JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、JAPANNEXTが販売している作業用のPCモニター。
ポップアップ式のWebカメラとマイクを内蔵していて、オンライン会議やビデオ通話などをよくする方にとっては、とても便利なモニターです。一般的な内蔵型と違って、ポップアップで使わないときは収納できるのが良いところ。
ほかにも、本機ならではの魅力があります。
そこで本記事では、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの良いところと気になる点についてレビューしていくので、気になる方はぜひご参照ください。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSの基本的な仕様
まずは、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの基本的な仕様について紹介していきます。本機のスペックとデザイン、付属品について知りたい方は、ぜひご参照ください。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSのスペック
- 解像度:フルHD(1920×1080p)
- パネル種類:IPS
- パネルサイズ:23.8インチ
- 輝度:250cd/m2
- コントラスト比:1000:1
- リフレッシュレート:75Hz
- 応答速度(最大):14ms
- 視野角:H:178°/V:178°
- 表面処理:非光沢
- 表示色:1677万、sRGB:100%
- AdaptiveSync(FreeSync):対応
- フリッカーフリー:対応
- ブルーライト軽減モード:対応
- HDMI:2.0(1920×1080)@75Hz
- DisplayPort:1.2(1920×1080)@75Hz
- USB-C:3.1(1920×1080)@75Hz 65W給電
- USB-A×2:2.0 KVM(5V/0.5A)
- USB-B:対応(KVM/WEBカメラ)
- オーディオ出力端子:非搭載
- スピーカー:2W×2
- Webカメラ:CMS機能:カメラ(最大500万画素30fps対応)、マイク、スピーカー内蔵
- 消費電力:通常12W
- 製品重量:約3.8kg
以上が、JN-IPS238F-HSPC6-CMSのスペックです。
フルHDの23.8インチモニターで、一般的なサイズ感と解像度になっています。リフレッシュレートは75Hzと、作業用モニターとしては若干高めの部類です。とはいえ、ゲーミングモニターほどではありません。
さらに、視野角が広いのが良いところです。斜めから見ても、色味などに変化がありません。モニターを少し斜めに置いたり、高い位置に置いて少し見上げるような視点になったりしても、視認性という意味では問題がないのが良いところです。
複数人でモニター画面を覗き込むような場面でも、問題なく使えます。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSのデザイン

JN-IPS238F-HSPC6-CMSのデザインは、非常にシンプルです。
上部および左右のベゼルが狭いのが、良いところ。

下部にはロゴもあるのでベゼルがありますが、上部と左右に関しては全く目立たないレベルで狭いです。視界を邪魔する要素がなく、集中しやすいモニターだと言えます。
さらに、背面もシンプルです。

同社のゲーミングモニターにありがちな背面LEDなどもなく、ただロゴやポート類があるだけ。ポートに関しても目立たないようになっており、とてもシンプルなデザインです。

全体的に、どの環境にも馴染むデザインだと言えます。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSの付属品

- 本体
- スタンド
- 電源ケーブル
- 電源アダプター
- USB-Cケーブル
- HDMIケーブル
- USB-A to USB-Bケーブル
- VESAマウント延長スペーサー
- マニュアル
- 保証書
以上が、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの付属品です。
本機を使いはじめるにあたって、必要最低限のケーブル類がしっかりと付属します。映像出力用のHDMIケーブルはもちろん、USB-A to USB-Bという少し珍しいタイプのケーブルも付属するのが良いところです。
これが必要な機器を使う方にとっては、これが付属するのは大きな利点。
ほかにも、VESAマウント延長スペーサーなど、欲しいものが揃っています。過不足がないパッケージです。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSの良いところをレビュー
ここまで、JN-IPS238F-HSPC6-CMSのスペックやデザインなどについて、簡単に紹介してきました。ここからは、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの良いところをレビューしていきます。スペックだけではわからない使用感などについて紹介するので、ぜひご参照ください。
ポップアップ式Webカメラとマイクは用途によって十分使える
JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、ポップアップ式Webカメラとマイクの質が高いです。
モニターの内蔵カメラおよびマイクというと、画質と音質は控えめな製品が多い傾向があります。あくまでもおまけとして内蔵されているといったもので、オンライン会議や配信などには少々使いにくいです。
快適に使える用途は、友達とのビデオ通話くらいのもの。
一方、本機のポップアップ式のWebカメラとマイクは高性能とまではいかないものの、ラフなオンライン会議程度であれば十分に使えます。
カメラは500万画素/30fpsの映像性能で、ぼやけたリブレたりしません。しっかりと自分の顔を映し出してくれるので、オンライン会議などで使いやすいです。
マイクは少なからずノイズは入るので配信で使うのであれば別途買ったほうがいいですが、オンライン会議や通話程度の用途であれば問題ないほど、音声がクリアに相手に届きます。
さらに、ポップアップ式なのも魅力的です。

使わないときは収納して見た目をスッキリできるうえに、使うときはすぐに出して使えるようになります。
カメラの配置とモニターサイズがちょうどいい

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、23.8インチというサイズ感。このサイズと、カメラの配置がちょうどいいのもカメラ関連の魅力のひとつです。
28インチや32インチなどの大きなモニターだと、位置が高くなりすぎます。モニターをちょうどいい高さに上げると、上から撮るような構図になってしまうので、使いにくいです。
一方23.8インチであれば、目線とカメラの高さがちょうどいいところに来やすくなります。
USB-C65W給電が便利

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、USB-C 65W給電に対応。
USB Type-Cを使って本機とノートパソコンなどを接続することで、65Wまでなら機器に給電しながら映像を映し出せます。ノートパソコンやゲーム機など、JN-IPS238F-HSPC6-CMSに接続する機器の電源アダプターが要らないので、ケーブル類がスッキリするのが魅力的。
無くてもそれほど困らない機能ではあるものの、あれば便利な機能です。
sRGB 100%の広い色域

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、sRGB 100%と広い色域を持っています。
色域というのは、ある規格で定められた色の範囲のことです。
sRGB 100%というのは、sRGB規格で定められている色の範囲のすべてを表現できるモニターということになります。

色の再現性が高まるので、画像編集やイラスト制作、動画編集など色味を気にするような作業を行う際には便利です。
もちろん、映像コンテンツの試聴などもより臨場感が高くなります。
KVM機能でPC2台体制でも便利に使える

JN-IPS238F-HSPC6-CMSには、KVM機能が搭載されています。
これは、2台のPC間で同じキーボードとマウスを使える機能のことです。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSのUSBポートに、キーボードとマウスを接続しておきます。本機に異なる種類のケーブルで、2台のPCを接続。
この状態で、入力ソースを切り替えると、1台のPCで使っていたキーボードとマウスを接続し直す必要がなく、そのまま2台目のPCでも使えるようになるという機能です。
パソコンを2台併用して使っている方にとっては、とても便利な機能だと言えます。
消費電力が低い
JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、消費電力が比較的低いです。
通常時で12W、最大でも24Wになっています。省エネモードで10W、スタンバイ時は1Wなので、PCモニターを長時間つけっぱなしにするような方でも、消費電力があまり気になりません。
ただし、USB-C給電を使っている場合には最大89Wになります。これは、最大24Wに65W給電がそのまま足された数字なので、実際には給電に使っている消費電力量によって減ることがあるものの、それなりの消費電力になるので注意しましょう。
とはいえ、ノートPCを電源アダプターで接続してもトータルでその程度にはなります。
付属スタンドの機能が充実している

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、付属スタンドの機能が充実しています。
- 高さ調整:120mm
- チルト:-5°+15°
- スイベル:R30°/L30°
- ピポット:LR90°
チルトは、モニターの画面を上下に傾ける機能のことです。下向きに5°、上向きに15°と十分に角度を調整できるようになっています。
スイベルは、左右首振り機能のことです。台座を動かさずに、左右に調整できます。左右とも30°ずつの調整幅があり、これだけあれば少し斜めに置いても調整可能です。
ピポットは、回転のこと。左右方向に90°回転して、縦型モニターにできます。縦モニターにすることで、ドキュメントファイルやSNSなど縦に長く伸びるタイプのページの閲覧がしやすくなるのが、良いところです。

もちろん縦型にしても高さ調整やチルト・スイベル機能が使えます。
これだけの機能があれば、モニターアームがなくても十分使いやすいと言えます。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSの気になるところをレビュー
JN-IPS238F-HSPC6-CMSの良いところについて、レビューしてきました。ポップアップ式のWebカメラとマイクの使い勝手が特に良く、ほかの魅力も多いです。
ただ、一部には人によっては気になる部分もあります。そこで今度は、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
オーディオ出力端子がない

JN-IPS238F-HSPC6-CMSには、オーディオ出力端子がありません。
スピーカーは2W×2Wの最低限の性能のものが内蔵されていますが、モニターにイヤホンを接続したい場合には注意が必要です。PC本体直挿しか、オーディオインターフェイスなどを使いましょう。
ゲーム性能は高くない

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、作業性能は比較的高いです。オンライン会議など、Webカメラを使うような作業をする方には特に使い勝手が良いモニターだと言えます。
ただ、ゲーム性能は高くありません。
リフレッシュレートは75Wで、FPSなどに求められる120Hzには遠いです。
そのうえ、応答速度が14msと遅いのがゲームでは気になるところ。応答速度が遅いと、残像感が出てしまい、FPSなどでうまく狙いを定められなくなります。
あくまでも、本機は作業向けのモニターです。
ただ、作業をしながら息抜きに一人プレイのゲームをする分には問題がない程度の性能だと言えます。
作業用ならWQHD解像度が欲しかった

JN-IPS238F-HSPC6-CMSは作業用モニターとしても、気になる点があります。
解像度です。
本機の解像度は、最大フルHDになっています。23.8インチというサイズ感を考えれば妥当ではあるものの、作業用に特化するのであれば、WQHD解像度が欲しかったところ。
WQHDは、フルHDよりも作業領域を広く取れます。動画編集や画像編集など、UIが多いソフトウェアを使うような作業では表示領域が広いWQHDのほうが快適です。
近年は、作業用モニターにはWQHD解像度の製品が増えているので、ここは少し気になってしまいます。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSはこんな方におすすめ!

- オンライン会議や簡単な配信をすることがある方
- Webカメラとマイクのコストを抑えられる外付けモニターが欲しい方
- 作業用にモニターの導入を考えている方
- コスパを重視する方
JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、以上のような方々におすすめです。
本機の最大の特徴は、ポップアップ式のWebカメラとマイクにあります。これらの性能がモニターに付いているものとしては非常に高く、使いやすいです。通話やオンライン会議はもちろん、ゲーム配信に顔をワイプ表示させるなどの用途でも十分使えます。
さらに、Webカメラとマイクと内蔵していてKVM機能なども備えているモニターとしては、比較的安いです。
トータルコストを抑えたい方や、コスパ重視の方にもおすすめのモニターだと言えます。
まとめ

本記事では、JN-IPS238F-HSPC6-CMSの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
JN-IPS238F-HSPC6-CMSは、比較的安い作業用モニターとしては十分な基本性能を持っています。リフレッシュレートが60Hzではなく、少し高い75Hzなのも使いやすくて良いです。息抜きのソロプレイのゲームにも使えるので、意外と用途に幅があります。
さらに、色性能が高いため画像編集や動画編集、イラスト制作にも適しているのが良いところです。
ビデオ通話やオンライン会議で打ち合わせをするようなフリーランスの方や、在宅作業をする方には特におすすめのモニターだと言えます。