JAPANNEXTが販売する、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSP。JAPANNEXTは、仕様と比べて価格が低い高コスパなモニターを多く販売している日本のメーカーです。
そんなJAPANNEXTから出た、4Kのコンパクトなモニターが本機。4Kモニターと言えば32インチなど、大きい製品が主流ななか、小さくても27インチ程度が相場です。
一方本機は、23.8インチという非常にコンパクトなサイズ。
ただ、良し悪しはもちろんあります。
本記事では、良し悪しの両方を含めJN-IPS2380UHDR-C65W-HSPについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの基本仕様
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの仕様について、まずは簡単に紹介していきます。スペックや仕様、外観や付属品などについて知りたい方は、ぜひご参考ください。
仕様
- サイズ:23.8インチ
- 解像度:4K
- パネル種類:IPS(ADS)パネル
- バックライト:E-LED
- 輝度:300cd/m2
- コントラスト比:1300:1
- リフレッシュレート:60Hz
- 応答速度:OD:8ms(GtoG)
- 視野角:H:178°/V:178°
- 表面処理:非光沢
- 表示色:10.7億色 sRGB100%/DCI-P3 95%
- FreeSync対応
- フリッカーフリー対応
- ブルーライト軽減モード対応
- HDR10対応
- PIP/PBP対応
- HDMI2.0(3840×2160@60Hz)
- Type-C(3840×2160@60Hz 65W給電)
- USB-A(KVM)×2
- USB-B(KVM)×1
- オーディオ出力可能
- スピーカー:2W×2
- 消費電力:最大35W/通常25W/省エネ19W/スタンバイ0.5W/65W給電使用時最大100W
- 製品重量:約4.4kg
- チルト機能:-5+15°
- 高さ調整:125mm
- スイベル:R30°/L30°
- ピポット:R90°
- VESAマウント:75×75mm(M4×7mm)
以上が、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの製品仕様です。
スペック上の大きな特徴は、やはりモニターのサイズと解像度。23.8インチの4Kモニターというのは、非常に珍しいです。
23.8インチはフルHDでは一般的なサイズ感ですが、WQHD以上になると製品数が大幅に減少します。4Kで同等のサイズの製品は少なく、そのうえこれだけの機能を備えているとなると競合製品はごくわずかです。
狭いデスクでも4Kモニターを置きたいという場合、本製品は非常によい選択肢だといえます。
また、ブルーライト軽減モードやフリッカーフリーなど眼精疲労対策になる機能、FreeSyncなどのゲームに適した機能などが搭載されているのも魅力的です。
リフレッシュレートはFPSやTPSなどをプレイするには物足りないものの、美麗なグラフィックを売りにしているRPGやアクションゲームなどをプレイするには、最適だと言えます。
外観
本機の外観は、非常にシンプルです。
前面下部ベゼルには、JAPANNEXTのメーカーロゴがあります。それなりに大きく書かれてはいるものの、使用中に気になるほど目立ってもおらず、良好なデザインです。
特徴的なのは、左右と上部のベゼルの狭さ。ベゼルが存在しないと言えるほどに狭く、23.8インチという画面サイズでありながらも映像の迫力を楽しみやすいです。
そのうえ、マルチディスプレイ環境を構築する際も、ベゼルが狭いのが役立ちます。ベゼルが狭いことにより、モニター間のマウスポインターの移動に違和感が生じにくく、ベゼルが視界の邪魔になることもありません。
付属品
- HDMIケーブル
- Type-Cケーブル
- USB B-Aケーブル
- 電源ケーブル
- VESAマウント延長スペーサー
- マニュアル
- 保証書
以上が、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの付属品です。
ケーブル類が充実しています。HDMIケーブルだけでなく、Type-CケーブルやKVM機能用のB-Aケーブルなども付属するのが非常に便利です。追加でケーブル類を購入せずとも、届いたらすぐに本機を使い始められます。はじめてモニターを導入する場合も、非常に便利です。
スタンド機能
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPはスタンド機能がしっかりしており、チルト機能、高さ調整、スイーベル、ピボットにしっかり対応しています。
ピボット機能はモニターを縦向きに回転させた後で高さ調整が出来るのも特徴。
またそれぞれの動きが非常に滑らかでストレスなく動かすことが可能です。
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの特徴をレビュー
ここまで、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの基本的な仕様について紹介してきました。ここからは、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの特徴・良いところをレビューしていきます。各機能の詳細や、本機の使い勝手などが知りたい方はぜひご参考ください。
小さくても4Kの高解像度で映像などを楽しめる
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの最大の魅力は、やはり4Kという高解像度です。
解像度というのは、画面に表示されるドットの数を示す値のこと。ドットの数が増えることで、画面の表示領域が広がったり画像や映像をより綺麗に表示させられたりします。
4Kテレビの売り文句として「毛穴までくっきり」というのが流行った時期がありましたが、これもドット数が増えることで毛穴などの細かい部分まで表現できるようになったということです。ゲームはもちろん、映画などの映像コンテンツもより綺麗に楽しめます。
さらに、本機は4Kモニターとしては非常に小さい部類です。
23.8インチという一般的なフルHDモニターと同じサイズ感で、4Kの映像が楽しめます。
置き場所に困らず、狭いデスクでも簡単に設置できるのがよいところです。
このコンパクトな4Kというところで、本機は売れています。
あわせてsRGB:100%, DCI-P3:95%と色の表現能力も高いため、色の正確性や一貫した明るさを常に求める専門用途にも最適です。
PBPやPIPなど便利な機能に対応
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPは、PBPとPIPに対応しています。
PBPは、Picture by Pictureの略です。複数の入力を、同時に表示する機能のことを指します。たとえばデスクトップPCとノートPCを接続し、PBP機能をオンにすれば両方の映像を本機に投影できるということです。
これで、PC複数台を使った作業も一枚のモニターで行えるようになります。もちろん、ゲーム機の映像とPCの映像を同時に表示させ、攻略サイトを閲覧しながらプレイするという使い方も可能です。
さらに、PIPにも対応しています。
PIPは、Picture in Pictureの略。メインで表示させている画面の片隅に、別の機器の画面を表示できる機能のことです。
たとえば、メイン画面としてゲームを表示させながら、サブ画面として攻略サイトを表示させるということができます。ほかにも、配信用PCの映像にゲーム画面を被せて表示できるなど、活用方法はさまざまです。
このような便利な機能に対応しているのも、本機の大きな魅力のひとつだと言えます。
KVM機能でキーボードとマウスを使い回せる
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPは、KVM機能にも対応しています。
これは、同じキーボードとマウスで複数のPCをコントロールする機能のことです。
使い方は簡単。
キーボードとマウスを、本機に接続しておきます。そのうえでKVM機能をオンにすれば、モニターの入力機器を切り替えても同じキーボードとマウスのセットをそのまま使えるということです。
PIPやPBP機能と併用することで、複数機器間をシームレスに使い分ける機能が搭載されていないキーボードとマウスでも、同様の使い方ができます。
もちろん、完全に入力を切り替えたうえで使い回せるのも便利なところです。
コントラスト比が比較的高い
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPのコントラスト比は、1300:1。これは、IPSモニターとしては、比較的高いコントラスト比です。
IPSパネルを採用したモニターのコントラスト比の相場は、1000:1。相場よりも高くなっており、白と黒の差がよりハッキリと表示されます。コントラスト比が高いと、画面の色にメリハリがつくのが、よいところです。
4Kモニターは映像が綺麗なところに魅力を感じる人が多いため、コントラスト比を高めている本機はユーザーの需要に合っていると言えます。より綺麗な映像を楽しみたい方、ゲームのグラフィックをより高純度で楽しみたい方には特におすすめのモニターです。
65W給電に対応しており接続先の選択肢が広い
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPは、USB Type-Cを使った65W給電に対応しています。
Type-Cで本機と入力機器を接続すれば、入力機器側の電源を本機を通じて取れるということです。
メリットは、入力機器側の電源アダプターが不要になること。たとえばゲーム機などは、65Wでも十分動作するので、接続時にアダプターを使わずともモニターと接続して使えます。ノートPCも、65Wで稼動するモデルであれば問題なく使用可能です。
また、125mmの高さ調整に対応していることもポイントで、上の写真はMacBookPro14インチと並べた写真ですが、MacBookProの頭の高さまで高さ調整できることで、前後に並べた時にちょうど良いです。
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの気になる点をレビュー
ここまで、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの特徴と良いところをレビューしてきました。本機は高性能かつ高機能な4Kモニターですが、一部に注意点があります。
それは、4Kで23.8インチというサイズ感であるという点です。コンパクトな4Kモニターというのが本機の最大の魅力ではありますが、最大の注意点にもなっています。
というのも、高解像度を小さいモニターで表示させると、アイコンや文字が少し小さく見えてしまう可能性があるためです。解像度が高くなると、表示されるドット数が増えます。小さい画面に多くのドットを詰め込むと、1ドットあたりのサイズは小さくなるのが理由です。
ただ、これはメリットにもなります。
1ドットのサイズが小さくなることによって、同じ4Kという解像度でも大きいモニターより画面が綺麗に見えるというメリットです。
このメリットとデメリットを天秤にかけ、じっくりと購入の是非を判断しましょう。
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPはこんな方におすすめ
- コンパクトな4Kモニターが欲しい方
- FPSやTPSよりもRPGなど一人用ゲームが好きな方
- 複数機器で使いたい方
JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPは、以上のような方々におすすめです。
本機は、コンパクトな4Kモニター。23.8インチという4Kモニターでは珍しいサイズ感で人気のモデルなので、そこに魅力を感じる方には最もおすすめです。
そのうえ、複数機器で使うのに便利なPIPやPBP、KVM機能なども備えています。複数機器で使いたい方にもおすすめです。
4Kでも高リフレッシュレートでFPSやTPSをプレイしたい方にはやや不向きではあるものの、RPGやオープンワールドゲームなどを高解像度で遊びたい方には最適。
自身の要望や用途と照らし合わせて、自分に合っているかどうかを判断するのがおすすめです。
まとめ|利便性が高い高コスパな4Kモニター
本記事では、JN-IPS2380UHDR-C65W-HSPの機能や性能などについてレビューしてきました。
コンパクトな4Kモニターとしては、高機能かつ高性能なのが魅力的。機能面は特に充実しており、複数機器で使い分けたい方や同時に複数機器の映像を出力したい方に向いています。
もちろん、単純に4Kモニターとしてコスパが高いため、高コスパな4Kモニターが欲しい方やコンパクトな4Kモニターという点に惹かれる方にもおすすめです。
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