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SOUNDPEATS Air4 Proレビュー・最新の実用機能を網羅した自信作

SOUNDPEATS Air4 Proは「最新の実用機能を全搭載した自信作」と称するSOUNDPEATS のカナル型ワイヤレスイヤホンです。

オーディオとしての「音質」、ワイヤレスイヤホンとしての「接続の安定性」・「遅延」・「通話品質」・「機能性」など重要なポイントを追求し、VGP 2024コスパ大賞&金賞を受賞しています。

価格は8,480円。この価格帯でのイヤホンでどれくらいの実力があるのかは気になるところですね。

本記事ではそんなSOUNDPEATS Air4 Proを実際に使った感想をもとに、特徴や良いところと気になるところなどについてレビューしていきます。ぜひご参考ください。

目次

SOUNDPEATS Air4 Proの基本仕様と外観

SOUNDPEATS Air4 Proについてレビューする前に、まずは本機の基本仕様を簡単に紹介します。基本的なスペックや、外観、付属品などについてまず確認ください。

  • 通信方式:Bluetoothバージョン:5.3
  • 対応コーデック:aptX Classic,aptX Lossless,SBC,AAC,aptX Voice
  • ドライバーサイズ: 13mm
  • 連続再生時間:約6.5時間
  • 充電ケース使用時:約26時間
  • フル充電時間:約1.5時間
  • 再生周波数帯域:20Hz-20kHz
  • 重量:約3g(イヤホン/片側) 約36g(充電ケース+イヤホン両側)
  • 防水:IPX4

本機はQualcommの最新の超低電力チップ「QCC3071」を採用し、ワイヤレスイヤホンではかなり大きめな13mmの大口径ドライバーを搭載しています。

コーデックはSBC、AACと合わせ、「aptX Adaptive」に対応。加えてaptX Adaptiveの拡張機能である「aptX Lossless」もサポートしたことからCD品質のロスレス再生を実現しつつ、通信状態によりビットレートを自動で調整し最適な音質提供が可能です。

機能面では最新のBluetooth5.3、協力なノイズキャンセリング、複数デバイスと同時接続が出来るマルチポイントなど、今どきのトレンドをしっかりと網羅。

「音質も機能も妥協していない」が本機の特徴になります。

外観

SOUNDPEATS Air4 Proのデザインは、シンプルかつ使用感の良さを損なわないよう配慮したデザインです。

形状はうどん付きカナル型形状。

カラーは3種類あり、今回紹介しているブラック以外に、ベージュとホワイトのバリエーションがあります。

耳にあたる部分は艶が出ていますが外面はマット感があり、滑りづらさへの配慮を感じました。(滑りづらい訳ではない)

また、マット感がある事で、指紋が目立ちにくいメリットもあります。

アクセントはSOUNDPEATSのロゴ部分のブロンズとセンサー周りのシルバー。

ボディ全体が樹脂素材でありながらも、アクセントによってチープ感を出さない工夫がなされていると感じました。

ロゴの刻印もサイズバランスが良く見た目の派手さや主張の激しさなどは特にありません。高級感・おしゃれ感はさほど感じられませんでしたが、外でも問題なく使えるスマートなデザインです。

同梱品

  • 本体ケース
  • イヤホン本体
  • イヤーピース(シリコン製)3ペアS・M・L
  • 短めのUSBケーブル
  • ドキュメント2式

このクラスのイヤホンとしては、一般的なパッケージ内容で必要な付属品がきちんと用意されています。

イヤーピースも3サイズ用意されているので、耳のサイズ問わずたいていの方はこの一式のみで楽しめるはずです。

けして豪華ではありませんが、付属品を豪華にしてコストを上げず音作りや性能にこだわっていると感じられました。

SOUNDPEATS Air4 Proの音質をレビュー

続いてAir4 Proの音質をレビューしていきます。DAPはFiiO M11 Plus LTDとiPhone 15 Pro Maxにていくつかの音源を視聴しました。

M11 Plus LTDはaptX Adaptiveには対応していないため一般的なaptXでの視聴になること事前にお伝えしておきます。またiPhone 15 Pro MaxはAACになります。

Air4 Proの音質は一言でいえば全体バランスの良さ。低音から高音域まで、定位・音場の広さ・分離感など、何をとってもソツが無く心地よく聞ける音質です。

低音はやや軽く、振動で震えながら深く沈み込んでいくような感覚は得られませんでした。とは言いつつ安いドンシャリ系イヤホンにあるような安い低音ではなく十分に聞けれる音です。

中高音についても整っているという印象。特別な感動はありませんが、マイナスポイントは感じられません。

逆に特徴という特徴が無いのがデメリットにも感じますが、平均過ぎて楽しくないわけではなく、全体的に音を前に押し出してくる感覚もあり、迫力も感じられます。

音質最強!とは言えませんが、1万円アンダーで手に入れられる音質としては十分です。

また、アプリによるチューニングで低音を強調したり、自分好みの音質に調整することも可能なので、物足りないようであればイコライジングをしてみるのも良いでしょう。

1万円前後の価格帯のイヤホンとしての評価を上げてみました。

低音
低評価
高評価
中音
低評価
高評価
高音
低評価
高評価
定位
低評価
高評価
音場の広さ
狭い
広い
音の分離
低評価
高評価
音の方向性
クール
ウォーム
低音確認に使用した音源
音場・定位確認に使用した音源
音の分離確認に使用した音源

Xにてイヤホンの音の方向性を録音しています。同じイヤホンじゃないと同じ音は聞けませんが雰囲気は伝わると思いますが参考までに。※実際はもう少し低音に厚みがあります。

SOUNDPEATS Air4 Proを使用した感想をレビュー

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続いてここからは本機を使用した感想をレビューします。装着感や使い勝手などが気になる方は、ぜひご参考ください。

装着感

本機は片側4.5g。機能が詰まったワイヤレスイヤホンとしてはかなり軽いです。ケースも含めて41gと非常に軽いです。

装着した際もしっかりと耳にフィットして、歩いたり小走りしていても落ちそうになる不安はありません。

軽くフィット感も良いため、長時間装着していてもストレスを感じることはありませんでした。

小ぶりなので、寝ホンとして使用しても良いでしょう。

マルチポイント機能が使いやすい

本機はこの価格帯では珍しくマルチポイントに対応して2台のデバイスとの同時接続が可能です。

PCで映像を見ているタイミングで電話が掛かってきて通話しなければいけない際に便利です。

防水性能がIPX4と控えめ

残念なのは防水性能が控えめなスペックでIPX4であることです。

IPX4の定義は「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。」ですが、生活防水に毛が生えた程度と考えた方が良いです。

多少の汗や小ぶりの雨であれば問題なく使えますが、強い雨にあたってしまうケースでは使えません。

私は趣味でランニングをしているため、大量の汗をかきますし、雨の日でも走ります。

その際もイヤホンで音楽を聴きますが、ランニング時にはIPX5の防水性能があるイヤホンを選ぶようにしています。

1万円アンダーのイヤホンにそこまで求めたら怒られてしまうかもしれませんが、SOUNDPEATSさんは期待を上から塗り替えてくることが多いので、少し残念でした。

バッテリー性能はさほど高くない

バッテリーはイヤホン単体で最大6.5時間、ケースを含めて最大26時間。

最近では30時間を超えるイヤホンも多く発売されていることを考えると、今どきのワイヤレスイヤホンとしてはそこまで高くはありません。

接続はType-Cのため、他のデバイスとの使いまわしが出来るのはメリット。

なお、ワイヤレス充電にも非対応です。

とは言いつつフル充電しておけば、一般的な使い方であれば数日はバッテリーを気にせず使い続けることが出来るので、ネガティブポイントと受け止める必要はないでしょう。

ノイズキャンセリングと外音取り込み

SOUNDPEATS Air4 Proは最大45dBのノイズ低減を実現するアダプティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載しています。

ノイズキャンセリングは程よい効き具合で、完全遮断とは言えませんが、電車の中でも音楽や映画鑑賞などでストレスなく音を聞き取れるレベルでは外の音を遮断してくれます。

ノイズキャンセリングをオンにしていても車内アナウンスはしっかり耳に入ってきますので使い勝手は良いですが、ノイズキャンセリングが強いとは言えません。

外音取り込み機能については風切り音が非常に気になりました。

こちらのモードにして外を歩くと、ボワッボワッという風の音が耳に入ってきてしまい不快さを感じさせられます。

その為、外音取り込み機能は使わず、ノイズキャンセリングモードか、通常モードを切り替えて使う運用になりました。

aptX Voiceに対応したマイク音声

SOUNDPEATS Air4 Proは「aptX Voice対応」とうたいマイク通話にも力を入れたイヤホンになっています。

音質的としては特段良いとは感じませんでしたが、ワイヤレスイヤホンのマイクとして電話通話などに使う分であれば十分な音質です。

音質以上にノイズキャンセリングが強く、周囲の音を遮断してくれますので、雑音の多い環境でも相手にしっかりと声を伝えられるのが特徴だと感じました。

以下は本機にて収録した音声ですので、参考までに確認ください。

ケースから本体が取り出しづらい

これはSOUNDPEATS Air4 Proだけの話ではありませんが、コンパクトさを優先するためかイヤホン本体をケースから取り出しづらいです。

出来れば片手でケースを開けて取り出し耳に装着したいところですが、片手だけで開けて出すことは難しいです。

加えて耳の向きとは反対向きに収納されているため、取り出した後に向きを変えなければなりません。

スムーズにケースから取り出せて耳に装着できるようになると使い勝手も良くなりますし、落として傷つけてしまうことも減るのではと思います。

まとめ

SOUNDPEATS から発売されているAir4 Proをレビューしてきました。

バランスの整った音質、最新のトレンド技術がふんだんに盛り込まれた機能性など、様々なシーンでストレスなく楽しめるイヤホンです。

音質的にとがってない、防水性能が高くない、ケースから取り出しづらいなど気になる部分はあるものの、8,480円という価格を考えるとコスパの良いイヤホンであることは間違いありません。

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