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Anker Soundcore 3レビュー・音質は期待値以下・使い勝手や評判を解説

近年は、音楽は気軽に聴くものとして認識されるようになっています。スマホでサブスクのサービスを使って聴き流したり、音質より使い勝手を重視してイヤホンを選んだり…。

一定の音質と合わせ利便性を重視する人には、Bluetoothスピーカーが人気です。

今回紹介するのは、Bluetoothスピーカーとして定番のAnker Soundcore 3。Ankerが作っているということもあり安心できるのか、人気があるシリーズです。

ただ、実際の使い勝手や音質などはどうなのか気になる方もいるはず。

そこで今回は、Anker Soundcore 3の使い勝手や評判などについてレビューしていきます。

目次

Anker Soundcore 3の仕様・スペック

  • 通信規格:Bluetooth5.0
  • オーディオ出力:16W(8W×2)
  • 連続再生可能時間:最大24時間
  • 防水規格:IPX7
  • サイズ:約174×57×59mm
  • 重量:約500g

Anker Soundcore 3のスペック面で最も目を引くのは、連続再生時間の長さです。

Bluetoothスピーカーは、バッテリー駆動が基本となります。音楽を長時間聴き流したりするには、やはり長時間使えるスピーカーのほうが便利です。24時間も連続再生できれば、特に困ることがありません。

さらに、重量も500gとスピーカーとしては軽量です。

気軽に使えることに特化したようなスペックになっています。

Anker Soundcore 3の特徴をレビュー!

Anker Soundcore 3のスペックを見てきましたが、スペックだけではわからない部分もたくさんあります。そこで今度は、Anker Soundcore 3の特徴についてそれぞれ簡単にレビューしましょう。

外観デザインがスタイリッシュ

Anker Soundcore 3は、外観デザインがスタイリッシュです。長方形の箱型で、非常にシンプルなデザインになっています。

丸みを帯びていて無骨すぎず、かといって奇抜ではない「ちょうどいいデザイン」です。soundcoreのロゴの主張も控えめで、ミニマルなデザインが特徴的。

充電キャップが無くなって充電が楽

Anker Soundcore 2には、充電キャップがありました。充電のためにケーブルを接続する端子にホコリが入りにくいなど、キャップにも良い点はあります。デザインの邪魔にならないのも、充電キャップがあるメリットです。

ただ、充電キャップがあると充電が面倒になります。

いちいちキャップを開けてケーブルを接続し、終わったらまたキャップを閉める必要があるためです。

この充電キャップが、前モデルでは少し不評でした。

Anker Soundcore 3では充電キャップが廃止され、充電が楽になっています。

IPX7の防水性能がありお風呂でも使える

本体左側にはストラップも通せる穴が空いている

Anker Soundcore 3の防水規格は、IPX7です。

これは、30分間水道水と同じ水質の水に機器を浸けて、引き上げた後に問題なく起動できるレベルの防水性能になります。つまりは普段の生活で水がかかる場面があったとしても、全く問題がないということです。

Bluetoothスピーカーの防水規格としては、比較的高い部類になります。

お風呂場に置いて湯船に浸かりながら音楽を聴くという用途でも、問題ありません。

SoundCoreアプリに対応

Anker Soundcore 3は、SoundCoreアプリに対応しています。

アプリをスマホにインストールしてペアリングすれば、アプリからさまざまな設定が可能です。音量設定、イコライザの設定などが行なえます。安価な価格帯で専用アプリが使えるスピーカーは、そう多くありません。

設定方法も、非常に簡単です。

アプリをインストールしてBluetooth経由で本機を呼び出すだけで、設定できるようになります。

オートパワーオフ機能搭載

Anker Soundcore 3には、オートパワーオフ機能が搭載されています。

名前の通り、自動的に電源が切れる機能です。バッテリーの節約になりますし、毎回電源を消さなくても電源がオフになるので非常に便利な機能となっています。

なお、USBケーブルを挿した状態で使用する場合はオートパワーオフモードにはなりません。ケーブルが外れた状態でのみオートパワーオフモードが活きるのは、良い設計です。

さらに、スマホアプリを使ったリモートパワーオフにも対応。

遠隔でもBluetoothが届く範囲なら問題なく電源を切ることが可能です。

Anker Soundcore 3の音質・評判をレビュー!

Anker Soundcore 3の特徴を紹介してきました。機能面がしっかりしており、防水規格も十分で利便性が高いのが特徴です。では、音質や実際に使ったときの使い勝手はどうなのか。今度はAnker Soundcore 3の音質・使い勝手などに関する感想・評判を紹介します。

低音は前モデルより出るようになった

Anker Soundcore 3は、前モデルに比べると音も少し改善されています。

前モデルのAnker Soundcore 2は、低音がまるで出ていませんでした。一応鳴ってはいるものの、ベースの音などがほかの音にかき消されて全然聴こえないレベルです。どんなジャンルの音楽でも、ベースは非常に重要。ベースの音で、曲全体の印象が変わってしまいます。

この音が出ないのは致命的でした。

Anker Soundcore 3では改善され、前モデルよりは出ています。少なくとも、ほかの音にかき消されて全く聴こえないということはありません。

ただ、低音の音質に関しては微妙です。

とりあえず鳴ってるだけ感があり、不自然な音に感じました。

また、前モデルと比べて改善されたとはいえ、他のBluetoothスピーカーと比較すると低音の迫力は皆無に近いです。

高音域が伸びずに刺さる

Anker Soundcore 3は、低音域だけでなく高音域にも弱点があります。

高音域は伸びやかな音が良いというのが、一般的な認識です。高音がしっかり原曲通りに伸びるかどうか、ボーカルや楽器の音の広がりを感じられるかどうかが重要になります。高音の伸びが良いと女性ボーカルの曲や、チップチューンのような曲がより綺麗に聴こえるというイメージです。

ただ、本機の高音域は伸びません。

低音に比べて出てはいるのですが、耳に刺さるような高音になっています。解像度が高くて刺さるのではなく、単純に不快な音として刺さる感じです。

全体的な音域のバランスがよくない

Anker Soundcore 3の背面

Anker Soundcore 3は低音と高音に弱点があると述べましたが、最大の弱点はバランスです。

確かに中音域はハッキリと聴こえます。ボーカルとの相性は良いです。

ただ、物足りず不自然な音作りになっている低音と刺さる高音とが、唯一普通に聴こえる中音域の邪魔をしています。

音楽はバランスが大事です。

低音がしっかりと下支えをすることによって、中音と高音が際立ちます。高音が伸びることにより人は綺麗な音だと感じ、同時に低音の良さを再確認することが可能。それでいて中音がハッキリ聴こえることが大切です。

それぞれの音のバランスが良いことによって、音楽は成り立ちます。生演奏でベースが突然自己主張を始めたり、ボーカルの音だけ聴こえたりしては台無しですよね。

それと同じで、Anker Soundcore 3は全体的な音のバランスが悪いため全体的な音が悪く感じられてしまっています。

各音域の音作りが悪いことにより、バランスの悪さが余計に悪目立ちしているので音に関しては正直期待できません。

言葉選ばずに言えば、他のBluetoothスピーカーを聴いた後でSoundcore 3で聴くとゲンナリするレベルです。

バッテリー持続時間が長くて便利

Anker Soundcore 3は、バッテリー持続時間が長いのが大きな利点です。

Bluetoothスピーカーのなかには、10時間程度でバッテリーが切れる製品もたくさんあります。パワフルなスピーカーなどは、より大きな電源を食うためバッテリー持続時間が短くなりがちです。

ただ、本機は24時間も持続します。充電ストレスが無いので、便利です。

どこにでも気軽に持ち運べるのが便利

Anker Soundcore 3は、どこにでも気軽に持ち出せます。

500gと比較的軽く、サイズも小型なので移動が楽です。普段は部屋で使い、お風呂に入るときはお風呂に持っていくなど家の中での移動に困ることはありません。アウトドアなどでも使いやすいです。

遅延があるから動画などには不向き

本機はBluetooth5.0を使っていますが、遅延が結構あります。

Bluetoothはどうしても遅延が発生するものの、ほかのBluetooth5.0使用のスピーカーと比べても遅延は大きいです。体感で感じる程度のズレがあります。動画鑑賞に使う場合は、かなり気になるので注意が必要です。

ラジオを聞き流すくらいの用途にピッタリ

Anker Soundcore 3は、音楽鑑賞と動画鑑賞にはあまり向いていません。音質がよくないだけでなく遅延もありますから。

ただ、ラジオを聞き流す程度の用途にはピッタリです。特にトーク系のラジオとの相性は、良いように感じられます。

音楽系のラジオなら音のバランスの悪さや、音作りの粗が目立ってしまいますが、トークなら気になりません。人の声は中音域なので、比較的普通に聞こえます。

作業中にラジオを聴き流したい、好きなラジオを聴きながらお風呂に入りたいという用途では使い勝手が良いです。

まとめ

ここまで、Anker Soundcore 3の音質や使用感などについてレビューしてきました。

本機は正直なところ音質が悪く、遅延も大きく音楽鑑賞と動画鑑賞では使いにくいです。唯一推奨できる用途は、お風呂など水場でラジオを聴き流すということです。

本機は多少雑に扱っても問題ないので、そのような用途では向いています。

ただし、音質を重視するならば、少し予算を増やしてJBLやSONYのBluetoothスピーカーなどを購入したほうが幸せになれるでしょう。

他レビューでコスパが良いコメントされている記事も見受けられますが、正直、音質重視で考えた場合のコスパは悪いです。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • このサイズと価格の商品でこの音質は必要十分です。使用目的は風呂場やトイレで音楽を聴くためです。音質を求める時は他のシステムでヘッドホーンで聴きます。ただし動画視聴には遅延が大きいですが使えないことはないです。

    • いまくるよさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り風呂場やトイレで音楽を聴くには十分な音質だと思います^^

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