SHARGE DISKレビュー!コンパクトで持ち運び便利なM.2 2230対応SSDエンクロージャー

手のひらに収まるコンパクトなSSDエンクロージャーが欲しい。M.2 2230タイプのSSDを有効活用したい。高速で持ち運びが楽な外付けストレージを探している。

そんな要望に応えるのが、SHARGEから発売された「SHARGE DISK SSDエンクロージャー」です。

M.2 2230 NVMe SSDに対応したIP54防水防塵仕様の超コンパクトSSDケース。最大10Gbpsの高速転送に対応しながら、わずか約24g(ケースやSSD込みで59g)という軽量設計が魅力です。

工具不要で簡単にSSDを装着でき、USB Type-C接続で幅広いデバイスに対応。日常の作業から出張まで、あらゆるシーンで活躍する持ち運び特化型のSSDエンクロージャーとなっています。

今回のレビューでは実際の使用感や転送速度について詳しくお伝えしていきますので、M.2 2230対応のSSDエンクロージャーをお探しの方は是非読み進めてください。

目次

SHARGE DISKの基本仕様をレビュー

まずは、SHARGE DISKの基本的な仕様について紹介していきます。スペックや外観などについて解説するので、気になる方はぜひご参考ください。

SHARGE DISKのスペック

  • 製品名:SHARGE DISK SSDエンクロージャー
  • 対応SSD:M.2 2230 NVMe SSD
  • 最大容量:2TB
  • インターフェース:USB 3.2 Gen2 Type-C(最大10Gbps)
  • サイズ:約40×25×12mm(ケース込み:55×41×16mm)
  • 重量:約24g(ケース・ケーブル・SSD含め59g)
  • 防水防塵性能:IP54
  • 冷却:11,000rpmの高速冷却ファンを搭載
  • 対応OS:Windows 7/8.1/10/11、MacOS 10以降、iPadOS 12.0.1以降、Linux、Android、PlayStation、ChromeOS、Harmony、Switch
  • 付属品:USB Type-C to Type-Cケーブル(20cm)

以上が、SHARGE DISKの基本的なスペックです。

最大の特徴は、M.2 2230サイズのSSD専用に設計されている点です。一般的なSSDエンクロージャーは2280サイズが主流ですが、本機は2230サイズに特化することで圧倒的なコンパクトさを実現しています。

インターフェースはUSB 3.2 Gen2 Type-Cで、最大10Gbpsの高速転送が可能。NVMe SSDの性能を十分に引き出せる仕様になっています。

重量はわずか約24g(ケース・ケーブル・SSD含め59g)と、とても軽量。IP54の防水防塵性能を備えているため、日常的な水滴や埃からしっかりと保護してくれます。

また、11,000rpmの高速冷却ファンを搭載し、しっかりと冷やし続けてくれるのも面白いところ。

WindowsとMac、さらにはAndroidにも対応しており、幅広いデバイスで活用できるSSDエンクロージャーです。

外観・デザインをレビュー

SHARGE DISKの外観は、とにかくコンパクトです。

本体サイズは約40×25×12mm(ケース込み:55×41×16mm)で、手のひらに収まるどころか、指でつまめるほど小さな筐体になっています。一般的なUSBメモリーと比較しても、差がないほどに小さいサイズ感です。

表面はマットブラックの質感で、指紋が目立ちにくい仕上げになっています。金属製の筐体により、安っぽさは全く感じられません。手に持つとずっしりとした重量感があり高級感のある作りです。

フロントには「SHARGE」のロゴが控えめに刻印されており、シンプルで洗練されたデザイン。もう片面にはUSB Type-C端子が配置されています。

端子部分は金メッキ処理が施されており、腐食に強い仕様となっているのもポイントです。

SSDの装着は非常に簡単で、本体を開けるとM.2 2230用のスロットが現れます。工具は一切不要で、SSDを差し込んでケースを閉めるだけで完了します。

放熱対策として、内部にはサーマルパット(熱伝導シート)を配置できるように設計されており、装着したSSDからの熱を効率的に外部に逃がす設計になっています。

あわせて背面には小型ファンが設置。

11,000rpmの高速冷却ファンで、SSDにアクセスがあるとファンが稼働し効率的に熱を放出してくれます。

また、SHARGE DISKを覆うラバー製のカバーも特徴的です。

カラーはイエローとグレーがありますが、私はイエローをチョイスしました。

小さいものなので紛失しやすそうですが、このイエローカラーでフォローしてくれそうです。
USB部分も隠せるタイプなので、万が一水の中に落としたとしても安心です。

付属のUSBケーブルは約20cmと短めですが、持ち運びには十分な長さ。

付属品は、本体やカバー・ケーブル以外にサーマルパッドも用意されています。

全体的に、コンパクトさを最優先にしながらも、品質感を損なわない優れたデザインです。

SHARGE DISK使用レビュー

続いてSHARGE DISKのベンチマークテスト結果や実際の大容量ファイルコピーした際の時間をレビューしていきます。

テスト環境として、Windows 11搭載のデスクトップPCのUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートに接続。SHARGE DISKには、VIPER GAMINGの500GB M.2 2230 NVMe SSDを装着して検証を行いました。

CrystalDiskMarkでのベンチマーク結果

CrystalDiskMarkによる計測では、シーケンシャル読み込みで毎秒約1,057MB、書き込みで約999MBという結果を記録しました。

USB 3.2 Gen2の帯域をしっかりと活かしたスピードで、動画編集や大容量データ転送でもストレスを感じない水準です。

特筆すべきは、ランダムアクセス性能の高さです。

小さなファイルを大量に扱う作業や、OS起動用の外付けドライブとして使う場合、ランダム性能は非常に重要な指標になります。

一般的なUSBメモリーではランダム書き込みが大きく落ち込むことが多い中、本機はNVMe SSDならではの強みを活かし、ランダムアクセスでも安定した高スコアを実現しています。

参考までに他のSSDとの比較も並べておきます。

写真左がASUS Cobble SSD エンクロージャー、右がBUFFALO SSD-PGMU3C

大容量データのコピー検証

続いて、約86GBの動画データをまとめてコピーする検証を実施しました。4つの動画ファイル(1ファイル当たり8GB~35GB)と、100つのRAWデータ(1ファイル当たり25~30MB)です

SHARGE DISKでは、最初から安定して670~700MB/s前後の高速転送が継続。86GBのデータコピーに要した時間は2分13秒という結果でした。

転送中の速度変化も非常に安定しており、大容量ファイルの移動でもストレスを感じることはありませんでした。

もちろん中に入れたSSDの性能もあるかもしれませんが、これだけ安定してデータ移動ができるのであれば安心です。

発熱・放熱性能をチェック

大量データの書き込み後の発熱状況を確認しました。

SHARGE DISKは連続使用後、熱を持っていることは感じられますが、触れないほど熱くなることはありませんでした。

内部のファン及び熱伝導シートと金属筐体による放熱設計が効いており、コンパクトながらも適切な温度管理ができているようです。

ただし、長時間の連続使用や高温環境下での使用については、パフォーマンスの低下を防ぐため適度な休憩を挟むことをおすすめします。

SHARGE DISKの良いところをレビュー

ここまで、SHARGE DISKの基本的な仕様と使用感について紹介してきました。今度は、SHARGE DISKの良いところについて、より詳しくレビューしていきます。

圧倒的なコンパクトさと軽量性

SHARGE DISKの最大の魅力は、その圧倒的なコンパクトさです。

約40×25×12mm(ケース込みで55×41×16mm)というサイズは、一般的なUSBメモリーよりも小さく、ポケットに入れても全く邪魔になりません。

重量も約24g(ケース・ケーブル・SSD込みで59g)と非常に軽量で、持ち歩いていることを忘れるほどです。

この小ささでありながら、最大2TBまでのSSDに対応し、USB 3.2 Gen2の高速転送が可能というのは驚異的です。出張や外出先での作業において、大容量データを手軽に持ち運べるメリットは計り知れません。

鍵束につけても違和感がないサイズ感は、日常的に大容量ストレージを持ち歩きたい方には理想的です。

IP54防水防塵で安心の耐久性

IP54の防水防塵性能を備えているのも、SHARGE DISKの大きな利点です。

IP54というのは、「粉塵の侵入を完全に防げないが有害な量は入らない」「あらゆる方向からの飛沫水に対して保護される」というレベルの保護性能を表しています。

日常使用でコーヒーをこぼしてしまったり、雨に濡れたりしても安心です。アウトドアでの使用や、工事現場などの埃っぽい環境でも問題なく使用できます。

コンパクトな外付けストレージは紛失しやすいため、様々な環境で使用される可能性が高いですが、IP54の耐久性があることで安心して持ち歩けます。

工具不要で簡単なSSD装着

SHARGE DISKは、工具を一切使わずにSSDの装着ができます。

本体を開けると、M.2 2230用のスロットが現れ、サーマルパットを置き、SSDを差し込んでケースを閉めるだけで完了。ネジ止めなどの作業も不要で、誰でも簡単にセットアップできます。

SSDの交換も同様に簡単で、複数の2230 SSDを使い分けたい場合にも便利です。プロジェクトごとに異なるSSDを使用したり、用途に応じてストレージを切り替えたりといった使い方ができます。

この手軽さにより、SSD エンクロージャーを初めて使う方でも安心して利用できます。

M.2 2230特化で無駄のない設計

一般的なSSDエンクロージャーは2280サイズに対応するため、どうしても大きくなってしまいます。しかし、SHARGE DISKはM.2 2230に特化することで、無駄のないコンパクト設計を実現しています。

M.2 2230 SSDは、Surface Pro やSteam Deck、一部のウルトラブックなどで使用されており、これらの機器から取り出したSSDを有効活用できます。

また、2230 SSDは近年高性能化が進んでおり、1TB2、2TBといった大容量モデルも登場しています。コンパクトながら大容量という、SHARGE DISKの設計思想にマッチした選択肢が増えているのも追い風です。

特化設計により、サイズ、重量、機能のバランスが最適化されているのが大きな魅力です。

幅広いデバイスで使えるUSB Type-C接続

USB Type-C接続により、幅広いデバイスで使用できるのもSHARGE DISKの利点です。

最新のPCやMac、Android スマートフォンやタブレットなど、多くのデバイスがUSB Type-Cに対応している現在、ケーブル1本で接続できる手軽さは非常に便利です。

また、USB 3.2 Gen2対応により、対応デバイスであれば最大10Gbpsの高速転送が可能。デバイスを選ばず、常に高いパフォーマンスを発揮できます。

SHARGE DISKの気になる点をレビュー

SHARGE DISKの良いところについてレビューしてきました。コンパクトさと高性能を両立した優れたSSDエンクロージャーですが、一部には人によっては気になる点もあります。そこで今度は、SHARGE DISKの気になる点についてレビューしていくので、良し悪しの両方を知りたい方はぜひご参照ください。

M.2 2230のみ対応で汎用性に限界

SHARGE DISKは、M.2 2230サイズのSSDにのみ対応しています。

これはコンパクト設計を実現するための仕様ですが、一般的な2280サイズのSSDは使用できません。PC用SSDの主流は2280サイズであるため、手持ちの余っているSSDを活用したい場合には制限があります。

M.2 2230 SSDは2280に比べて選択肢が少なく、価格もやや高めの傾向があります。特に大容量モデルは選択肢が限られるため、購入時にSSD選びに時間がかかる可能性があります。

汎用性を重視する方には、この制限がネックに感じられるかもしれません。

発熱時の放熱性能

コンパクトな筐体であるため、長時間の連続使用時には放熱性能に限界があります。

通常の使用では問題ありませんが、大容量データの連続転送や高負荷な作業を長時間続けると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

11,000rpmの高速冷却ファンを搭載し、金属筐体と熱伝導シートにより放熱対策は施されていますが、少なからずの発熱があるのは否めません。

私自身、まだ熱を持ちすぎるというシーンに出くわしたことはありませんが、高負荷な用途で使用し続ける場合は、適度な休憩を挟む運用をおすすめします。。

ケーブルが短め

付属のUSBケーブルは約20cmと短めです。

持ち運び重視の設計のため、ケーブルもコンパクトにまとめられていますが、デスクトップPCで使用する際などは長さが不足する場合があります。

PCの背面端子に接続する際や、モニターのUSBハブから接続する際には、ケーブルが届かない可能性があります。

別途長いケーブルを用意すれば解決できますが、追加購入が必要になる点は考慮が必要です。

SHARGE DISKはこんな方におすすめ!

  • M.2 2230タイプのSSDを有効活用したい方
  • 超コンパクトで軽量な外付けストレージが欲しい方
  • 出張や外出先で大容量データを扱う方
  • Surface ProやSteam Deckなどから取り出したSSDを再利用したい方
  • 防水防塵性能を重視する方
  • 複数のデバイス間でデータを共有したい方

SHARGE DISKは、とにかくコンパクトで高性能なSSDエンクロージャーを求める方におすすめです。

M.2 2230に特化した設計により、他では実現できないレベルの小型化を達成しています。日常的に大容量ストレージを持ち歩きたい方には理想的な選択肢です。

特に、Surface ProやSteam Deckなどの2230 SSDを搭載したデバイスをお使いの方は、アップグレード時に取り出したSSDを無駄なく活用できます。

IP54の防水防塵性能により、アウトドアや様々な環境での使用にも安心。USB Type-C接続で幅広いデバイスに対応するため、1台あれば様々なシーンで活躍します。

まとめ

これまでSHARGE DISKについて検証を行いつつレビューしてきました。

M.2 2230 SSD専用という特化設計により、他にはない圧倒的なコンパクトさを実現したSSDエンクロージャーです。USB 3.2 Gen2とNVMe SSDの組み合わせで、大容量データの転送も驚くほど短時間で完了します。

わずか約24g(全体で59g)という軽量設計でありながら、IP54の防水防塵性能を備え、日常使用から過酷な環境まで幅広いシーンに対応。工具不要でSSDの装着も簡単で、誰でも手軽に使い始められます。

M.2 2230 SSDを有効活用したい方、超コンパクトで高性能なポータブルストレージをお探しの方には、SHARGE DISKは最適な選択肢です。コンパクトさと高性能を両立した、新しいスタイルのSSDエンクロージャーを、ぜひ検討してみてください。

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