JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPレビュー! 21インチFHD・VGA接続可能でゲーミングにも使える高コスパモニター

2025年8月8日に発売されたJAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、VGA接続が可能なフルHD液晶モニター。

21.5インチというコンパクトサイズで、最大リフレッシュレート100Hz、さらにゲーミングモニターに欲しい機能が一通り揃っています。

JAPANNEXTの製品カテゴリ的にはデスクワークモニターに位置付けられますが、エントリークラスのゲーミングモニターとしても使えます。

本記事では、そんなJAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPについてレビューしていくので、気になっている方はぜひご参照ください。

目次

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの基本的な仕様

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの基本的な仕様について、まずは紹介していきます。

JN-IPS215F2-HSPのスペック、外観、スタンドの仕様について気になる方は、ぜひご参照ください。

JN-IPS215F2-HSPのスペック

  • パネル種類:IPS
  • 表面処理:非光沢
  • サイズ:21.5インチ
  • 解像度:フルHD(1920×1080)
  • 最大リフレッシュレート:100Hz
  • 応答速度(最大):OD:7ms(GtoG)
  • コントラスト比:1000:1
  • 表示色:1677万色 sRGB 95%
  • 視野角:H:178° V:178°
  • Adaptive FreeSync:対応
  • フリッカーフリー:対応
  • ブルーライト軽減モード:対応
  • インターフェイス:HDMI(1920×1080 @100Hz)、VGA(1920×1080 @75Hz)
  • オーディオ入力:対応
  • スピーカー:2W×2
  • 消費電力:最大22W/通常13W/省エネ9W/スタンバイ0.5W
  • VESAマウント:100×100mm(M4×6mm)

以上が、JN-IPS215F2-HSPのスペックです。

21.5インチのフルHDモニター。コンパクトで扱いやすいのが魅力ですが、VGA接続が可能な事および、最大リフレッシュレートが100Hzあるなど、風変わりな性能です。

まずVGA接続が可能な事で、HDMIやDPに対応していない古いPCと接続することができます。

あわせて100Hzのリフレッシュレート性能があるため、FPS/TPS等の動きの滑らかさが求められるゲームにも活躍します。

もちろん有利にプレイしたい場合は、リフレッシュレートは144Hzは必要ですが、カジュアルプレイであれば100Hzであれば十分です。

また、詳しくは後ほど紹介しますが、各種機能が充実しているのも本機の良いところです。

なお、付属品については、電源、HDMIケーブル、説明書のみ。

VGAケーブルなどは付いてないため、必要な場合は別途購入が必要です。

JN-IPS215F2-HSPの外観

JN-IPS215F2-HSPの外観は、非常にシンプルです。

上部および左右のベゼルが非常に狭いのが、ゲーミングモニターらしいところ。他のモニターと繋げてデュアルモニター環境を構築したとしても、違和感なく使えます。

下部ベゼルにはJAPANNEXTのロゴがあるものの、それほど目立ちません。

操作ボタン類は、全て右下に収まっています。

一般的な配置なので、迷うことがないのが良いところです。

さらに、背面も非常にシンプル。

JAPANNEXTは背面にRGBライトや凝ったモールド処理を入れることがありますが、本機にはそれらがありません。

どのような環境にも馴染むデザインです。

JN-IPS215F2-HSPのスタンドの仕様

  • チルト機能:-5°+15°
  • 高さ調整:140mm
  • スイベル:R30°/L30°
  • ピポット:R90°/L90°

JN-IPS215F2-HSPのスタンドの機能は、以上の通りです。

JAPANNEXTは、低価格帯の製品のスタンドの機能は控えめにする傾向があります。高さ調整とチルトだけという製品も少なくありません。

他社製品の場合は、チルトすらできず高さ調整のみということも多いです。

ただ、本機にはスイベル(首振り機能)とピポット(回転機能)も備わっています。首振りで左右角度を調整し、チルトで前後の角度を調整。ピポットを使えば、縦モニターにもできます。

縦にした状態でも、高さ調整、チルト・スイーベル機能が使用できるのも嬉しいところです。

各種調整幅も十分に広く取られており、必要十分です。

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの良いところをレビュー

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPのスペックなどについて、簡単に紹介してきました。スペックだけでもある程度はメリットとデメリットがわかりますが、それだけではわからないこともあります。

そこで今度は、JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの良いところについてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

21.5インチとコンパクトで置きやすい

左が本機21インチ、右が27インチモニター

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、21.5インチとフルHDモニターとしては小さい部類のゲーミングモニターです。

コンパクトサイズなので、デスクが狭い環境でも置きやすいのが良いところ。そのうえ、近距離での使用にも向いています。モニターとそれほど距離を離せない環境や、デスクスペースの限られた環境で使うのに最適です。

さらに、小さいものの、フルHDであれば文字やアイコンも見やすいサイズで表示されます。

解像度は、高くなると画面に表示されるドットの数が多くなるので、画面が小さいとドットのサイズが小さくなるのがネックです。21.5インチにフルHDであれば、十分のサイズを保つことができます。

それでいて、24インチ以上のモニターより画面が綺麗に見えるので、程よいサイズ感。

コンパクトかつバランスの良いモニターを探している方には、おすすめです。

VGA接続が可能

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPのインターフェイスにはVGA端子が用意されています。

現在発売されているPCのほとんどがHDMIやDisplayPortが主流ですが、2015年頃までのPCにはVGA端子を搭載したモデルも多く、古いPCを使っている人にはありがたい仕様です。

もちろんHDMI端子も用意されているため、現代のPCとの接続も可能。

VGA接続のPCを保有しており、そのPCでないと動かせないソフトがあるといったケースもあり得ますが、そういたケースで重宝します。

最大100Hzのリフレッシュレート

一般的なアクションゲームであれば、100Hzで快適にプレイできる

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの最大リフレッシュレートは、100Hzです。

リフレッシュレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のこと。多くなればなるほど、映像が滑らかに動きます。ゲームでは敵の動きがわかりやすくなることで有利になったり、キャラクターや背景の動きがよりリアリティを持つようになったりするのが高リフレッシュレートの良いところです。

PC側ではフレームレートと呼ばれ、これらは同期させる必要があります。

PCが100fpsを出そうとしても、モニターが60Hzにしか対応していなければ、見える映像は60fpsにしかなりません。

さらに、これらの値がかけ離れすぎていると画面にヒビが入ったように見えたり残像感が出たりと、不都合も発生します。

100Hzというリフレッシュレートは、近年のエントリークラスゲーミングPCと相性が良いです。

近年のエントリークラスであれば、中量級のゲームで設定を変えれば100fps程度が出せる場合があります。

軽いゲームの場合は、設定を弄らずとも100fps程度が出せるタイトルが多いです。

ゲーミングモニターとしての機能が豊富

JAPANNEXT公式サイトより

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは1万4000円程度という低価格ですが、ゲーミングモニターとしての機能が豊富です。

この価格帯のモニターには、機能があまり充実していない傾向があります。最大リフレッシュレートを144Hzなどに高めて、機能は抑えて価格のバランスを取る製品が多いです。

一方本機は、100Hzのリフレッシュレートと豊富な機能を搭載することでバランスを取っています。

JAPANNEXT公式サイトより

このような製品は、比較的珍しいです。

JN-IPS215F2-HSPのゲーム向けの機能には、以下のようなものがあります。

  • Adaptive FreeSync
  • フリッカーフリー
  • ブルーライト軽減モード

Adaptive FreeSyncは、フレームレート同期機能です。PC側が出したいフレームレートに合わせて、モニターのリフレッシュレートが自動で調整されます。

こうすることで、2つがかけ離れていることによる不都合が発生しなくなるのが良いところです。

フリッカーフリーは、画面のちらつきの軽減機能。

JAPANNEXT公式サイトより

ちらつきが抑えられることで、長時間モニターを眺めた際の眼精疲労や肩こり、頭痛の軽減効果が得られます。

ブルーライト軽減モードも、眼精疲労の予防に繋がるので、ゲームに限らず、長時間モニターを眺めることのある方には嬉しい機能です。

1万4000円台で100Hzの最大リフレッシュレートと、これらの機能を全て備えているモニターは貴重だと言えます。

付属スタンドの機能が充実している

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、付属スタンドの機能が低価格帯のゲーミングモニターとしては非常に充実しています。

スタンドの機能は先述の通り、高さ調整、チルト機能、スイベル、ピポットを搭載。それぞれ調整幅も十分広く取られています。

JAPANNEXTに限らず、低価格帯のモニターの付属スタンドは機能が限定的なことが多いです。

JAPANNEXTはチルトと高さ調整だけをつけることが多く、他社では高さ調整のみということが多い傾向があります。

一方本機は、スタンドの一般的な機能を全て備えているのが良いところです。

付属スタンドだけでも十分使いやすく、モニターアームを急いで導入する必要がないので、予算を抑えたい方に適しています。

サブモニターとしても使いやすい

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、サブモニターとしても使いやすいです。

まず、1万4000円程度という価格の安さ。高いモニターをメインにして、サブモニターはなるべく予算を抑えたいという方には最適です。

さらに、21.5インチというサイズ。大きなメインモニターに対し、横や上に配置するサブモニターとしては必要十分なサイズ感です。デスクがそれほど広くなくとも、デュアルモニター環境を構築しやすいのが魅力的。

ノートパソコンの拡張画面としてはもちろん、デスクトップPCで使うサブモニターとしても快適です。

コスパが高すぎる

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、非常に高コスパのモニターです。

1万4000円程度という価格で、VGA接続、最大リフレッシュレート100Hz、FreeSyncやフリッカーフリーなど各種機能を搭載。付属スタンドも機能がフル搭載されていて、全体的に使いやすい性能になっています。

この価格でこの性能と機能を備えているゲーミングモニターは、なかなかありません。

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの気になる点をレビュー

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの良いところについて、レビューしてきました。低価格帯としては高性能かつ高機能で魅力的ですが、一部には気になる点もあります。

そこで今度は、そんなJAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの気になる点についてレビューしていくので、良し悪しの両方を知りたい方は、ぜひご参照ください。

発色は価格相応

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの発色は価格相応に感じます。

上と右のモニターは同じくJAPANNEXTさんのモニターですが、コントラスト、色の発色、黒表現などを確認していくと、どうしても差がついてしまいます。

本機の表示色は1677万色・sRGB 95%、コントラスト比は1000:1となり、画像編集や動画編集などクリエイティブな作業には不向きです。

インターフェース類は最小限

インターフェース類は、最小限です。

  • HDMI 1.4@100Hz×1
  • VGA@75Hz×1
  • オーディオ入力×1
  • 電源ポート

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPのインターフェースの構成は、以上の通り。映像入力に関しては、HDMIが1つとVGAが1つという構成になっています。

DisplayPortやUSB-C接続がないので、注意が必要です。

ノートPCの拡張モニターとして使う場合は特に、Type-C接続ができないのは気になってしまう可能性があります。

さらに、複数デバイスを持っていて頻繁に切り替えたいという場合には、HDMI切替器などの用意も必要です。

内蔵スピーカーの性能は最小限

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPにはスピーカーが内蔵されていますが、性能は最小限です。

出力が2Wずつしかなく、十分な音量が取れません。音量をマックスにしてもあまり大音量にはならないので、別途イヤホン・ヘッドホンやスピーカーを導入することをおすすめします。

ただ、低価格帯のモニターでスピーカーの性能が良い製品を探すほうが難しいです。

本機に限らず、モニター内蔵スピーカーは、あくまでもおまけ程度に捉えておきましょう。

気になるポイントとして上げてしまいましたが、この価格帯でスピーカー付きであることはポジティブにとらえても良いかもしれません。

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPはこんな方におすすめ!

  • 設置スペースにかぎりのある方
  • VGAでしか接続できないPCを保有している方
  • エントリークラスゲーミングPCで使いたい方
  • サブモニターとして使いたい方
  • ノートPCの拡張画面として使いたい方

JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPは、以上のような方々におすすめです。

まず、21インチFHDとコンパクトなサイズなので、設置スペースが狭くても配置が可能になります。

また、VGA端子が搭載されていることで、 VGAでしか接続できないPCを使用している方には重宝します。

ゲーミングで考えると本機は性能はエントリークラスに位置します。ミドルクラス以上のゲーミングPCと合わせて使うと、PC側が出せるフレームレートより低い最大リフレッシュレート値に不満が出かねません。

エントリークラスのゲーミングPCや、ビジネス向けのPCなどと一緒に使うのに向いています。

もちろん、コンシューマーゲーム機に合わせるのもおすすめです。

まとめ

本記事では、JAPANNEXT JN-IPS215F2-HSPの良いところと気になる点についてレビューしてきました。

本機は、オールドPCの活用やエントリークラスゲーミングPCのメインモニターとして使うのはもちろん、サブモニターやノートパソコンの拡張画面として使うのにも最適です。程よい性能と豊富な機能、何より1万4000円程度と安いのが魅力的。

コスパが高いコンパクトな液晶モニターを探している方には、特におすすめですよ。

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この記事を書いた人

PC環境・音響映像・音楽鑑賞系のガジェットやランニングギアなどが好き。資金が続く限り買いあさっています。

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