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Marshall MOTIF II A.N.Cレビュー 音質・機能・デザイン三拍子揃う最適解

ギターアンプで有名なメーカー、Marshallが販売している完全ワイヤレスイヤホン「Marshall MOTIF II A.N.C」。

Marshall MOTIF II A.N.C.は、2023年10月に発売したノイズキャンセリング対応ワイヤレスイヤホンです。

美しく洗練されたおしゃれな本体に、マーシャルならではの妥協のない音質、ノイズキャンセリング・外音取り込みなどの豊富な機能を搭載したイヤホンとして人気を博しています。

前モデルと比べるとバッテリー性能と機能がより豊富になり、そのうえ音質も良好。

本記事では、そんなMarshall MOTIF II A.N.Cについてレビューしていきます。

目次

Marshall MOTIF II A.N.Cのスペック・デザイン・付属品

まずは本機の基本仕様やデザインを紹介します。基本的なスペックや、外観、付属品などについて知りたい方は、ぜひご参考ください。

スペック

  • ドライバー形式:ダイナミック型
  • ドライバーサイズ:6mm
  • 無線:Bluetooth 5.3 LE
  • 対応コーデック:SBC/AAC/LC3
  • 連続再生時間:ANCオン約6時間/ANCオフ約9時間
  • 充電ケース使用時再生時間:ANCオン約30時間/ANCオフ約43時間
  • 充電時間:イヤホン約1.5時間/充電ケース約1.5時間
  • 再生周波数帯域:20Hz〜20kHz
  • 重量:約4.31g(イヤホン片耳)/約47.1g(充電ケース)
  • インピーダンス:16Ω
  • 防水:IPX5(イヤホン)/IPX4(充電ケース)

Marshall MOTIF II A.N.Cの基本スペックは、以上の通りです。

6mmのダイナミックドライバーを搭載しており、ドライバーが大きいほど音に迫力が出るものの、イヤホンサイズが大きくなり再生時間も短くなる傾向があります。

6mmというサイズは、迫力を出しながらもサイズを小さくし、バッテリーの持ちも担保できるバランスの取れた口径です。

バッテリーはノイズキャンセリングをオンにした状態でイヤホン単体で約6時間、ケースを使えば約30時間。ノイズキャンセリングをオフにすれば、約43時間もバッテリーが持続します。

また、通信方式がBluetooth 5.3 LEになっています。

前モデルは、Bluetooth 5.2でした。5.3 LEに変更されたことにより、LE Audio使用時の転送データ量が増えて消費電力が削減されているのがいいところです。

さらに、対応コーデックもSBCのみだったのがAACとLC3が追加されています。特にAACに対応したことによって、より使いやすくなりました。

またLC3は、LE Audioの必須コーデックとされているため、今後あらゆるLE Audio対応機器でサポートされることになります。

外観デザイン

Marshall MOTIF II A.N.Cの大きな魅力の一つがデザインで、Marshallらしさを感じるものに仕上がっています。

ケースがMarshallのギターアンプやスピーカーなどと同じ雰囲気を出しておりブランドデザインを統一させていることがしっかりと伝わってきます。

シワが寄った革のような意匠があり、その中心にMarshallのロゴが入っているのがまさにマーシャルといったところ

この革のような素材にグリップ感があるため滑りにくく、滑り止めとしても機能するのも良いところです。

デザインがそのまま機能性の良さに繋がっています。

さらに、前モデルにあったケース開閉部の金色の印字がなくなり、シンプルになりました。

イヤホン本体にも高級感があります。

耳から出る部分がギターのシールドを感じさせるデザインで、前モデルでは底の部分が黒だったのが、ゴールドになったのも魅力的です。

全体を通してギターを意識していることを感じさせるデザインです。

付属のType-Cケーブルもデザインが凝っているのが面白いところ。

付属品

  • イヤホン本体
  • 充電ケース
  • USB Type-Cケーブル(約20cm)
  • イヤーチップ(S/M/L各1ペアずつ)
  • 取扱説明書

高級イヤホンとしてはシンプルで必要最低限の付属品が付いている印象ですが、それぞれのつくりが良いので納得感があります。

付属品を豪華にしてコストを上げるのではなく、付属品は簡素にしてイヤホン本体を作り込むといった意識が感じられるつくりです。

イヤーピースが3サイズ1ペアずつ入っているため、自分に合うサイズで使用可能です。

Marshall MOTIF II A.N.Cの音質・使い心地をレビュー

装着感

Marshall MOTIF II A.N.Cは、イヤホン本体のノズルが短く作られています。イヤーピースの軸も短いため、耳穴で隙間が生まれにくいです。耳に入れると、すっぽりと隙間なくおさまります。

歩きながらでもズレたり落ちたりせず、安心です。

イヤホンを耳で支えやすく、不快感も圧迫感も特になく、軽い装着感です。

ただ、人によって合う・合わないがハッキリとしています。耳の形状によっては、うまくイヤホンを支えられず外れやすくなるのが難点です。

違和感を抱いた場合は、まずイヤーピースのサイズを変えてみましょう。たいていの場合は自分に合うイヤーピースを使えば、フィットするはずです。

私の場合はデフォルトで装備されているMサイズでは不安定さを感じましたが、Lサイズに変えたところフィットしました。

全く不安定さは感じなくなりましたし、歩いていても走っていても落ちそうになることは一切なく使えています。

音質

Marshall MOTIF II A.N.Cの音質の方向性は、マーシャルがギターアンプメーカーであることを実感するような音になっています。特に弦楽器の音が生々しく艷やかに聴こえます。

それでいて、音源の再現性が高いのも特徴。

高解像度で分離感がよく、一音一音をハッキリと聞き分けられますので、複数の楽器が重なり合う演奏などにも相性が良いです。それぞれの音の表現などをしっかりと拾って再現しています。

それぞれの音域について、低音域は力強くもマイルドであることから中音域・高音域の邪魔にならず、土台として全体のバランスを良くしています。

中音域は非常にクリア。ボーカルの輪郭がはっきりとして、なおかつ近くに聞こえます。

中高音域から高音域の抜けも良好で、これらの音質傾向が合わさって、全体を通して自然で迫力がある音になっています。

また、定位感に優れ、それぞれの音の位置を聞き取りやすいのも特徴です。ボーカルや楽器がどこで鳴っているのか、音の発する場所がしっかりと伝わってきます。

分離の良さもあり、複数が演奏するような音楽も十分に楽しめます。

全体のバランスが取れている事、楽器やボーカルを生々しく表現すること、そして音の定位や分離感がしっかりしているため、ライブ会場にいるかのようなリアルさを感じます。

その為つい大音量で聞き入ってしまうような中毒性の高い音に仕上がっています。

低音
低評価
1
2
3
4
5
高評価
中音
低評価
1
2
3
4
5
高評価
高音
低評価
1
2
3
4
5
高評価
定位
低評価
1
2
3
4
5
高評価
音場
近い
広い
分離
低評価
1
2
3
4
5
高評価
音の方向性
クール
1
2
3
4
5
ウォーム

以下の音声データはMarshall MOTIF II A.N.Cから発せられる音をそのまま録音したデータです。なんとなくの方向性は掴めると思いますので確認ください。(イヤホンでお聞きください)

ノイキャン性能

Marshall MOTIF II A.N.Cのノイキャンの効果は低音から中高音まで全体的な外部音を下げてくれるといった印象でした。

完全遮断ではなく、あくまでも音を下げるイメージで、特に中音・高音のノイズが消えやすい印象です。

中音・高音ノイズはノイズキャンセリングが効きにくいにもかかわらず良い感じで抑えられているので、それらのノイズが発生しやすい環境でも使いやすいです。

このようなノイズキャンセリング機能ですが、同時に自然なのがいいところです。

イヤホンによってはアクティブノイズキャンセリング機能を使うと、圧迫感や違和感を抱く場合があります。

ノイズキャンセリングで外部音をカットするために、逆位相のノイズをぶつけるのがノイズキャンセリング機能の仕組みのためで、これが耳に負担になることがあります。

本機のノイキャンは私自身は使っていて圧迫感は感じませんでした。人によって感じ方には差があるので一概には言えないものの、とても自然な仕上がりだと感じました。

LE Audio対応

MOTIF II A.N.Cは Bluetooth 5.3 LEに対応しています。LEというのはLow Energyの略で、高品質・低消費電力が特長。

LE Audioを使うと電力効率が良くなりバッテリー消費が少なく済みます。そのうえ、伝送の安定性が高くなり音が途切れにくくなります。

従来のBluetoothオーディオの必須コーデック規格であるSBCと比較すると大幅に効率化されており、SBCと同等の音質を半分程度のビットレートで実現可能。同じビットレートであればより優れた音質を提供してくれます。

現時点ではLE Audio対応したデバイスが少ないものの、これから一気に増えていくと期待されています。

マルチポイント対応

右側のスマホで音楽を聴きつつ、左側のスマホも接続されている状況

Marshall MOTIF II A.N.Cは、マルチポイントに対応しています。

これは2台のスマホに同時ペアリングしておくことのできる機能です。たとえば一台のスマホで音楽を聴いている中でもう一台のスマホに電話がかかってきた際に、着信音がイヤホンを通して入ってきて、そのまま通話できるといったもの。

マルチポイントに対応する機器が増えていますが、前モデルは対応してませんでした。需要が高い機能なので、ここが改善されたのは買い替えを検討されている方にも後押しとなる機能です。

アプリ

Marshall MOTIF II A.N.Cは、アプリを使ってさまざまな設定ができます。このアプリの設定機能が、非常に便利で使いやすいです。

  • ノイズコントロール(ANCオン・オフ、TRAトランスペアレンシー設定)
  • ANC/TRAの効きの調整(強・中・弱の3段階)
  • イコライザー設定
  • タッチコントロールのカスタマイズ
  • 操作音オンオフ
  • 自動再生・停止の調整
  • バッテリー保護機能
  • Spotify Tap

以上が、アプリの機能です。

イコライザーは、プリセットが複数搭載されています。フラットなMARSHALL、低音域とメロディ重視のロック、中高音域重視のSPOKENなどプリセットも使いやすいです。もちろん自分好みにカスタマイズすることも可能です。

ANCがアクティブノイズキャンセリング、トランスペアレンシーは外部の音を取り込む機能のことです。ANCとトランスペアレンシーは、レベルを低・中・高で調整できるのが、本機の良いところです。

アプリ操作ではANC・TRAの切り替えをよく使いますが、アプリを立ち上げて直ぐの一番扱いやすい位置に配置されているのでありがたいです。

タッチコントロールは、標準・ミニ・オフにカスタマイズできます。

オフに対しては不安を感じるかもしれませんが、アプリの操作感が優れているのでスマホアプリのみで操作することもさほどストレスにはならないはずです。寝転びながら使用するケースでは誤作動を起こすことがあるため、オフにすると使いやすくなります。

さらに、自動再生と停止もオンオフで切り替えて調整可能です。

そして、バッテリー保護機能として3つの機能が用意されています。

  • 最大充電制限(充電を90%までに制限する)
  • 充電スピード(充電速度を調整する)
  • 温度制限(室温状態の場合のみ充電する)

90%までに充電を制限する最大充電制限などバッテリーに負荷がかかりにくいように設定可能です。自分の好みでオンオフを切り替えられるので、快適性と耐久性のバランスを取るように設定しましょう。

バッテリーを保護しつつイヤホンの寿命を伸ばせるのがいいところです。

通話品質

Marshall MOTIF II A.N.Cにはマイクが内蔵されており、電話する際にハンズフリー通話が可能です。

通話音質は必要十分といったところ。少し温かみのある音質で、周囲の雑音をきちんと除去してくれるため相手に聞き取りやすいです。

本機で収録した音声を配置しますので、どの程度の音質で相手と会話できるかの確認にチェックください。

Marshall MOTIF II A.N.Cにて収録した音声
iPhone15に搭載されているマイクにて収録した音声

音質はiPhone15に内蔵されているマイクの方が自然ですが、Marshall MOTIF II A.N.Cはノイズを除去した状態で声のみを拾ってくれているのが特徴で、雑音の多い環境でも十分に会話することができます。

イヤホンの付属マイクとして十分な性能のマイクだと言えます。

Marshall MOTIF II A.N.Cの気になった点

Marshall MOTIF II A.N.Cの性能や良いところをレビューしてきました。音質も使い勝手もいいですが、一部に気になる点はあります。こちらではMOTIF II A.N.Cの気になった点を紹介していくので、ご参考ください。

ノイキャンの効きは強くない

MOTIF II A.N.CのANCは、それほど強くはありません。

圧迫感が無くて自然なノイズキャンセリングですが、ノイズキャンセリングの効果自体はさほど強くはありません。

すべての外部音を消してくれると考えて使用してしまうと肩透かしを食らってしまいます。

ノイキャン重視のイヤホンと比べると間違いなく劣るため、ノイキャン性能を重視する方には少し向きません。

どの程度の効きがあるかというと、電車の中でオンにしていても車内アナウンスなどは普通に聞こえる程度です。

個人的には煩わしいノイズは消去しつつ必要な音が入ってくるので重宝していますが、騒音の強い中で音楽や映画鑑賞に没頭したい方には向かないかもしれません。

ケースからの取り出しが滑る

これはMarshall MOTIF II A.N.Cだけに言えることではなく、多くのワイヤレスイヤホンに言えることですが、ケースからイヤホン本体を取り出す際に滑りやすいです。

合わせてケースとイヤホンが磁石でくっつき合う仕組みになっているため、少し力を入れないと取り出せません。

と言いつつ、ケース側が滑りづらい素材になっているため、他のワイヤレスイヤホンよりは取り出しやすいとも言えますが、寒い時期などハンドクリームを使っているときは苦戦するケースがあるはずです。

ホームで電車を待っているタイミングでイヤホンを取り出そうとして滑って落としてしまうこともあり得ますので、注意しましょう。

Marshall MOTIF II A.N.Cはこんな方におすすめ!

  • ロックやアニソン、ゲームサントラをよく聴く方
  • 音質重視の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい方
  • 音質、機能、デザインどれも妥協したくない方
  • 強すぎるノイキャンが苦手な方

Marshall MOTIF II A.N.Cは、以上のような方々におすすめです。

本機は中音・中高音あたりを重視した設計になっており、ロックやアニソンとの相性が非常にいいのが特徴。ギターサウンドなど弦楽器との相性も良好です。

音質重視したつくりでありながら、機能性も充実しているのが魅力的です。そのうえ、デザイン性も高く全体的なビルドクオリティも高いため、所有欲が満たされます。

どれにも妥協したくない、全てが高レベルなイヤホンが欲しいという方には最適な製品です。

音質、機能、デザインの三拍子が揃ったイヤホンは意外と多くはないので、その三つを高水準で求める方には非常に最適です。

音が素晴らしく便利なイヤホンで音楽鑑賞・映画鑑賞をしっかり楽しめますし、デザインが良いので付けているだけでモチベーションがあがりますよ。

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