JAPANNEXT JN-IPS49DWQHD-C65-HSは、珍しい特徴を持つIPSパネルモニターです。
49インチの湾曲ウルトラワイドモニターで、非常に広い表示領域を持ちます。作業時に多くのウインドウを表示したい場合などに、ウルトラワイドモニターは非常に便利です。デュアルモニターにするよりも、楽に運用できるのもいいところ。
ただ、どのような製品か知らなければ購入するのは難しいです。
そこで本記事では、JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSのスペックを紹介しつつ、本機の良いところと気になる点についてレビューしていきます。
本レビューはJAPANNEXT様から製品をお借りしてレビューしています
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの基本仕様
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSのレビューをしていく前に、まずは本機の基本仕様について簡単に紹介していきます。スペックと外観が気になる方は、ぜひご参考ください。
スペック
- 最大解像度:Dual WQHD(5120×1440)
- モニター:49インチ・曲面IPSパネル(湾曲パネル)・非光沢
- コントラスト比:1000:1
- 最大リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比:32:9
- 最大応答速度:OD:7MS(GtoG)
- 視野角:H178°・V178°
- 表示色:10.7億色/sRGB:99%/DCI-P3:79%
- フリーシンク対応・フリッカーフリー対応・ブルーライト軽減モード対応
- HDR10対応
- スピーカー内蔵:2W×2
- 重量:約11.5kg
- チルト機能:-5°〜+15°
- 高さ調整:対応(150mm)
- スイベル:R30°/L30°
- VESAマウント:100×100mm
以上が、JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの基本スペックです。
最大解像度は、Dual WQHD(DWQHD)になっています。
WQHDモニターを2つ並べたような感じの解像度です。
水平解像度が非常に高いのが、特徴です。画面が横に広いので、同時に多くのウインドウを並べられます。縦の解像度は、一般的なWQHDと変わりません。
解像度が高い分、サイズも非常に大きいです。49インチと、一般的な4Kモニターよりも大きいサイズ感になっています。これだけの大きさがあれば、横に伸びた表示領域をしっかりと表示させられるため、文字が小さく見えるということもありません。
さらに、基本的なモニターの機能もしっかりと搭載しています。
画面のちらつきを抑えるフリッカーフリー、ブルーライト軽減モードなどなど使いやすい機能が多いです。
そして、付属スタンドの機能も充実しています。チルト機能、高さ調整、スイベルに対応しているため、基本的には付属スタンドでも困らないのがいいところです。
外観
外観で目を惹くのは、やはり圧倒的な幅広さ。
水平方向に大きく伸びているのが、デザイン面でも実用面でも大きな特徴です。そのうえ湾曲しているのが、ポイント。デザイン面においては少し威圧感があるものの、実用性は高いです。
さらに、ベゼルが狭いのもいいところ。
上部ベゼルは約1.2mm、液晶非表示幅は約8mmになっています。画面がより大きく感じられるため、映像に臨場感が生まれるのが魅力的です。
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの良いところをレビュー
ここまで、JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの基本仕様について紹介してきました。ここからは、実際に本機の良いところをレビューしていきます。どのようなところが良いのか、使い勝手はどうかが気になる方はぜひご参考ください。
49インチの超ウルトラワイドが便利
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの最大の特徴は、49インチの超ウルトラワイドモニターということです。
ウルトラワイドモニターは、さまざまなメーカーから多種多様なモデルが販売されています。液晶サイズの相場は、29インチや34インチです。
それらと比べると、圧倒的に幅が広いことがわかります。49インチのウルトラワイドモニターは数が少なく、本機は貴重な選択肢のひとつです。
さらに、解像度もそれに対応してDWQHDという特殊なものになっています。
27インチのWQHDをデュアルモニターにしたのと、感覚としては同じです。本機は、モニターが一つなのでモニター間を移動するときのポインターの途切れなどがなく、シームレスに使えるのが魅力的。
在宅ワーク用のモニターとして、複数のウインドウの同時表示ができるのが便利です。
生産性を高められます。
また、動画編集ソフトなど横に長いタイムラインがある作業をする場合は、スクロールの手間が減るのも大きなメリットです。
色性能が高い
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSは、色性能が非常に高いです。
表示色は、最大10.7億色と非常に多くなっています。
表示色の豊富さとコントラスト比の高さに関しては、IPSパネルの特性によるものです。それでも、一般的なIPSモニターと比べると表示色が高くなっています。
sRGBも99%と非常に高いため、色を正確に表現できるのが魅力的。
イラスト制作、動画制作、画像編集などを趣味や仕事で行う方には特に向いています。
もちろん、映像コンテンツを見るのにも適しています。映像の色を正確に表現できるので、より臨場感のあるコンテンツ視聴体験が可能です。
Type-C給電に対応している
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSは、Type-C給電に対応しています。
USB Type-Cケーブル一本で、PC本体に最大65W給電が可能です。PCに給電しながら、モニターに映像出力できます。
ノートPCには、Type-C端子が搭載されているモデルが多いです。ノートPCとの接続時、PC側のアダプタを使わず、モニターのアダプタだけでPC作業ができます。
なお、最大65Wであり、常時65Wの給電を保証しているわけではありません。それでも、一般的なノートPCを動かすのには十分の出力です。
KVM機能でパソコン二台使いが便利
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSには、KVM機能が搭載されています。
本機に二台のパソコンを接続しておけば、この機能を使って1組のキーボードとマウスで2台のパソコンを切り替えて操作できます。用途によって、パソコンを使い分けている方には非常に便利な機能です。
この機能を有効にする場合、一台を映像出力とType-Bの双方同時接続します。
そのうえで、もう一台をType-Cで接続する必要があるのがポイントです。デスクトップPCとノートPCの両方を使う場合には、特に便利になります。もちろん、Type-C端子があるデスクトップPCでも使えるので、幅広く活用可能です。
また、キーボードとマウスはディスプレイ側に、Type-Aで接続可能。これで、二台のPCを切り替えて、同じモニターと操作デバイスで使えます。
マルチウインドウ機能が便利
JN-IPS49DQHDR-C65W-HSには、マルチウインドウ機能が2種類搭載されています。
1つ目は、2つの入力映像を同時にモニターに表示させるPBP機能です。たとえば、PC画面を表示させながら別のPCやゲーム機の映像を表示させられます。
モニターのサイズが大きいので、この機能を使っても両方の画面に余裕が生まれるのがいいところです。ゲームプレイ中に攻略サイトやSNSを見たり、配信者と同じゲームを並走したい場合などに便利。
もちろん、作業にも使えます。
2つ目は、入力ソースを画面の上に重ねて表示するPIPの機能です。
メインの画面の中に別の画面をサブで重ねて表示できるので、ゲームをしながらサブ画面としてDiscordの画面を表示させられます。イラスト制作やほかの作業でも、資料とエディタを重ねて表示させるなどさまざまな使い方がある機能です。
どちらも、作業でも遊びでも快適に使えます。
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの気になる点をレビュー
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの良いところについて、レビューしてきました。モニターの特性や機能が非常に便利だということでしたが、もちろん一部には気になる点もあります。そこで今度は、本機の3つの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
競技性の高いゲームには不向き
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSは、FPS・TPSなどの競技性が高いゲームには、あまり向いていません。
ゲーム向けの性能が決して高くはないためです。
まず、最大リフレッシュレートが60Hzです。
リフレッシュレートというのは、1秒間に画面に表示させる画像の枚数のこと。PC側では、フレームレートと呼びます。これが高くなればなるほど、映像が滑らかになるのが特徴。
ゲーム向けのモニターとしては、144Hz以上が一般的です。
次に、応答速度が7msと少し遅いことが理由として挙げられます。
応答速度は、モニターの色が切り替わる速度のことです。これが速ければ速いほど、画面が次々に切り替わるようになり、ゲームで有利になります。
応答速度が遅いモニターと速いモニターでは、前者は後者よりも少し遅れた画面を見ていることになるので、不利です。
ゲーム向けのモニターでは、1msが一般的。
そのようなゲーム向けの性能を持ったモニターを使っている人と戦うことになるので、競技性が高いゲームにはあまり向きません。
ただし、色性能が高いことと表示幅が広いことを生かしてRPGや3D形式のアドベンチャーゲーム、シミュレーションゲームなど、グラフィックや映像演出に凝った作品を遊ぶのには向いています。
作業用として使いつつ、競技性の低いゲームを遊ぶのにも使うという使い方がおすすめです。
また、ゲーム画面を映しつつ、横にOBSやマップなどを表示させておく使い方も便利です。
湾曲率が少し低め
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSは、モニターのサイズに対して湾曲率が少し低めです。
R3800と、一般的なウルトラワイドに比べると高いものの、それは34インチなどのモニターと比べたときの話。実際に本機を見てみると、画面端のほうが見えにくく感じられます。
とはいえ、色変化が少ないため視認できないほどではありません。
ただ、配置やモニターとの距離感に工夫が必要です。視線の位置とモニターの位置は、なるべく離すようにしましょう。
スピーカーはおまけ程度の音質
本機には、スピーカーが搭載されています。
ただ、2Wと出力が低いです。音質に関しても、おまけ程度。
音質・音量ともに、使えなくはないといった程度です。より臨場感のあるコンテンツ体験がしたい場合は、外付けスピーカーやヘッドホンを使うことをおすすめします。
とはいえ、モニター内蔵のスピーカーはこの程度の音量・音質であることが多いです。本機の購入を見送るほどのデメリットとは、あまり言えません。
JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSはこんな方におすすめ!
- 複数の画面を同時に表示させたい方
- 作業効率を高めたい方
- デュアルモニターに不満がある方
- ゲームはRPGや協力ゲームをよく遊ぶ方
JN-IPS4DWQHDR-C65W-HSは、以上のような方々におすすめです。
「作業効率を高めたい」と考えている方には、本機は非常に良い選択肢だと言えます。一般的なワイドモニターよりもさらに大きい超ウルトラワイドで、一画面に複数のウインドウを表示させられるのは大きなメリットです。
そのうえ、異なる入力ソースの映像を同時に表示できたり、画面を重ねて表示できたりするのが非常に便利。
作業に使いながら、一人用のゲームや協力プレイがメインのゲームで遊びたい方には、特に向いているモニターだと言えます。
まとめ|作業が捗る高コスパモニター!
本記事では、JN-IPS49DWQHDR-C65W-HSの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
本機は、ウルトラワイドモニターとしてのメリットをより大きくしたようなモデルです。画面の表示領域の広さ、モニター自体の大きさという良さを最大限高めて、作業効率をアップできます。
一方、ゲーム性能はあまり高くないなどのデメリットがあるものの、用途によってはデメリットは感じにくいです。
また、決して安くはない値段ですが、コスパ自体は良いと言えます。この大きさと性能を持つモニターが10万円程度で手に入ると考えると、価格は少し安い程度です。
とはいえ、最適なモニターは人によって変わります。
本記事で紹介してきた本機のメリットデメリット、特徴などを踏まえて、自分に最適なモニターかどうかを考慮したうえで購入を検討するのがおすすめです。
珍しい超ウルトラワイドモニターで、作業を効率化しましょう!
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