JAPANNEXT JN-MD-OLED156UHDR-Tは、4K対応の有機ELモニターです。
4Kに対応しているだけでなく、タッチパネル機能にも対応。マルチタッチも可能で、スワイプ操作など複数の指での操作もできる高機能なモニターです。
ただ、モニターはスペックを見ただけでは魅力がわかりにくいところがあります。そこで本記事では、JAPANNEXT JN-MD-OLED156UHDR-Tの基本仕様を解説したうえで、良いとことろ気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
JN-MD-OLED156UHDR-Tの基本仕様
JN-MD-OLED156UHDR-Tの基本仕様について、まずは簡単に解説していきます。スペック、外観、付属品について解説するので、本機の基本的な情報が知りたい方はぜひご参考ください。
スペック
- 液晶サイズ:15.6インチ
- パネル:OLED(有機EL)
- タッチパネル機能搭載
- 最大解像度:4K(3840×2160)
- コントラスト比:100000:1
- 輝度:350cd/m2
- 最大リフレッシュレート:60Hz
- 応答速度:1ms
- 視野角:H:170°/V:170°
- 表面処理:光沢
- 表示色:10.7億(adobeRGB:94%/DCI-P3:100%)
- FreeSync:非対応
- フリッカーフリー:対応
- ブルーライト軽減モード:対応
- HDR10:対応
- MPRT:非対応
- miniHDMI:2.0(3840×2160)@60Hz
- Type-C(USB-C)1:(3840×2160)@60Hz
- micro USB:USB2.0(USB OTG)
- オーディオ出力:対応、スピーカー:1.5W×2
- 消費電力:最大15W/通常11W/スタンバイ0.5W
- 重量:約0.9kg
- VESAマウント:75×75mm(M3×6mm)
以上が、JN-MD-OLED156UHDR-Tのスペックです。
液晶サイズは、15.6インチ。モバイルモニターとして、携帯性に優れるサイズです。自宅でも外出時でも、場所を選ばずに使えます。長時間の作業ができる喫茶店やコワーキングスペースなどで使っても、周囲の迷惑になりにくいサイズ感です。
さらに、パネルはOLEDを採用しています。いわゆる有機ELパネルで、視野角が広いのが特徴です。そのうえ、消費電力が低く色ムラが少ないのも有機ELパネルの大きなメリットだと言えます。
外観
JN-MD-OLED156UHDR-Tの外観は、非常にシンプルです。
JAPANNEXTのモニターのラインナップのなかでも、特にシンプルな部類に入ります。表面にも裏面にも、ゴテゴテとした装飾は一切ありません。
表面は横と上部に細いベゼルがあり、下部に大きなベゼルがあるタイプです。横のベゼルは特別狭くもないものの、広くもありません。15.6インチでもしっかりと迫力を感じられる程度には狭いのが、いいところです。
背面上部には、JAPANNEXTのロゴがあります。ロゴが表面ではなく背面にあるので、製品ロゴが印字されているのがあまり好みではない方でも、気になりにくいです。
背面下部には、VESA用のネジ穴がありマウントすることが可能です。
付属品
- miniHDMI to HDMIケーブル
- Type-Cケーブル×2
- Type-C to USB-Aケーブル
- 電源アダプター
- マニュアル
- 保証書
- VESAネジ
- スマートケース
- USBOTGケーブル(micro USB – USB-A変換ケーブル)
以上が、JN-MD-OLED156UHDR-Tの付属品です。
本体だけでなく、各種ケーブル類が付属します。Type-Cケーブルが2本付属するのは、珍しいです。そのうえ、B to Aケーブルまで付属します。
ケーブル類が充実しており、すぐにでも本機の機能を使えるのがいいところです。
さらに、スマートケースも付属します。
折りたたみ式脱着タイプで、運搬時に傷がつくのを防ぐと同時に、簡易的なスタンドになるのが便利です。外出先でノートPCと同じような角度で、デュアルディスプレイ環境にできます。
使用した感想
レビューをする前に使用した感想をお伝えします。
本モニターが届いてメインで活用したのが、写真・動画撮影時の確認用モニターとしての活用です。
私のような製品を紹介することがメインのブロガーの場合、自宅でカメラを三脚に固定して撮影するケースがほとんどですが、N-MD-OLED156UHDR-Tを繋ぐことで、15インチ4Kの画面で撮影対象をきちんとチェックすることが可能です。
本モニターでチェックすることで、一枚一枚をじっくりとチェックしながら撮影できますので、無駄な撮影が減るとともに、成果物をイメージしながら撮影ができる様になりました。
また、動画撮影時のチェック用モニターとしてカメラの横に設置しておくのも便利でした。
カメラに写っている映像をチェックしながら動画撮影を進められるので、構図やピントミスを防ぐことができますし、台本をモニターにモニターに映しておくといった使い方も可能です。
JN-MD-OLED156UHDR-Tの良いところをレビュー
ここまで、JN-MD-OLED156UHDR-Tのスペックについて簡単に解説してきました。今度は、JN-MD-OLED156UHDR-Tの良いところについてレビューしていきます。画質や使い勝手などが気になる方は、ぜひご参考ください。
4K対応有機ELでコントラストがハッキリして画面が綺麗
本機のパネルは、4Kに対応した有機ELパネルです。
解像度というのは、画面に表示されるドットの数を示す値のことです。解像度が高くなればなるほど、画面に表示されるドット数は増えます。ドットが増えると、より細かい画像・映像の表現が可能になり、画面が綺麗に見えるのが特徴です。
合わせて有機ELパネルを採用していることで、液晶パネルよりも美しい映像を楽しめます。
とくにコントラスト比が高く、「白」と「黒」の明暗がくっきりとしています。
有機ELパネルが採用されたことで、一般的なIPSパネルなどと比べてコントラスト比が高いです。コントラストが非常にハッキリとしており、黒いところはより黒く、白いところはより白く見えます。
そのうえ、色の表示数も豊富です。DCI-P3という色域の規格では、100%カバーしています。これはDCI-P3に定められている色の範囲を全て表示できるということです。
AdobeRGBでも、94%と高い数値を出しています。
色の表現が得意なので、映像コンテンツや画像の閲覧、オープンワールドなどグラフィックが美麗なゲームプレイなどに最適です。
4K動画や各種映像コンテンツを視聴するのに、向いています。
光沢画面でより綺麗に見える
JN-MD-OLED156UHDR-Tは、光沢画面を採用しています。
一般的なモニターは非光沢が採用されがちです。
非光沢画面は、外光の映り込みが小さいのがメリット。自分の姿、部屋の様子などが画面に映りにくくなります。画面に集中しやすいです。
一方光沢画面は、画面の色が鮮やかなのが特徴。コントラストがより強調され、画面がより綺麗に見えます。
映り込みが大きくなるというデメリットはあるものの、映像や画像の美しさを楽しむという面では光沢画面のメリットは大きいです。
タッチパネル搭載で便利
JN-MD-OLED156UHDR-Tには、タッチパネルが搭載されています。
タブレットのように、画面をタッチしてPCを操作できます。タブレット操作に慣れている方にとっては、非常に便利です。
そのうえ、10点マルチタッチにも対応しています。これは、複数の指で操作ができる機能のことです。タブレットと同じように、二本の指を使って拡大・縮小するというような操作もできます。
PCをタブレット感覚で使えるようになるのが、非常に便利なところです。
なお、MacBook Pro とはタッチパネルの接続はスムーズにいきましたが、WindowsPCではタッチパネルが上手く使えませんでした。公式サイトには下記記載がありますので、私のWindows環境との相性は合わなかったようです。
※² タッチ機能を使用するためには”出力機器からモニター”へ
①USB-C to USB-C または, ②USB-A to USB-C で接続する必要があります。
※³ 2台以上のモニターを接続してご利用の場合はタッチ機能が正常に動作しない場合があります。
USBハブを搭載していて便利
JN-MD-OLED156UHDR-Tには、USBハブが搭載されています。
micro USBポートに付属の変換ケーブルを接続すれば、Type-Aケーブルでキーボードやマウスなどの接続が可能です。ノートPCはUSBポートが少ない傾向があり、複数の周辺機器を有線で接続するのには少々不便な面があります。
本機のUSBハブを使えば、有線接続やワイヤレスレシーバー接続の機器を増やせるので、ノートPCでも複数の機器を接続しやすくなるのがいいところです。
応答速度が優秀
JN-MD-OLED156UHDR-Tの応答速度は、1msです。
応答速度というのは、画面の色が切り替わるのにかかる時間を示す値のこと。数値が小さいほど、切り替わりが早くなります。
応答速度は、FPS/TPSや格闘ゲームなどの競技性の高いゲームにおいて、重視されている点です。画面の切り替わりが早くなるため、残像感が軽減されます。
残像感があると敵の動きを正確に視認しにくくなるので、応答速度の速さが求められるということです。
1msは、非常に早い部類になります。
JN-MD-OLED156UHDR-Tの気になる点をレビュー
JN-MD-OLED156UHDR-Tの良いところについて、レビューしてきました。画面の綺麗さやタッチパネルの利便性など、いいところが多いです。
ただ、もちろん良いところもあれば一部に気になる点もあります。そこで今度は、JN-MD-OLED156UHDR-Tの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
最大リフレッシュレートは低め
本機の最大リフレッシュレートは、60Hzです。
リフレッシュレートというのは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のこと。PC側ではフレームレート、モニター側ではリフレッシュレートと呼びます。
PCが100fpsを出したくても、モニターが60Hzまでしか対応していない場合、最終的に出力される映像は60fpsになってしまうので、リフレッシュレートは高いほうがいいです。ゲームなどでは、100fps以上が求められがちになります。
60Hzは比較的低いです。
ただ、4Kで100fps以上を安定して出すには、ハイエンドクラスのPCが必要になります。
本機は、ミドルハイクラス程度のゲーミングPCやゲーミングノートPCと組み合わせるのには最適です。ミドルハイクラスは一般的には、高フレームレートを出したい場合にはWQHDが推奨されます。
そのうえ、4Kでも60fps程度は出せるモデルが多いです。
そのようなモデルとの相性は良好。
また、ゲーム性能は高くないものの処理性能が高いようなクリエイター向けPCなどとの相性も、良好です。
4Kで使うと文字やアイコンが小さく見える
JN-MD-OLED156UHDR-Tは4Kに対応している点が魅力的ですが、実際に4Kで作業をするとなると、文字やアイコンが小さく見える可能性があります。
これは、小さい画面に多くのドットを詰め込むために発生する現象です。小さい画面に所狭しとドットを並べるためには、1ドットのサイズを小さくする必要があります。そのため、アイコンや文字が小さく見えてしまうということです。
ただ、映像や画像などのコンテンツ視聴には、適しています。
同じ解像度でも、大画面より小さい画面のほうが綺麗に見えるためです。小さい画面に高解像度を詰め込むと1ドットのサイズが小さくなり、ドットが細かくなります。逆に、大きな画面に低解像度を表示させるとドットが粗くなる仕組みです。
作業時は4Kだと少し見づらく感じる可能性がありますが、映像視聴だとより綺麗に見えるのでこの点はメリットでもありデメリットでもあると言えます。
また、ノートPCでの作業に慣れている方の場合は文字の小ささもあまり気にならない可能性があるので、一概に不便だとも言い切れません。
スピーカーはおまけ程度
本機にはスピーカーが搭載されていますが、おまけ程度です。
出力が1.5Wと非常に小さく、音量があまり上がりません。音質もとりあえず聞ければいいという程度で乾いたような音質になります。
そのため、映像コンテンツやゲームを楽しむ場合には、ヘッドホンやイヤホンなどを使うのがおすすめ。モニターのスピーカーは静かな室内で使うか、完全に封印しましょう。
JN-MD-OLED156UHDR-Tはこんな方におすすめ
- 小さい画面での作業に慣れている方
- 4Kの映像を楽しみたい方
- 快適なノートPCのデュアルモニター環境が欲しい方
- タッチ操作に慣れている方
JN-MD-OLED156UHDR-Tは、以上のような方々におすすめです。
まず、本機は画面が小さい4Kモニターになります。文字やアイコンはフルHDの同サイズのモニターよりも小さく見えてしまうので、遠くで見るよりは近くで見るのに適しているのが特徴です。
普段ノートPCを使っていて、小さい画面での作業に慣れている方や手元でタブレットのように使いたい方には、非常におすすめ。
さらに、ノートPCと同じようなサイズ感のモニターなので、ノートPCのデュアルモニター環境を構築するのには最適です。画面の大きさが違いすぎることによる違和感などもなく、快適に使えます。
まとめ|あらゆる機器で使える高機能モニター
本記事では、JN-MD-OLED156UHDR-Tの良いところと気になる点についてレビューしてきました。
気になる点もいくつかあるものの、多くは慣れで解消できる部分です。文字やアイコンの小ささも、近くで見る分にはそれほど気になりません。タッチ操作対応ということもあり、近くで使うことが想定されているので、大きなデメリットになりにくいです。
それよりも、4Kかつタッチ操作に対応している有機ELモニターとしては、比較的安い部類であり、コスパが高いというメリットのほうが勝ります。
ノートPCの作業環境をより快適にしたい方や、パソコンだけでなくゲーム機やスマホなどさまざまな機器に接続して使いたい方には特におすすめのモバイルモニターです。
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