2024年後半からトレンドになっているイヤーカフ型のワイヤレスイヤホン。
イヤーカフ型とはアクセサリーのイヤーカフのように耳たぶに挟んで装着するオープンイヤー型イヤホンのことをいいます。
さまざまな耳の形状にフィットし、動いても外れにくく、かつ周囲の音を聞き取りやすい為、スポーツ時や周囲の音にも配慮しながら緩く音楽鑑賞をしたいときに重宝できることから人気が高まっています。
QCY から発売された QCY Crossky C30 は、定価6,580という安価でありつつも音質と装着感がとても優れたイヤホン。
QCY Crossky C30 を使用した感想をレビューしていきますので、ランニングやながら聴き目的でコスパの高いイヤホンを探している方はぜひ読み進めてください。
QCY Crossky C30 の基本仕様まとめ
まずは、QCY Crossky C30 の基本情報について簡単に紹介します。スペックや外観、付属品について解説していくので、仕様やデザインなどの基本情報が知りたい方はぜひご参考ください。
スペック
- 接続方式:Bluetooth
- ドライバー:10.8mm
- Bluetooth規格:5.4
- 動作範囲:10m
- 対応機種:ケース込み: 約25時間・イヤホン単体: 約5.5時間
- バッテリー容量(ケース):400mAh
- 充電ポート:USB Type-C
- ケースサイズ::66.0×25.6×49.0mm
- 本体寸法:29.0×15.7×26.0mm
- 対応コーデック:SBC / AAC
- 対応プロファイル:HFP/A2DP/AVRCP
- 防水性能:IPX5
- 技適取得済み(技適番号:219-248175)
QCY Crossky C30は、10.8mmデュアルマグネットドライバーを搭載したイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンです。
コーデックはAACとSBCに対応、Bluetooth5.4という最新規格に対応しているので、通信が非常に安定しつつ速いです。
2台のデバイスを同時に接続できるマルチポイント機能、IPX5防水規格、指向性オーディオ技術2.0による音漏れ防止機能など、実用に落とし込んだ機能が盛り込まれているのが嬉しいところ。
もちろん専用アプリを使用することで、イコライザー設定やタッチ操作のカスタマイズが可能で、使用者の好みに合わせた調整ができます。
外観
フロントから見たQCY Crossky C30。薄い卵型の形状で可愛らしさがあります。
(写真では粘土で立たせていますが、実際は立ちません)
背面に充電用のUSBポート(Type-C)
蓋を開けたところ
イヤホン本体
サイズ感
左の小さい方が前、右の大きい方が耳の後ろに来るように装着します。
フロント側にはマイクが装備されている
後側はタッチセンサーがありここをタップすることでボリューム調整や曲送りなどの操作が可能
耳を挟むバンド部分はバネで自由に動くため、幅広い耳形状にフィットします
付属品
本体以外の付属品は10cm程度のUSBケーブル(A to C)と取扱説明書、本機の付け方を解説したドキュメントが用意されています。
イヤーカフ型はどちらが前に来るのか迷うケースもあるため、付け方を解説したドキュメントが用意されているのは嬉しいところです。
QCY Crossky C30 の良いところをレビュー
ここまで本機の概要やデザインなどを中心に解説してきました。それだけではわからない良さももちろんあります。そこで今度はQCY Crossky C30を実際に使用して感じた良いところをレビューしていくので、実際の装着感や音質やノイキャン性能が気になる方はぜひご参考ください。
装着感の高さは着けていることを忘れさせるレベル
QCY Crossky C30を使用していて真っ先に感じたのは装着感の高さ。
着けている事を忘れてしまうほど快適な装着感が特徴で、長時間着けていても痛みや違和感を感じることはありません。
また、激しい動きでも外れにくい構造となっているためスポーツ時にも重宝します。
私の場合はランニング時に使用していますが、緩いジョグペースはもちろんキロ4分を切るようなハイペースであっても揺れ落ちるようなことはありませんでした。
自分自身以外にも妻・娘に装着してもらいましたが、装着感で違和感を感じることはありませんでした。
ながら聞きには十分な音質
本機は10.8mmデュアルマグネットドライバーを搭載し、イヤーカフ型としてながら聞きするには十分な音質を実現しています。
低価格イヤホンだとスカスカな低音を鳴らすものも多いですが、QCY Crossky C30の低音は程よいウォーム感と必要十分な迫力も伝わってきます。合わせて中高音までバランスはしっかり取れています。
もちろん音質重視のイヤホンとは比較できませんが、イヤーカフ型で6,580円という値段・ながら聞き用途に考えれば十分。
なお、音質は専用アプリにて音質をイコライジングすることも可能です。
もともと用意されている「ポップ・ベース・ロック・ソフト・クラシック」などから好みの音質を探すのもよし、こだわりがあれば周波数帯によって細かく調整してみても良いでしょう。
イヤーカフ型なのに音漏れが少ない
イヤーカフ型など耳穴に挿入しないイヤホンで不安になるのが音漏れです。音漏れが多いイヤホンの場合、電車やバスなどの公共機関で使用するのは難しく、用途が限られてしまいます。
本機は音の流れる指向性を調整することで耳の中だけに音が流れるような工夫が施されているとのこと。
実際に音量を上げた状態で、どの程度の音漏れがあるかを家族で確認してみましたが、iPhoneにて中ボリューム程度であればほぼ漏れはありませんでした。
もちろん最大音量近くまでボリュームを上げれば漏れは生じますが、音を絞れば電車など公共の交通機関でも十分に使用可能です。
空間オーディオ & ゲームモード機能が使える
QCY Crossky C30はアプリにて空間オーディオ機能とゲームモード機能が備わっています。
空間オーディオ機能をオンにすると、オンにしたタイミングで音場が広がりを感じますが、オフ時の方がボーカルフロントに感じて私的にはオフの方が好みでした。
私の耳では大きな違いは感じられませんでしたが、興味があれば使ってみる程度で良いかと思います。
ゲームモード機能ではワイヤレス性能が約0.06秒向上するとのこと。
本機はBluetooth5.4に対応しており、5.4はBluetooth5.3と比較すると通信速度3倍、範囲6倍、容量10倍に向上しています。このおかげで音伝達の遅延が改善され、ゲームプレイ時の違和感も軽減されます。
こちらも空間オーディオ機能と同様に私の耳ではそこまで違いを把握できませんでしたが、FPSや音ゲー系のゲームを楽しむ際はOnにしてみると良いでしょう。
Bluetooth5以降のバージョンが搭載されているワイヤレスイヤホンでは、以前のような大きな遅延を感じるイヤホンは見かけません
IPX5クラスの防水性能はいざという時にありがたい
QCY Crossky C30 はIPX5相当の防水性能を誇るイヤホンです。
IPX5は6.3mmのノズルから3メートルの距離で、あらゆる方向から30キロパスカルの水圧で10-15分間の噴射に耐えられるレベルの防水性能。
一般的な生活シーンでは十分な防水性能で、ランニング時の汗や突然の雨などでも問題はありません。
もちろん汚れや汗を拭き取りたい時、軽く水で流す程度も可能です。
私は謝って、公園の水道の排水溝の中に落としてしまったことがあります。拾い上げるのに数分かかりましたが故障することなく普通に使い続けられています。(運が良かったのかもしれませんが)
QCY Crossky C30 のイマイチな点をレビュー
QCY Crossky C30 の良いところについて、レビューしてきました。もちろん、良いところもあればイマイチなところもあります。そこで今度は、QCY Crossky C30 のイマイチなところをレビューしていくので、ぜひご参考ください。
装着感が良すぎることによる弊害もある
QCY Crossky C30 は圧倒的に装着感の良いイヤホンです。装着感が良すぎてイヤホンを装着していること自体を忘れてしまうトラブルが生じるケースがあります。
実際に私が体験したのは、ランニング時に公園で QCY Crossky C30 を装着したまま洗顔してしまい、本機に手がぶつかって排水溝に落としてしまったことがあります。
私自身の不注意が原因ですが、装着感の良さから本当に着けている事を忘れがちになりますので注意しましょう。
耳から飛び出ている形状のため、冬場はダウンの首周りと干渉する
QCY Crossky C30 は耳の中に差し込む一般的なイヤホンとは違い、耳の外にかぶせるような形で装着するイヤホン。その為、耳から少し飛び出る形になります。
冬場、首周りまでカバーされているダウンを着ているとQCY Crossky C30とダウンが干渉してしまい、それが原因で落ちそうになってしまう不安を感じることがあります。
実際に落ちてしまったことはありませんが、急に振り向いたりすると干渉した際の衝撃で落としかねないケースもあると感じます。
QCY Crossky C30 はこんな方におすすめ!
- ランニングやスポーツ中に音楽をながら聞きしたい方
- 音楽を聴きながらも周囲の音を拾いたい方
- 装着感の良いイヤホンを探している方
- 耳の中にイヤホンを入れるのが嫌な方
- 一万円以下でイヤーカフ型イヤホンを探している方
本機は、イヤーカフ型のため装着感が高く運動時にズレる心配もほとんどありません。
また周囲を走る自動車の音や周りの声など外部の音も拾えるため、音楽を聴きながらでも周りに気を使うことが可能です。
スポーツや家事をしながら音楽をながら聴きしたい方、かつあまり予算をかけられない方におすすめなイヤホンです。
まとめ|5000円台で超高コスパ!ガッツリ使える日常イヤホン
ここまで、QCY Crossky C30 についてレビューしてきました。
装着感、音質、価格のバランスが高く購入満足度の高いイヤホンだと感じました。
防水性能も高いため、急な天候変更や水回りのトラブルにもしっかり耐えられます。
また、マルチポイント接続にも対応しているため2台のスマホに接続しておけば、一方で動画鑑賞している最中に、もう一方のスマホに電話がかかってきた際すぐに取りそのまま通話することも可能です。
7,000円以下の予算でながら聞きをしっかり楽しめるイヤーカフ型イヤホンを考えている方は、ぜひ検討されることお勧めします。