではわからない良さももちろんあります。
そこで今度はQCY MeloBuds Proの良いところをレビューしていくので、実際の装着感や音質やノイキャン性能が気になる方はぜひご参考ください。
3面で支えるデザインが装着していることを忘れるレベルで○

QCY MeloBuds Proのイヤホン形状は、公式によると三点で均等に力を分散するデザインを採用しています。

このデザインのおかげで耳周りにうまくフィットし長時間の装着でも疲れを感じさせないとのこと。合わせて約4gという軽さもフィット感につながっています。
実際に装着してみるとイヤホンを耳に押し込んで安定させているのではなく、面で耳周りにピッタリとフィットし優れた装着感だと感じました。

格安ワイヤレスイヤホンは耳にフィットせずに、歩いているときに落ちたり落ちる不安の感じる製品が結構あります。ワイヤレスイヤホンは外出時に使うことが多いので、非常に好印象です。
本体がケースから出しやすい

QCY MeloBuds Proのケースは中央よりも下部から開く仕様になっており、これがイヤホン本体の取りやすさに繋がっています。

親指と人差し指をフロントに、中指をケース後ろ側で支えるような持ち方をすると、人差し指に少し力を入れて上にスライドさせてあげるとケースが開きます。

その後、反対側の手でイヤホンをつまみ出すという仕様。
ケースデザインによっては両手を使わないとケースを開けない製品も多く、そういった製品は外で使う際に不便に感じますが、QCY MeloBuds Proはストレスなくケースを開け閉めできます。
またケースを開いた際にイヤホン本体を触れる面積が広い設計となっているため、これも取り出しやすさに繋がる工夫だと感じました。
低音から高音まで全体的な音質バランスが取れている

QCY MeloBuds Proは、全体的な音質のバランスがいいです。
格安イヤホンでは、低音が派手な代わりに他の部分があまり聞こえないということもよくあります。または低音が全く伝わってこないような製品もあります。これではせっかくの音源も台無しです。
本機はバランスの取れた音質で5000円台という価格帯を考慮すると非常に好印象。低音には強めではないもののズンと響のある強さがあり、中音・高音もしっかりとバランスが整っています。
中音域はボーカルのパワフルな存在感をしっかり表現、高音域は繊細でクリア。しゃりしゃりした感じもなく自然に流れるといった印象があります。
全体的にバランスが良く、音量・音質ともにどれか一つが特別劣っているということは特にありません。
また音の定位や分離感も良好です。
突起した音場の広さなどは感じませんが、それぞれの音源があるべき位置からしっかりと聞こえてきます。
空間オーディオに対応

QCY MeloBuds Proは空間オーディオにも対応しています。
空間オーディオというのは、3次元空間での自然な音の聞こえ方を再現する先進的な音響技術。
現実世界で体験するような立体的な音響体験を実現するため、前後左右に加えて上下からも音が聞こえるように設計されより自然な音の広がりを作り出します。
実際に空間オーディオをONにすると、音源にもよりますが音像が上下左右に広がってサラウンドのように立体的な音になります。
音源によっては全く違いを感じないものもあります
空間オーディオの恩恵を受けやすい音源は、楽器の配置が明確で各楽器の音の分離感や空間的な広がりを感じやすいクラシック・オーケストラ、会場の臨場感や観客の歓声などのライブ録音では、実際のコンサート会場にいるような立体的な音響空間を楽しめます。
ANCのノイキャン性能が高い

QCY MeloBuds Proは最大46dBのノイズキャンセリングを搭載し、電車の中やうるさい場所にいても音楽や映画をストレスなく楽しめます。
ノイズキャンセリングのメニューは「アダプティブ、室内、通勤、騒がしい、風切り音カット」と分類されており、その中でも通勤・騒がしいモードでは3段階ずつの強度切り替えが可能。その場の状況によって細かくノイズキャンセリングを設定できます。
また外音取り込み機能も微調整ができ、こちらは6段階の調整が出来ます。

ただし設定を上げ過ぎてしまうと外部の音をしっかり収音してきます。高い設定にしすぎると普段は聞こえないノイズまでも聞こえてしまい、快適とは言えません。
ゲームモードは良好な分離感で楽しめる

本機にはゲームモードが搭載されており、80ミリ秒の低遅延と安定した接続でゲームを楽しめます。
80ミリ秒というのはゲームモードが搭載されている製品の中では中間的な値。(低遅延な製品は40ミリ秒という製品も存在)
なお人間が映像と音のずれを知覚できる閾値は約125ミリ秒とされています。音ゲーなど厳密なタイミングを要求されるようなゲームでも大抵の方はストレスなく楽しめます。
もちろん原神などMO、MMOゲームでは一切の遅延を感じず快適にプレイできます。
IPX5の防水性能で突発的な雨やトラブルにも対応できる

QCY MeloBuds Pro本体の防水性能はIPX5。
IPX5というのは防水性能を示す規格で、6.3mmのノズルから3メートルの距離で、あらゆる方向から30キロパスカルの水圧で10-15分間の噴射に耐えられるレベルの防水性能です。
一般的な生活シーンで十分な防水性能があり、ランニングやワークアウト時の汗、突然の雨などでも問題はありません。
もちろん汚れや汗を拭き取りたい時、水道水で軽く流す程度も可能です。
もし、誤って水の中に落としてしまったとしても、すぐに水気を拭き取り十分に乾燥させれば使用できます。
なおイヤホンケースはIPX5に対応していないため、ケースは濡れないように気をつけましょう。
QCY MeloBuds Proのイマイチな点をレビュー
QCY MeloBuds Proの良いところについて、レビューしてきました。もちろん、良いところもあればイマイチなところもあります。そこで今度は、QCY MeloBuds Proのイマイチなところをレビューしていくので、ぜひご参考ください。
ケースデザインは好き嫌いが分かれる

個人的な感想でもありますがこの丸みを帯びたケースデザインは、けしてかっこいいとは言えず、逆に可愛いとも言い切れないデザインです。
また安っぽいとまでは言えませんが、高級感もありません。5000円台という価格帯を考えれば価格相応といったところでしょうか。
機能面からすると片手でもケースを開けられるというメリットがありますが、このケースデザインと質感は好き嫌いが分かれるはずです。
外音取り込みのレベルを上げた際のノイズが目立つ

本機の外音取り込み機能は強度を6段階に設定できます。
設定を高めると外部の音をしっかりと拾ってくれますが、日常の音のみでなく一般的な耳では聞こえないようなノイズまでも収音し、聞こえてしまいます。
外音取り込み機能は私も公共の場でよく使用する機能で重宝しますが、逆にノイズが高くなる高強度設定が何のためにあるのか理解できず、気になるポイントとして挙げました。
もちろん、軽めの設定にしておけばストレスのないレベルで外音を取り込むことが可能です。
QCY MeloBuds Proはこんな方におすすめ!

- 安価で音質がいいワイヤレスイヤホンが欲しい方
- ANC機能を使って作業などに集中したい方
- スポーツなど動いていてもずれにくいイヤホンを探している方
- 防水耐性の高いイヤホンを探している方
- はじめてワイヤレスイヤホンを購入する方
本機は、参考価格6,980円ですがAmazonでは5,000円台で販売されています。
5,000円台の完全ワイヤレスイヤホンとして考えると、音質・機能ともに同価格帯の中ではトップクラスで高いと言えます。音質面にも優れており、そのうえANC性能も高いです。何よりも装着感が高いという当たり前の要望にしっかりと答えています。
ワイヤレスイヤホン入門機はもちろん、防水耐性も高いためスポーツ時に使用したいサブイヤホンを探している方にもおすすめです。
まとめ|5000円台で超高コスパ!ガッツリ使える日常イヤホン
ここまで、QCY MeloBuds Proについてレビューしてきました。
本機は、コスパが圧倒的に高いです。音質、性能、装着感に関しては一段上のクラスのイヤホンと比べても遜色ありません。
音楽鑑賞、映画鑑賞でも、ゲームでも使いやすいです。強いANCがあるので、カフェでの作業や電車の中でのコンテンツ視聴にも最適。
コスパ最高なイヤホンを探している方には、非常におすすめですよ。