近年、ワイヤレスヘッドホンやイヤホンが主流です。ほかのガジェットでは、有線と無線の両方に対応するのがトレンド。
一方ヘッドホンは、両対応のものが少ないです。
今回紹介するOneOdio Focus A10は、そんな比較的希少な有線・無線両対応のヘッドホンとして人気があります。
ただ、ヘッドホンは機能だけでなく音質や使い勝手も大事。
そこで、OneOdio Fodcus A10の音質や使用感などの良いところとイマイチなところについてレビューしていきます。
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OneOdio Focus A10の基本仕様
OneOdio Focus A10についてレビューしていく前に、まずは本機のスペックや機能などの基本仕様について紹介します。どのような機能が搭載されているのか、特徴を軽く知りたい方はぜひご参考ください。
スペックと機能
- ドライバー:40mm
- Bluetoothバージョン:V5.0
- バッテリー容量:800mAh
- 入力:5VD、560mA
- 伝送距離:10m/33ft
- 再生時間:40時間(ANC+BT)、50時間(Bluetoothのみ)、62時間(ANCのみ)
- 充電時間:約2時間
- インピーダンス:32Ω±15パーセント
- ノイズリダクション深度:-35dB
- 周波数特性:20Hz〜40kHz
- 感度:-42±3dB
- 重量:約295g
- ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング搭載
- 有線・無線両対応
- 外音取り込み機能搭載
- マルチポイント対応
- ハイレゾ認証あり
- 技適取得済み
以上が、OneOdio Focus A10のスペックと機能です。
ドライバーは、そこまで大きくはありません。ヘッドホンの場合は50mm以上の製品も多いので、比較的小さめです。音の迫力はあまり期待できません。
ただ、ドライバーが小さいからといって音質が悪いということはないので、安心してください。
特徴的なのは、再生時間。アクティブノイズキャンセリングとBluetoothを両方オンにした状態で、40時間まで対応しています。
Bluetoothのみなら50時間、ANCのみなら62時間と非常に長いです。
さらに、機能も充実しています。
スペックの最後にある「技適」というのは、日本で無線を使ってもいいということ。日本メーカーではないので、ここも重要ポイントです。
公式サイトの日本語に少し違和感があるので、技適取得に関する不安があるかもしれませんが、取得済みなので安心しましょう。
外観
本機のデザインは、シンプルかつ特徴的といったところです。
全体的に派手さはありませんが、しっかりと個性が感じられます。ハウジング部とバンド部とを繋ぐ部分が少し出っ張っているような形状をしており、特徴的。どこか近未来的な印象があります。
カラーはブラックを基調としつつ、ハウジング部はシルバー。王道な色の組み合わせで、特徴的な形状ながら外出先でも違和感なく使えます。
付属品
- OneOdio Focus A10本体
- 収納ケース
- 充電USB-A to Cケーブル
- 有線3.5mmステレオケーブル
- 説明書
以上が、本機の付属品です。
地味に嬉しいのが、収納ケース。付属のケースは、硬すぎず柔らかすぎず程よい感触です。セミハードといったところ。しっかりと本体を衝撃から守ってくれそうです。
さらに、有線無線量対応なのでステレオケーブルも付属しています。
両方に対応しているヘッドホン・イヤホンは案外多くはないので、ここは珍しいポイントです。
全体的に、過不足なく良いパッケージだと言えるのではないでしょうか。
OneOdio Focus A10の良いところをレビュー
OneOdio Focus A10のスペックや外観などについて、簡単に紹介してきました。今度は、Focus A10の良いところをレビューしていきます。どのような音質なのか、機能の使い勝手はどうなのか知りたい方はぜひご参考ください。
聴き疲れしない音
本機の音質は、聴き疲れしない音といったところです。
1万円ちょっとの密閉型ヘッドホンとしては、しっかりとした音質が楽しめます。ANCオフの状態では、全体的にクリアな音質です。
音質傾向は、クセがなくフラット。なおかつ、低音が若干強めに調整されています。
Bluetooth使用時の音は、有線使用時に比べて若干クリアさが劣るものの、低音も高音もしっかりと鳴るといったところ。物足りないということもなく、出すぎということもなく、程よい印象です。
ヘッドホンは、スピーカー膜を揺らすことで音が鳴ります。この仕組みのため、このクラスのヘッドホンにはスピーカー膜が揺れたときに余計な音が出る製品も少なくありません。
本機には、それが全くと言っていいほどなく、これも聴き疲れしない理由のひとつとなっています。
分解能が高く音がはっきりしている
Focus A10は、音の定位感もしっかりとしています。
定位感に特化はしていないものの、楽器の音の左右の振り分けなどは音源に忠実です。リードギターが右から聞こえて、バッキングが左から聞こえてくるといった定位がしっかりと把握できます。
さらに、音の分離感も良好です。
音の一体感があるうえで、しっかりと音が独立していることがわかるといった程よい味付けになっています。
この特徴から、ロックなどの音楽だけでなく、ASMR・バイノーラル音声にも向いているヘッドホンです。
ANCは細かいノイズ除去に最適
本機はANC(アクティブノイズキャンセリング)と、密閉型によるパッシブノイズキャンセリングを組み合わせています。
本機のANCは、細かなノイズを除去するのに向いているのが特徴です。たとえばクーラーの稼働音、PCのファンの音などのような低音寄りの細かいノイズは非常によく消えてくれます。
これらは日常的に発生するノイズであり、なおかつ音楽やゲームへの没入の邪魔になりがちなので、しっかり消えるのは嬉しいところです。
外音取り込み機能が便利
OneOdio Focus A10には、外音取り込み機能があります。
外音取り込み機能というのは、ヘッドホンをしながらも外部の音もしっかりと聴けるようにする機能のことです。電車内で音楽や動画を楽しみながら、アナウンスを聞き逃さないようにできます。
外の音を拾いつつ音楽も楽しみたい時にとても便利な機能。
左側のボタンを押すことで、ノーマルモード、ANCモード、外音取り込みモードを瞬時に切り替えられますが、左側にはANCボタン以外のボタンがないため、ストレスなく切り替えることができます。
積極的に使っていける機能です。
バッテリー持続時間が圧倒的に長い
OneOdio Focus A10は、バッテリー持続時間の長さが非常に魅力的です。
Bluetoothのみ利用時で最大50時間、ANCのみ利用時で最大65時間というのは圧倒的。これより高価格帯のワイヤレスヘッドホンと比べても、長いです。日常的に使い倒しても、バッテリーが気になりません。
作業用BGMを流すとき、ゲームプレイ時など長時間の使用が続いたとしても週に1回充電タイミングがあれば十分。
そのうえ、2時間で充電が完了します。
折りたたみ可能で持ち運びやすい
本機は、折りたたみ可能です。
イヤーカップを左右どちらにでも、回転できます。折りたたみ角度は、90度まで。しっかりと折りたためるので、非常に便利です。
そのうえ専用ケースも付属するので、持ち運びやすいのがいいところ。
そのままバッグに入れておけば、コンパクトに持ち運べます。外出時にカフェなどで使いたい場合も、安心です。
フィット感が強く側圧が強すぎない
OneOdio Focus A10は、フィット感が高めです。
イヤーカップは、オーバーイヤーになっています。ワイヤレスヘッドホンはオンイヤーが多く、耳が痛くなったりフィット感が弱かったりする製品が多いです。特に1万円程度の価格帯では、その傾向があります。
本機はオーバーイヤーで、伸縮性の高い素材が使われているのがポイントです。
この2つの特徴により、耳に負担をかけません。しっかりフィットしながら痛くならないので、長時間の使用に向いています。
そして、側圧も強すぎないのが魅力的。
OneOdio Focus A10のイマイチな点をレビュー
OneOdio Focus A10の良いところについてレビューしてきましたが、もちろん良いところもあればイマイチなところもあります。そこで今度は、OneOdio Focus A10のイマイチな点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
ボタンのカチカチ音が安っぽい
OneOdio Focus A10はシンプルで高級感のあるデザインです。
しかし音量やANCボタン・電源ボタンを押した時のカチカチという音は少し安っぽさを感じさせます。
見えないところでコストカットをしているからこそ安価での提供ができていることを考えると仕方のない部分かもしれませんが、気になる方は気になるでしょう。
出っ張りのあるデザインは人を選ぶ
本機のデザインはシンプルではあるものの、出っ張りのあるところが人を選びます。本当にシンプルなものが好きな方には、あまり受け入れられない可能性が高いです。
専用ケースにロゴが大きく書かれているのも、気になる点。
アクセント程度、または無いほうが好きという方は使いにくく感じる可能性があります。
絶対的にイマイチだとも良いとも言えない部分なので、製品の写真やレビュー動画などで合うデザインかどうかしっかり判断するのがおすすめです。
OneOdio Focus A10はこんな方におすすめ!
- ゲームや作業時など長時間使いたい方
- コスパが高いワイヤレスヘッドホンが欲しい方
- 有線でも無線でも使えるヘッドホンが欲しい方
- 頭が大き目の方
OneOdio Focus A10は、以上のような方におすすめです。
まず、本機は聴き疲れが無く形状からも耳が疲れにくいのがいいところ。その特徴のため、ゲームや作業などで長時間使うという用途に非常に向いています。
そのうえ、定位感と分離感もいいのでASMRを聴くのにもおすすめ。
さらに、有線でも無線でも使えるのが大きなメリットです。このようなヘッドホンは案外少ないので、両対応のヘッドホンが欲しいという方には特におすすめですよ。
そして、本機はバンドの調節がしっかりときくうえに、元々が少し大きめです。そのため、頭が大き目の方でも、安心して使えます。
また、使いやすい性能で機能が充実しているヘッドホンとしては、非常に安価です。メーカー希望小売価格が1万1999円、割引時には1万円以下になることもあります。
コスパがいいヘッドホンが欲しいという方にも、非常におすすめです。
まとめ|高コスパで使いやすい日常用ヘッドホン!
ここまで、OneOdio Focus A10の良いところとイマイチなところについてレビューしてきました。
本機は、1万円程度の価格に収まりきらない良さがあります。
クリアでクセが少なくフラットな音に、優秀な定位感と分解能。長時間聴いても全く疲れない音で、快適に作業やゲームが楽しめます。
本機のメリットはさまざまですが、コスパ面に関しては特に大きなメリットです。
高コスパで使いやすい日常用途のヘッドホンを探している方には、非常におすすめですよ。
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