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FIFINE Tank3レビュー! 高性能で扱いやすいダイヤミックマイク

近年のオーディオ業界は、中国のメーカーの進化が目覚ましいです。そんな群雄割拠の中国オーディオメーカーでも、特に評判が高く人気なのがFIFINE。

FIFINEと言えばイヤホンなどの再生機器が有名ですが、マイクもまた高性能かつ高コスパだと評判です。

今回紹介するのは、FIFINE Tank3 というダイナミックマイク。

配信やゲームなどに使えるダイナミックマイクですが、その良いところと気になる点などについてじっくりとレビューしていきます。

目次

FIFINE Tank3の基本情報

まずは、FIFINE Tank3の基本情報について簡単に紹介していきます。スペックや外観、付属品などについて解説するので、FIFINE Tank3がどのような製品か気になる方はぜひご参考ください。

スペック

  • 種類:ダイナミックマイク
  • 指向性:単一指向性
  • 接続方法:USB Type-C接続/XLR接続
  • 周波数特性:50Hz〜16kHz
  • 感度:-50±3dBV
  • 信号/ノイズ比(SNR):>80dB
  • 最大SPL:120dB
  • ミュートボタン搭載
  • ヘッドホン出力端子搭載
  • 入出力力音量調整ツマミ搭載

以上が、FIFINE Tank3の基本的なスペックです。

種類な、単一指向性のダイナミックマイク。

構造が非常にシンプルで、頑丈なのがいいところです。そのうえ、湿度や温度変化、振動・衝撃にも強く扱いやすくなっています。初心者はコンデンサーマイクを使いがちですが、このような特徴を考えるとダイナミックマイクのほうがおすすめです。

さらに、単一指向性のダイナミックマイクはコンデンサーマイクよりも、周囲の音を拾いにくい傾向があります。

配信などに使うのであれば、ダイナミックマイクのほうが有利です。

ただ、ダイナミックマイクはUSB接続できない製品も多く、その点が初心者に敬遠されがち。

一方本機は、Type-CによるUSB接続にも対応しているので、安心です。

外観

FIFINE Tank3のパッケージは、非常にシンプルです。段ボールに本体デザインが薄く描かれており、業務用のような印象があります。近年の中国メーカーはパッケージをかわいらしくする傾向があるものの、無骨なかっこよさがあるのが本機の特徴です。

中に入れられている本体のデザインは、PCマイクとしてはシンプルなデザインだと言えます。

ただ、実際に手に持ってみるとずっしりとした重厚感があるのが特徴です。ボディはすべて金属製で、高級感があります。光沢感もあまりなく、全体的にマットな質感なのもいいところです。

また、カプセル部分は細長いもののカラオケなどのマイクに見られるメッシュになっており、親しみやすさがあります。

付属品

  • Tank3本体
  • USB Type-A to Cケーブル
  • 説明書

以上が、FIFINE Tank3の付属品です。

非常にシンプルな構成になっています。取扱説明書は日本語に対応しており、ローカライズもしっかりされているのがいいところです。変な日本語がなく、違和感なく読めます。

USBケーブルも付属しているので、USBでPCに接続してすぐ使えるのもいいところです。

反面、XLRケーブルは付属しません。ミキサーを使ってXLR接続したい場合は、手元のケーブルを使いましょう。

FIFINE Tank3の良いところをレビュー

ここまで、FIFINE Tank3の基本的なスペックや外観などについて紹介してきました。

ただ、マイクの良し悪しはスペックだけでは判断できません。そこで今度は、FIFINE Tank3の良いところについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

クリアで高音質

@kapilog777

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TikTokにてマイクの音質レビューを行っていますので、合わせて確認ください

FIFINE Tank3は、クリアな音質が特徴です。

環境にもよりますが、基本的にホワイトノイズがありません。喋っている人間の声を前面に押し出したような形で、ハッキリと収録できます。非常にスッキリとした声といった印象で、誰でもかっこいい声になれそうです。

それでいて、低音が強調されて妙に太いということもありません。音質傾向自体はフラット気味なので、雑談配信・ゲーム配信・歌配信など用途を選ばずに使えます。

また、ポップノイズも乗りにくいです。これは、本体にポップノイズを軽減するフィルターが内蔵されているため。マイクの近くで普通に喋る分には、ポップノイズはなかなか乗りません。

もちろん、息を吹きかけたり全く意識せず雑に喋ったりすると、ポップノイズが入ります。ある程度意識する必要はあるものの、ほかの製品でもそれは同じこと。

ほかの同価格帯の製品と比べてポップノイズが入りにくいことは、確かです。

周囲のノイズを拾いにくい

FIFINE Tank3はポップノイズだけでなく、周囲のノイズも拾いにくいです。

たとえば部屋で加湿器を稼働しながら配信するとしても、その音が入りにくくなっています。エアコンなども、直接風が当たらなければうるさくなるということはありません。

コンデンサーマイクよりも集音性が低いダイナミックマイクで、単一指向性なのが功を奏しています。

配信で環境音などを入れたくない方や、ゲームの操作音などをあまりマイクに乗せたくない方には特におすすめです。

USBとXLRの両方に対応している

FIFINE Tank3は、USBとXLRの両方に対応しています。

USB接続する場合は、細かい設定などは不要です。接続してすぐに、使えるようになります。ダイナミックマイクにはUSB接続できない製品も多いので、ここは他社製品と比べたときの大きなメリットです。

一方、ミキサーやオーディオインターフェイスなどに接続して使いたい場合は、XLRケーブルを使います。USBよりもノイズを減らし、よりクリアな音を収録できるので、こだわりたい方にもおすすめです。

各種ボタンやツマミが使いやすい

FIFINE Tank3には、各種ボタン類が搭載されています。

マイクミュートボタン、入出力音量調整用のダイヤルがあるのが便利な点です。1万円台のダイナミックマイクに多いのは、配信用というよりも収録用といった製品。そのためか、多くの同価格帯の製品にはこれらのボタンが搭載されていません。

ただ、ダイナミックマイクは歌の収録だけでなく、配信にも向いています。

配信やゲームのボイスチャット、Web会議などで使うにはこれらのボタンがあったほうが便利です。

手元ですぐマイクのミュートや音量調整ができるので、咄嗟にミュートしないといけないときにも対応できます。配信でのトラブルを減らせるうえに、快適性も増すのであるのとないのとでは大きな違いです。

ビルドクオリティが高い

FIFINE Tank3は、ビルドクオリティが高いです。

一昔前の中国オーディオ製品というと、ビルドクオリティに不安がありました。一見よさそうに見えてもつくりが甘く、耐久性が低かったりチープな質感だったりすることが多かったためです。

ただ、近年は一変して、ビルドクオリティが高い製品が多くなっています。

Tank3も、その例にもれず高クオリティです。金属製のボディはつくりがしっかりとしていて堅牢で、マイクのカプセル部分も内部にポップノイズ除去フィルターを搭載するなど、凝ったつくりになっています。

全体的な質感に関しても、チープさを感じないどころか高級感があり、価格以上の満足が得られる印象です。

スマホ用マイクとしても使える

最近はスマホで配信する方も増えていますが、Tank3はスマホともUSBにて接続することが可能です。

iPhone15 Pro Maxと接続したところ、問題なく接続ができてマイク収録ができました。

FIFINE Tank3の気になる点をレビュー

ここまで、FIFINE Tank3の良いところについてレビューしてきました。音質がよく使いやすい印象がありますが、一部に気になるところもあります。そこで今度は、FIFINE Tank3の気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

マイクスタンドやアームが付属しない

付属品の項目でも少し触れましたが、FIFINE Tank3にはマイクスタンドやアームが付属しません。どちらも、別売りの製品を導入する必要があります。

PCマイクをまだ持っておらず、FIFINE Tank3をはじめてのマイクにしようと考えている場合は、注意が必要です。同時に、マイクアームも購入しないといけません。

もちろん、マイクを快適に使うならマイクアームは必須級のアイテムです。マイクを浮かせられるため手元の邪魔にならず、デスクの反響音なども拾いにくいのでゲーム配信や仕事用においては特に利便性が高いと言えます。

ただ、やはり簡易的なマイクスタンドは付属しておいてほしいところです。

なお本マイクは520gほどあるため、安いマイクアームでは重さに耐えられないケースもありますので、アーム・スタンドを購入する際は、耐久重量を確認して購入するようにしましょう。

カスタマイズソフトがない

FIFINE Tank3には、PC用マイクには近年おなじみになっているカスタマイズソフトウェアがありません。

設定に関しては、ミキサーなどを使うことになります。USB接続の場合は設定が不要だと解説しましたが、正しくは設定不可能です。ソフトウェアを使ったイコライザー機能など、便利な機能がないのが本機の最大の弱点だと言えます。

ただ、ミキサーを持っている方ならハードウェアである程度はいじれるので、ミキサーを使うことを前提として考えれば、あまり気にならない部分です。

それなりの重量がある

fifine Tank3 と Shure MV7の重さ比較

FIFINE Tank3の重量は、約523gです。

重量の主な理由は、フルメタルボディです。質感を高めるなどのメリットがありますが、その分重くなります。ずっしりとしていて高級感があるのは、いいところです。

ただ、マイクアームの耐荷重をチェックする必要があります。

現在使っているアームやスタンドの耐荷重が足りない場合は、別途アームなどを購入しないといけません。耐荷重が足りないアームを使うと、アームが垂れ下がったり壊れたりする恐れがあるので、しっかりとチェックしておきましょう。

ちなみに私の環境では、Elgato Wave Mic Arm LPという横から出すタイプのマイクアームを使用していますが、重量は問題なく使えています。

FIFINE Tank3はこんな方におすすめ!

  • 1万円台で高音質なマイクが欲しい
  • 配信に使えるマイクが欲しい
  • ボイスチャットを快適にできるマイクが欲しい
  • ダイナミックマイクをUSBでも使いたい
  • ミキサーの導入は後で考えたい
  • とにかくコスパ重視!

FIFINE Tank3は、以上のような方々におすすめです。

FIFINE Tank3は、Amazon価格で約1万4000円で購入できます。他社のPC向けのマイクのフラッグシップモデルというと、2万円を超えるものが多いです。

本機は、それらと比べても音質・質感などの面で負けていません。音質は好みにもよるものの、ノイズの少なさやクリアさに関しては2万円台の機器と同レベルかそれ以上です。好みに合えば、最良のPCマイクになり得ます。

このコスパの高さと、ダイナミックマイクゆえの扱いやすさ、USB接続対応という部分が本機の最大の魅力です。

FIFINE Tank3は高性能・高音質の硬派なマイク

本記事では、FIFINE Tank3の良いところと気になる点についてレビューしてきました。

FIFINE Tank3は、PCと接続して配信やボイスチャットなどを行うのを前提に開発された製品です。それだけに、扱いやすさに関してはダイナミックマイクのなかでも随一だと言えます。XLRでのミキサーとの接続はもちろん、USBを使ってPCと直接接続できる手軽さが魅力的。

今はミキサーがないけれど、後々になってミキサーの導入も考えたいという方には、特に向いています。

ただ、音質や質感・機能面など、好みによるところも大きいので、良いところと気になる点を参考に、自分に合うマイクかどうかをしっかりと見極めてから購入を検討しましょう。

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