マイクアームは、さまざまなメーカーが販売しています。安いものでは2000円から3000円程度、高いもので1万円程度。デスク用品のなかでは、比較的安価な部類です。
そのなかで高い値段を出す意味があるのか悩む方もいますが、意味はあります。
今回紹介するFIFINE BM66Tは、約1万円とマイクアームのなかでは高価な製品ですが、その分優れた仕様を持っているのが特徴です。安いマイクアームではなかなか得られない安定感や、機能性があります。
そんなFIFINE BM66Tについてこれからレビューしていくので、ぜひご参考ください。
FIFINE BM66Tの基本仕様
FIFINE BM66Tの良いところと気になる点についてレビューしていく前に、まずは本機の基本的な仕様について簡単に紹介していきます。サイズや耐荷重などについて気になる方は、ぜひご参考ください。
仕様
・全長(水平時):94cm(ポールヘッドまでの距離)
・全長(垂直時):89cm
・全長(垂直時、延長ポール):104cm
・下アーム全長:44cm
・上アーム全長:44cm
・延長ポール全長:15cm
・デスク用クランプ開口幅:2〜6cm
・耐荷重:2kg
・水平回転:360°(ベースと関節)
・垂直回転(下アーム):60°(上向き)
・垂直回転(上アーム):80°(上向き)/100°(下向き)
・変換ネジアダプター:1/4″-3.8″、3/8″-5/8″
・重量:1.5kg(アクセサリー含む)
以上が、FIFINE BM66Tの基本的な仕様です。
耐荷重は、約2kg。重めのマイクでも、しっかりとホールドできます。2kgを超える重量のマイクはなかなかなく、ほとんどのマイクを取り付けられるのがよいところです。特殊なマイクでも、全く問題がありません。
そのうえ、3種類のネジに対応しています。一般的な規格でも、特殊な規格でも取り付けが可能です。耐荷重と合わせて、幅広いマイクで使える仕様になっています。
さらに、クランプ式なので取り付けや位置調整が簡単です。デスクに穴を開けることなく、気軽に取り付けと取り外しができます。使いながら取り付け位置を調整することも、もちろん可能です。
総じて、使いやすい仕様だと言えます。
外観
FIFINE BM66Tの外観は、落ち着いています。アーム部分はマットな質感をしており、どのようなデスクにも馴染むデザインです。
色が黒しかないので白デスクではやや浮く可能性がありますが、黒いデスクであれば浮きません。白デスクでも、モノトーンコーデにしている場合は使いやすいです。
また、素材は金属とABSのニ種類が使われています。金属の重厚感がありますが、見た目にはそれほど影響していません。
総じて、シンプルなデザインです。
FIFINE BM66Tの良いところをレビュー
FIFINE BM66Tの仕様について、簡単に紹介してきました。今度は、FIFINE BM66Tの良いところについてレビューしていきます。使用感や耐久し得などが知りたい方は、ぜひご参考ください。
安定感が非常に高い
FIFINE BM66Tは、安定感が非常に高いです。これが、多くの安価なマイクアームとの最大の差だと言えます。
耐荷重は最大2kgで、アームは金属製。非常に頑丈な作りです。重いマイクを吊り下げてもずり落ちることがなく、かっちりとホールドされます。揺れやがたつきもなく、安定性が非常に高いです。
そのうえ、マイクの位置調整がしやすくなっています。位置を決めたらそこから自然と動くことがなく、位置を決めやすいです。保持力が高く安定しているので、デスクが多少揺れても問題ありません。
また、大型のマイクでも安心して使えます。
安定感の高いマイクアームを探している方には、最適な製品です。
省スペース設計で使いやすい
FIFINE BM66Tは、省スペース設計が採用されています。
クランプ式でアームを閉じておくことができるため、使わないときにはあまり場所を取りません。使う際もモニターの裏に設置しておいて、モニターの上からマイクを出すことができます。視界の邪魔にならないだけでなく、デスクの場所を取らないという意味でも邪魔にならず、使いやすいです。
モニターの上および裏のデッドスペースを有効活用できます。
狭いデスクの場合や、デスクに多くの障害物がある場合にも対応可能です。
調整の自由度が高い
FIFINE BM66Tは、各種調整の自由度が高いです。
モニターの上からマイクアームを出せると先述しましたが、それもこの自由度の高さの恩恵のひとつだと言えます。
BM66Tは、厚さ6cmまでの天板に設置可能。設置できるデスクの種類も豊富です。そのうえ、多関節設計を採用しています。三つの関節と、可動式のマイク取付部により自由に調整できるのが特徴です。
さらに、長さ15cmの延長ポールを付属しています。長さが足りない場合に付け足すことができるのも、魅力的です。調整がしやすくなります。
そして、土台は360°回転可能。回転する土台により、無理のない角度からマイクアームを伸ばせます。
これらの特徴により、最大94cmの範囲をカバー可能です。デスクのどこに設置しても、無理なく使いやすい位置に調整できます。
もちろん、マイクの角度もつけやすいので、マイクの性能を最大限引き出すことも可能です。
ケーブルを収納できる
FIFINE BM66Tは、ケーブルマネジメントが優秀です。
スタンドに、マイクのケーブルを収納できます。ケーブルを収納することにより、ケーブルが視界の邪魔になりません。
このケーブルガイドがなければ、アームからケーブルだけが宙ぶらりんになり、邪魔になることがあります。視界だけでなく、手元の邪魔にもなるので面倒です。
そのストレスがなくなるのも、BM66Tの大きな魅力だと言えます。
幅広い互換性
FIFINE BM66Tは、互換性が高いです。
多くのマイクで使われている3つのネジの規格に、対応しています。1/4″、3/8″、5/8″の3種類です。この3種類に対応していれば、多くのマイクを取り付け可能です。既に所持しているマイクを取り付けるときだけでなく、マイクを新たに買う際にも、互換性に悩まされずに済みます。
今後さまざまなマイクを使ってみたいと考えている方や、用途によってマイクを使い分けている方などにおすすめです。
レコーディング、配信、歌ってみた、ゲーム実況など幅広い用途で活用できます。
FIFINE BM66Tの気になる点をレビュー
FIFINE BM66Tの良いところについて、レビューしてきました。本製品は頑丈かつ安定感が高く、広い互換性があり魅力的です。とはいえ、一部に気になるところもあります。
そこで今度は、FIFINE BM66Tの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
関節はやや硬め
FIFINE BM66Tの関節部は、やや硬めです。
そのため、動かすときに力が必要になります。自由に調整がきくとはいえ、頻繁に動かすのは少々面倒です。その点には、注意する必要があります。
ただ、その分、保持力が高いです。
目的通りの位置にピッタリと移動させ、固定させられます。マイク固定部の可動式の雲台も、垂れたり勝手に動いたりすることがありません。
延長器具を取り付けるとアームを動かす際に若干ぐらつきやすくなるものの、レンチで締めれば解消できます。
総合的には、使いやすいです。
金属製だが見た目の高級感はあまりない
FIFINE BM66Tは金属製のアームを採用していますが、見た目の高級感には期待しないことをおすすめします。
金属製なので重厚感はあるものの、見た目の高級感はそれほど感じられません。見える部分の多くが、ABS素材のカバーになっています。
ただ、金属部がカバーされているのは耐久性の高さに一役買っているので、一概に悪いことだとは言えません。金属部が剥き出しのマイクアームと比べると、扱いやすいです。マイクアームがどこかに当たっても物を傷つけにくいのも、扱いやすさの理由。
さらに、見た目には高級感がありませんが、ビルドクオリティが高く、使っていると高級感を感じます。見た目の高級感にこだわるならあまりおすすめできないものの、使用感の良好なマイクアームを探している方にはおすすめです。
FIFINE BM66Tはこんな方におすすめ!
・安定性が高いマイクアームを探している方
・自由に調整できるマイクアームを探している方
・複数のマイクで使いまわしたい方
FIFINE BM66Tは、以上のような方々におすすめです。
BM66Tは、安定感の高さが大きな魅力となっています。関節が少々硬めにつくられている分、多少のデスクの揺れではぐらつかず、自然と垂れてしまうことがありません。調整した狙い通りの位置に留まるので、使いやすいです。
そのうえ、自由に調整できたり互換性が広かったりするところも魅力的。
これらの点に魅力を感じる方ならば、買っても損はしません。
まとめ|安定感重視派の最適解
FIFINE BM66Tはマイクアームとしては高価な部類の製品ですが、その分、基本的な性能が高いです。抜群の安定感と幅広い互換性、そして調整の自由度の高さ。これらはなかなか得られるものではありません。
安定感の高さは特に、ほかのマイクアームとの大きな差です。耐荷重最大2kgの金属製アーム。可動部が多いにも関わらずズレが少なく、使いやすいのがFIFINE BM66Tの最大の魅力です。
安定感を重視する方には、マイクアーム選びの最適解だと言えます。