SOUNDPEATS H3レビュー! 元気な重低音が心地よい音質&コスパ重視派に最適な選択肢

SOUNDPEATS H3は、音質には妥協したくないものの2万・3万とする高級機には手が出せないという方向けのミドルクラスのイヤホンです。

SOUNDPEATSのイヤホンのなかでは比較的高いものの、1万円台で購入できるイヤホンとして非常にクオリティが高く、さまざまな魅力があります。

とはいえ、何も知らずに購入するには躊躇する価格です。

そこで本記事では、SOUNDPEATS H3の良いところと気になる点についてレビューしていきます。

目次

SOUNDPEATS H3の基本的な仕様

まずは、SOUNDPEATS H3の基本的な仕様について紹介していきます。SOUNDPEATS H3のスペック、デザイン、付属品を解説していくので、それらについて気になる方は、ぜひご参照ください。

SOUNDPEATS H3のスペック

  • ドライバー:トリプルドライバー(12mmダイナミック×1、バランスド・アーマチュア×2)
  • Bluetoothバージョン:5.4
  • 対応プロファイル:HSP,HFP,A2DP,AVRCP
  • 対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Losless,LDAC,AAC,SBC
  • 通信範囲:10m
  • バッテリー容量:400mAh(ケース)/35mAh×2(イヤホン)
  • 最大再生時間:約7時間(イヤホンのみ)/約37時間(ケース込み)
  • 急速充電:対応(10分間の充電で約2時間の再生が可能)
  • 重量:約6g(イヤホン片側)/約53g(ケース+イヤホン両側)
  • 防水企画:IPX5

以上が、SOUNDPEATS H3の簡単なスペックです。

特徴的なのは、ドライバー構成。3つのドライバーを搭載しています。

12mmのダイナミックドライバーを搭載することで、重低音の深みと力強さを表現。そのうえ、2基のバランスド・アーマチュアドライバーを中高音域にフォーカスした調整を施すことで、中高音域の表現の繊細さを実現しています。

これらの構成によって、ディティールが良くなったり音の分離感が良くなったりしているのがSOUNDPEATS H3の大きな特徴です。

また、最新のコーデックに対応しているのも良いところ。

aptX adaptiveは遅延を抑えながら高音質を維持できるコーデックとして、近年注目を集めています。LDACは、ハイレゾ対応のコーデックとして広く対応しており、使い勝手が良いです。

SOUNDPEATS H3のデザイン

SOUNDPEATS H3は、全体的に高級感があります。

まず、メタリックとレザー調のケースが特徴的です。ケース上部にはメタルプレートが配置されており、その周囲にはレザー調の素材が使われています。そのどちらも質感が良く、また、それら2つを組み合わせることでメリハリが生まれているのが良いところです。

さらに、本体はハーフスケルトン構造になっています。

内部パーツが完全にではなく、うっすらと見えるのが面白いです。完全なスケルトン構造よりも高級感があり、なおかつガジェット的な面白さを両立した良いデザインだと言えます。

ほかにも、本体やロゴ部分にゴールドがあり良いアクセントになっていたり、UVコーティングがあったりと見た目の良さと質感を高めるための工夫が随所にあるのが魅力的です。

SOUNDPEATS H3の付属品

  • SOUNDPEATS H3本体
  • ケース
  • イヤーピース:XS/S/M/L/XL
  • Type-C充電ケーブル×1
  • 取扱説明書×1
  • アプリガイド×1
  • PEATS君ステッカー×1

以上が、SOUNDPEATS H3の付属品です。

他社製品と比べた際の利点として、イヤーピースのサイズが豊富な点が挙げられます。

一般的にはS/M/Lの3種類ですが、SOUNDPEATS H3には5種類付属するのが良いところです。イヤーピースは、人によって適切なサイズが異なります。SMLの3種類では、自分に合うサイズが見つからないということも少なくありません。

ただ、これだけのサイズがあれば、付属のイヤーピースが耳に合わなくてがっかりする可能性が低くなります。

追加でイヤーピースを購入せずとも、使いやすいのが良いところです。

SOUNDPEATS H3の良いところをレビュー

SOUNDPEATS H3のスペックなどについて、簡単に解説してきました。スペックを見るだけでも、音の迫力と繊細さが特徴であることなどはわかります。とはいえ、具体的な音質傾向や表現などについては、わかりにくいです。

そこで今度は、SOUNDPEATS H3の良いところについて、レビューしていきます。

大迫力な低音と繊細な高音

SOUNDPEATS H3は、低音の迫力が大きいです。

12mmのイヤホンとしては大型のダイナミックドライバを搭載しており、これが低音の強さに大きく貢献しています。重く響くパンチのある大迫力の低音で、かつ深みと奥行きがしっかりとあり、聴いていて楽しいだけでなく聴き心地が良い低音といった雰囲気です。

EDM、ヒップホップなどでより楽しくなれます。

さらに、中音域はボーカルがくっきりと浮かび上がるような感じがあり、埋もれることが一切ありません。ギターなどの楽器類もしっかりと輪郭を感じられて、ジャンル問わず楽しめる中音域になっています。

そして、高音は耳に刺さらず繊細な表現が特徴です。女性ボーカル、アコースティック系の楽器の細やかな表現もしっかりと再現されています。

全体的にバランスがしっかりと取れている印象です。

大迫力な低音と繊細な高音、それらに埋もれることなくしっかりと浮かび上がってくる中音域。どのようなジャンルでも、それぞれの音域が輝くので相性が良いです。

ボーカルの表現に優れている

SOUNDPEATS H3は、中音域では特にボーカルの表現に優れています。

男女問わず自然な響きがあり、鮮明です。ボーカルの存在感がしっかりとあり、声の質感の再現度・量感の表現が秀逸。

息遣いまで忠実に再現される解像度の高さも相まって、ボーカル曲を聴くのがとても楽しいイヤホンです。

バッテリー持ちが良く急速充電にも対応

SOUNDPEATS H3は、バッテリー持ちが良好です。

イヤホンだけで最大7時間と、1日中使っていても問題ない程度には使えます。在宅作業で作業用BGMを垂れ流すような用途でも、通勤通学でも問題ありません。そのうえ、ケースを含めると最大37時間の連続使用ができます。

一般的な使い方であれば、1週間ほどは充電せずに使用可能です。

そして、急速充電にも対応しています。

10分間充電するだけで2時間使えるので、とても便利です。出かける前に少し充電するだけで、通勤通学程度の時間であれば十分使えるようになります。

防水性能が高め

SOUNDPEATS H3は、IPX5と防水性能が高めです。

IPX5は、防水性能を表す等級のひとつ。

内径6.3mmのノズルから、約3mの距離で12.5L/分の水をさまざまな方向から3分以上噴射したとしても、機能に影響がないということを示しています。雨やシャワーなどの噴流水があったとしても、問題なく使えるということです。

外で使う際に雨が降ったとしても、怖がることなく使い続けられます。

aptX Adaptive&ゲームモード対応で低遅延

SOUNDPEATS H3は、コーデックとゲームモードの併用で低遅延にできます。

低遅延の対応コーデックは、aptX Adaptive。このコーデックは、接続安定性が高く遅延が低いのがメリットです。無線環境の変化に合わせ、自動的にビットレートを調整することにより、接続の安定性が高くなっています。

そのうえ、高音質を維持できるのが魅力です。

これと、SOUNDPEATS H3のゲームモード機能を合わせると、より低遅延にできます。

音ゲーなどの遅延が気になるゲームでも、使いやすいです。

実用性の高いノイキャン性能

SOUNDPEATS H3は、ノイキャン性能が高いです。

最大-55dBという公称値で、実際に使ってもノイキャンの性能と精度の高さが感じられます。電車の走行音が大幅に削減されるだけでなく、車内放送の声も大きく削減されるのが良いところです。

低音だけでなく、中音もしっかりと抑えられている印象があります。

さらに、ノイキャン特有の圧迫感があまりありません。長時間ノイキャンを使っていたとしても、比較的疲れにくいイヤホンだと言えます。

なおPeatsAudioからは4種類のノイズキャンセリングタイプから選択が可能です。

  • 適応型ノイズキャンセリング
  • 室内ノイズキャンセリング
  • 屋外ノイズキャンセリング
  • 屋外交通

外音取り込みも十分な性能

SOUNDPEATS H3は、外音取り込み機能があります。

イヤホンで音を聞きながらも外部の人の話し声や交通音を聞くことが可能です。

外音取り込みも「人の声の協調」と「標準的な外音取り込みモード」の2種類から選ぶことができますので、電車の中などでガイダンスを効きたい場合は、人の声の協調モードを設定しておくとよいです。

SOUNDPEATS H3の気になるところをレビュー

SOUNDPEATS H3の良いところについて、レビューしてきました。音質が良好で各音域のバランスが良く、ノイキャン性能も高いのが良いところです。一見弱点がなさそうですが、一部には人によっては気になる点もあります。

そこで今度は、SOUNDPEATS H3の気になるところについてレビューしていくので、良し悪しを両方知りたい方はぜひご参照ください。

タッチ操作の位置には慣れが必要

SOUNDPEATS H3は、タッチ操作の位置に少し慣れが必要です。

センサー部が、ロゴ周辺にあります。これがほかのイヤホンと微妙に感覚が違っていて、慣れるまでは苦労する可能性が高いです。ほかのイヤホンと併用する場合は、慣れるのに時間がかかります。

ただ、操作精度自体は高いです。

タップと長押しの切り分けもしっかりとされており、反応速度も良好だと言えます。慣れれば使いやすい操作性です。

ワイヤレス充電には対応していない

SOUNDPEATS H3の充電はUSB充電のみ対応

SOUNDPEATS H3は、ワイヤレス充電には対応していません。

この価格帯だと対応している製品が多いので、人によっては残念に感じてしまう可能性があります。

ただ、SOUNDPEATS H3はワイヤレス充電がなくとも、充電関係の利便性が高いです。10分間の充電時間で2時間使えるようになったり、そもそもバッテリー持ちが良かったりするのは良いところ。

ワイヤレス充電に対応していないと嫌だ、という人でもない限り、それほど気にする必要はありません。

SOUNDPEATS H3はこんな方におすすめ!

  • 幅広いジャンルの音楽を聴く人
  • 立体感のある音が好きな方
  • ドンシャリよりもバランスの良い音が好きな方
  • 音質だけじゃなくノイキャンも重視したい方

SOUNDPEATS H3は、以上のような方々におすすめです。

本機の音質傾向は、迫力のある低音が特徴的ではありますが、バランス型だと言えます。繊細な表現が得意な高音域と、ボーカルの量感と存在感のある中音域で、どの音質も埋もれることなく、しっかりと溶け合っている印象です。

そういったバランスの良い音が好きな方にとっては、本機はとても高音質で高コスパなイヤホンだと言えます。

まとめ

本記事では、SOUNDPEATS H3の良いところと気になる点について、レビューしてきました。

SOUNDPEATS H3は、幅広いジャンルの音楽を聴く方にとって、特に質の高いイヤホンです。各音域のバランスが良く、どのジャンルでも対応した音域が輝いてくるので、ジャンルによって聞こえ方が大きく異なります。

ロック、ポップス、アニソンはもちろん、ゲームミュージックやクラシック、EDMなど多くのジャンルで音を楽しみやすいです。

イヤホンとしての基本的な性能が良いだけでなく、バッテリー持ちが良好でノイキャン性能も高く、低遅延モードなど機能も充実しています。

幅広い音楽を楽しみたい方だけでなく、純粋に高コスパなイヤホンが欲しい方にもおすすめですよ。

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