JN-IPS2380FLWQHD-Nは、JAPANNEXTから発売されている23.8インチのWQHDモニターです。
IPSパネルを採用し、広視野角と優れた色再現性を実現。スリムベゼルデザインで省スペース性にも優れ、自宅のワークスペースやオフィスでの使用に最適なモデルです。
この記事ではJN-IPS2380FLWQHD-Nを使用した感想をレビューしていきますので、省スペース性に優れたWQHDモニターを検討している方は是非読み進めてください。
JN-IPS2380FLWQHD-Nの基本仕様
JN-IPS2380FLWQHD-Nの基本的なスペックや特徴について解説していきます。
スペック
項目 | 仕様 |
画面サイズ | 23.8インチ |
パネルタイプ | IPS |
表示色 | 10.7億色 |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
アスペクト比 | 16:9 |
輝度 | 250cd/m² |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | H:178ºV:178º |
応答速度 | Typ:14ms/OD:7ms(GtoG) |
リフレッシュレート | 75Hz |
入力端子 | DisplayPort、HDMI、DVI |
消費電力 | 最大≦30W 通常≦16W 省エネ≦11W スタンバイ≦0.5W |
チルト角度 | -5°+15° |
VESA | 75×75mm(M4x10mm) |
JN-IPS2380FLWQHD-Nは、23.8インチのIPSパネルを採用したWQHD(2560×1440)モニターです。
IPSパネルによる広視野角と優れた色再現性、WQHD解像度による精細な表示が特徴。10bitカラーに対応し、sRGB 99%、DCI-P3 95%の広色域表示が可能なため、写真や動画編集に適しています。
リフレッシュレートは75Hzとゲーミングには不向きですが、オフィスワークには十分な性能。
入力端子はDisplayPort、HDMI、DVIポートの3系統を備え、幅広い機器との接続が可能です。
また、消費電力は標準で16W・省エネモードでは電力消費を11Wまで抑えます。LEDバックライト搭載により大幅な消費電力の削減を実現しているのも本モニターの特徴です。
VESAマウントにも対応しており、柔軟な設置が可能です。
外観
JN-IPS2380FLWQHD-Nは、ベゼル幅を最小限に抑えたスリムベゼルデザインを採用しています。
上左右のベゼル幅はわずか約1mmで、画面非表示幅も約4mm。ほぼベゼルレスに近い外観です。複数台を並べて使用する際にも、違和感なくマルチディスプレイ環境を構築できます。
本体サイズはスタンドが付いた状態で、高404mmx幅540mmx奥行200mm スタンド幅200mm、重量は3.2kgです。
付属品
本体以外の付属品は以下の通りです。
- HDMIケーブル
- 電源アダプター(一体型)
- マニュアル
- 保証書
シンプルな構成ですが、一般的なHDMI接続であればケーブルが付属していますので、購入後すぐに使い始めることができます。
DPポートやDVIで繋ぎたい時は別途ケーブルを用意しましょう。
JN-IPS2380FLWQHD-Nの特徴をレビュー
ここからは、JN-IPS2380FLWQHD-Nの特徴を細かく見ていきます。IPSパネルの特性を活かした広視野角や優れた色再現性など、オフィスワークだけでなく写真・動画編集などにも対応できるなどの特徴が魅力です。
スリムベゼルデザインと省スペース性
JN-IPS2380FLWQHD-Nは極めて薄いベゼル幅を実現しています。
特に横並びのマルチディスプレイ環境を構築した際の没入感は抜群で、ベゼルの存在を意識させません。
また、奥行きも抑えられており、デスク上のスペースを圧迫しにくいのもポイントです。
自宅のワークスペースなど、スペースが限られている環境での使用にも適しています。
WQHD解像度(2560×1440)による精細な表示
解像度は、フルHD(1920×1080)の約1.8倍の表示領域を持つWQHD(2560×1440)。
WQHDは表示させる情報量が多く、複数のアプリを立ち上げる際やエクセルなどでたくさんの情報量を閲覧したいときに便利。またテキストや写真や動画などのをなめらかで美しく表示させることができます。
フルHDでは物足りない、かと言って4Kでは解像度が高すぎるという人に最適な選択肢になります。
23.8インチという小ぶりな画面サイズとの組み合わせにより、モニターを設置するスペースは限られているけどフルHD以上の表示領域を求める方におすすめです。
23.8インチのIPSパネルによる広視野角と色再現性
JN-IPS2380FLWQHD-Nは、23.8インチサイズのIPSパネルを搭載しています。
IPSパネルは視野角が広いのが特徴で、上下左右178度の広視野角を実現。斜めから見ても色や明るさが変化しにくく、複数人で画面を共有する際にも便利です。
また、TNパネルと比べて色の再現性に優れている点も見逃せません。
グラフィック用途など、正確な色表示が求められるシーンで重宝します。
sRGB:99%, DCI-P3:95%の広色域+10bitカラーに対応
色域が広いのもJN-IPS2380FLWQHD-Nの魅力です。
sRGBカバー率は99%、DCI-P3カバー率は95%で、鮮やかで自然な色彩表現が可能。
合わせて10bitカラー(10億7374万色)に対応している点も大きな特徴です。一般的な8bitカラー(1677万色)と比べて、より滑らかでグラデーションの豊かな色表現が可能。
写真データの編集や動画編集など、より忠実な色再現が求められる用途で重宝します。
DisplayPort・HDMI・DVIの3系統入力による幅広い互換性
入力端子は、DisplayPort・HDMI・DVIの3種類を搭載し幅広い機器との互換性を確保しています。
特徴的なのはDVI端子を備えていること。
DVI端子を備えることで、古いPCやデバイスも含め幅広い機器との接続が可能です。
なおそれぞれの端子の仕様は下記となります。
- DisplayPort:1.2 2560×1440 @75Hz
- HDMI:1.4 2560×1440 @75Hz
- DVI:DVI-I 1920×1080 @60Hz
消費電力は標準で16W・省エネモードでは11Wの省エネ設計
JN-IPS2380FLWQHD-Nは省電力設計にも優れ標準消費電力はわずか16W。省エネモードでは電力消費を11Wまで抑えられます。
LEDバックライト搭載により大幅な消費電力の削減を実現しているのも本機の特徴です。
長時間の使用でも電力コストを抑えられますし、待機時消費電力は0.5W以下で、こまめな電源オフを忘れても安心。電気代の節約につながるだけでなく、環境負荷の低減にも貢献できます。
JN-IPS2380FLWQHD-Nの気になる点をレビュー
JN-IPS2380FLWQHD-Nは多くの魅力的な特徴を備えている一方で、いくつかの気になる点もあります。ここでは、そうした点について紹介していきます。
スピーカーは内蔵されてないため別途準備が必要
まず、JN-IPS2380FLWQHD-Nにはスピーカーが内蔵されていません。
動画や音楽の視聴などの際は別途外部スピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
一般的にモニター内蔵スピーカーは音質が悪く、外部スピーカーをするケースが多いですが、モニターだけで音出しも含めて済ませたい方には不便に感じるはずです。
すでに音を出す環境を保有している方、音を出す用途のない方、本モニターをサブモニターとして使う方は気にする必要はありません。
モニタースタンドはチルト機能のみ搭載で高さ調節・ピボット機能は無い
JN-IPS2380FLWQHD-Nの付属スタンドは、チルト角度の調整のみに対応しています。
高さ調節やピボット(縦回転)、スウィーベル(首振り)といった機能は備えていません。
これらの機能を求める場合は、別途VESAマウントに対応したアームやスタンドを用意する必要があります。
JAPANNEXTから32インチ8kgまでに対応したモニターアーム「JN-GM312DV」も発売されており5000円程度で購入可能です。画面の向きを自由に調整したい場合は合わせて検討しましょう。
リフレッシュレートは75HzのためFPSゲームなどには向かない
リフレッシュレートは75Hzにとどまります。
144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートには対応しておらず、FPSゲームなどの高速な動きを伴うゲーミング用途には不向きと言えます。
ゲーマーの中にはこの点を不満に感じる人もいるかもしれません。
ただし、オフィスワークや写真・動画編集など、一般的な用途であれば75Hzで十分です。
またSwitchで遊ぶ分にはSwitchの最大フレームレートが60fpsであるため十分なスペックです。
まとめ・24インチサイズの作業用WQHDモニターにぴったり
JN-IPS2380FLWQHD-N IPSパネル搭載の23.8インチWQHDモニターをレビューしてきました。
24,980円という手頃な価格が魅力で同等スペックの他社製品と比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇りつつも、性能のこだわりが詰まっています。
10bitカラーに対応し、広色域表示も可能。写真や動画の編集など、カラーマネージメントを重視するユーザーの入門機におすすめできる一台です。
また、スリムベゼルデザインによる省スペース性の高さから、手狭なスペースでの使用にも適しています。
一方でスピーカーが内蔵されていない点やスタンド機能の省略など、購入時に気にしたいいくつかのチェックポイントも。ゲーミング用途には向きませんが、オフィスワークや画像編集・動画鑑賞用のサブモニターとしては十分なスペックです。
総合的に見てJN-IPS2380FLWQHD-Nは、24インチクラスの作業用WQHDモニターとして最適な選択肢と言えますので、手頃な価格でWQHDモニターを探しているなら、ぜひ候補に加えてみてください。
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