Elgato Prompterレビュー! カンペにも拡張モニターにもなる汎用性の高い配信機材

Elgato Prompterは、ディスプレイ内蔵の便利なテレプロンプターです。

プロンプターというのは、動画撮影などで主に使われる撮影機材のこと。液晶画面の原稿をハーフミラーに反映させて、カメラ目線のまま原稿を読み上げることができるようにする道具です。

カンペを見ながらの収録に、非常に便利。

本記事では、そんなプロンプターのなかでも特に利便性と汎用性が高いElgato Prompterについて、レビューしていきます。

目次

Elgato Prompterのスペック

【技術仕様】

  • ディスプレイサイズ:8インチ
  • ディスプレイ解像度:1024×600p
  • インターフェイス:USB-C
  • ステップアップリング:49、52、55、58、62、67、72、77、82mm
  • サイズ:W224×H219×D282mm(ユニバーサルブラケット込)
  • 重量:690g(アクセサリ含まず)

【付属品】

  • ディスプレイ付きPrompter
  • デジタル一眼レフ/ミラーレス対応バックプレート
  • デジタル一眼レフ/ミラーレス用ステップアップリング×9
  • Facecam Pro専用バックプレート
  • カバー付きユニバーサルバックプレート
  • ユニバーサルブラケット
  • 取り付け用ねじ
  • USB-C to USB-A 3.0ケーブル(200cm)
  • クリーニングクロス
  • クイックスタートガイド

以上が、Elgato Prompterの仕様と同梱物です。

特徴的なのは、ディスプレイを内蔵しているということ。

一般的なプロンプターには、ディスプレイは内蔵されていません。別途スマホ・タブレットなどディスプレイになるものを取り付けて使うのが、一般的です。

ディスプレイを内蔵していることによって、さまざまな使い方ができるのがElgato Prompterの最大の特徴となっています。

また、同梱物が豊富です。

各種バックプレートとアップリングが付属するので、どのようなカメラでも使いやすくなっています。

Elgato Prompterの良いところをレビュー

Elgato Prompterの基本的な仕様などについて、紹介してきました。本機はディスプレイを内蔵していたり、バックプレートなどが豊富に用意されていたりするのが良いところです。

ただ、ほかにも良いところがたくさんあります。そこで今度は、Elgato Prompterの良いところについてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

カメラ目線で台本が読める

プロンプターを使う利点が、カメラ目線で台本が読めることです。

カンペを置こうと思うと、カメラの奥やカメラの隣などに設置する必要があります。隣ではカメラ目線を維持できず、カンペを読んでいるのが丸わかりになるのが難点です。

とはいえ、奥に設置するとカメラと被って見えにくくなってしまいます。

プロンプターを使うことで、カメラから視線を外さず、カメラと被って見えにくくなることもなく台本が読めるのが良いところです。

原稿を丸暗記する必要がなくなるので、日々の動画撮影が楽になります。

ディスプレイが内蔵している

Elgato Prompterは、ほかのプロンプターと違ってディスプレイを内蔵しています。

個人向けに販売されている一般的なプロンプターは、製品にハーフミラー部分しか含まれていません。モニターなどの表示デバイスは、手持ちのスマホやタブレットを組み合わせるというのが、個人の動画撮影でプロンプターを使う際の一般的な方法です。

ただ、スマホやタブレットに台本を転送したり録画中に台本を修正したりする際に、手間がかかります。

そのうえ、プロンプターとのサイズの相性の問題などもあるので、難しいです。

一方Elgato Prompterにはディスプレイが内蔵されているため、相性問題がなく、転送の手間がかかりません。修正したいときも、接続しているPCなどでそのまま修正して表示できるので、便利です。

拡張モニターとしても使えるのが便利

Elgato Prompterは、プロンプターとしてはもちろん、拡張モニターとしても使えます。

1024×600pxという低解像度ですが、サイズが8インチと小さいので、画面は十分綺麗で見やすいです。Web会議で使ったり、撮影時に資料を表示したりといった用途に使いやすいサイズ感だと言えます。

ほかにも、仕事中にLINEやSNS、チャットツールをチェックするためのモニターとしても使いやすいです。

モニターとしての性能は控えめなので用途は限定されるものの、合う用途さえ見つかれば、腐りにくいのが良いところ。

さらに、プロンプターとして使うモードとモニターとして使うモードの切り替えは、ソフトから簡単にできます。

映像出力は、USB Type-Cで行えるのも手軽で良いところです。

コメント表示用モニターとして使いやすい

Elgato Prompterは、配信中のコメント表示用モニターとしても使いやすいです。

実写映像を使う配信の場合、視線の動きが視聴者にバレます。コメントを見るためにカメラ目線から外すとすぐにわかりますが、Elgato Prompterを使えばカメラから視線を外さずに配信中のコメントをチェックできるのが良いところです。

さらに、メインモニターとの設置方法を工夫すれば、メインモニターで配信ソフトやゲームなどを見ながらでもコメントを違和感なくチェックしやすくなります。

操作がパソコンで完結する

Elgato Prompterの大きな利点のひとつが、モニターをPCから操作できることです。

USB-C一本でデータ転送と電源供給ができるので、ケーブルが少なく済むのも魅力的。

PCから、CAMERA HUBというソフトを使って、操作が行えます。プロンプターとしての機能の設定、PCの拡張ディスプレイとして使うモードへの切り替え、画面のオンオフなどもここから操作できるのが良いところです。

特にCAMERA HUBに対応したElgatoのWebカメラと接続するケースでは、撮影の設定を同ソフト内で細かく調整が可能。

露出やホワイトバランスの調整、フレーム位置や拡大・縮小などが同じソフト内で設定可能

あわせてエフェクト機能と重ねれば部屋の映したくない部分を隠しつつ、本格的な撮影や配信が可能になります。

すべての操作がPCだけで完結するので、本体を操作するために席を立つ必要がありません。

設置方法が豊富で扱いやすい

Elgato Prompterは、設置方法が豊富です。

まず、幅広いカメラで使えます。

Elgato製Webカメラ、一眼レフカメラ、マルチアダプターの大きく分けて3種類のアダプターが付属するのが良いところです。そのうえ、一眼レフカメラ向けに各レンズ口径用のアダプターも付属しているので、幅広いカメラに取り付けられます。

さらに、底面にネジ穴があり、マジックアームなどで支えることも可能。

そして、三脚にカメラを取り付けてから、別でプロンプターを固定することもできます。

コンパクトで扱いやすい

Elgato Prompterは、コンパクトさも大きな魅力です。

コンパクトな筐体で、重量も690gとディスプレイを内蔵している製品にしては軽め。そのうえPCだけで操作が完結するため、扱いやすさが一級品です。

8インチというサイズ感も、邪魔になりにくくて魅力的。取り回しがよく、設置や取り外しに苦労しません。使わないときは取り外しておきたいという方や、頻繁にレイアウトを変えたいという方には重宝します。

持ち運びも、重量という面で見れば、ほかのプロンプターよりもしやすいです。

コールドシューマウントが2つ用意されている

Elgato Prompterの上部にはコールドシューマウントが2つ配置されており、ここにガンマイクや照明などを設置することが可能です。

コールドシューマウントのおかげで、別でポールを立ててマイクや別機材を設置する手間とスペースが省けます。

Elgato Prompterの気になる点をレビュー

Elgato Prompterの良いところについて、ここまでレビューしてきました。扱いやすく操作が楽で、汎用性が高いのが魅力のプロンプターです。

ただ、一部には気になる点もあります。

そこで今度は、Elgato Prompterの気になる点についてレビューしていくので、気になる方はぜひご参照ください。

原稿読みのためだけに買うなら高い

Elgato Prompterは、外部モニターとしての機能が特徴のプロンプターです。スマホやタブレット、小型モニターなどを別途使わなくとも、プロンプターとして使えます。PCと接続して、PCに保存してある原稿を表示するだけで良いので、楽です。

ただ、原稿読みのためだけに買おうとしている場合は、値段が高く感じてしまう可能性があります。

本機は、個人向けのプロンプターとしては高価な製品です。値段が高い理由として最も大きいのは、ディスプレイを内蔵していること。

外部モニターとしての機能も使いたいという場合は、値段に納得感があります。妥当な値段か、少し安い程度です。

一方で、プロンプターとしてしか使わない場合は、たとえモニター内蔵の利便性があるとしても値段が高いと感じる可能性があります。

用途と予算と相談しながら、購入するかどうか検討しましょう。

モニターを外して持ち運べない

Elgato Prompterは重量が軽くサイズが小さいのが、良いところです。

他社製品は大きく重いプロンプターが多いので、それらと比べれば比較的持ち運びやすい部類の製品だと言えます。

ただし、モニターは着脱不可能です。

モニターを外せないので、持ち運びの際にかさばります。

現場ごとに持ち運ぶのには、少し不向きです。自宅やスタジオなど、設置しておける場所で小規模に使うのが最もおすすめの使い方。

サイズの小ささと重量の軽さも、置き場所に困らず取り回しやすいという利点があり、自宅でしか使わないとしても実感できます。

Elgato Prompterはこんな方におすすめ!

  • 動画撮影を頻繁に行う方
  • レビュー動画や講義動画、動画型ラジオなどを制作する方
  • 動画撮影に台本を用いるすべての方
  • 実写配信者やVtuberなどでカメラから視線を外さずコメント読みがしたい方
  • プロンプターとして以外にも用途を考えられる方

Elgato Prompterは、以上のような方々におすすめです。

まず、前提として本機は原稿読みを快適にするための機材なので、動画撮影に台本を用いる方にはおすすめだと言えます。そのなかでも特に、レビュー動画や動画型のラジオなど、カメラに向かって話すことが大切なジャンルの動画を制作する方におすすめ。

また、プロンプターとしてだけでなく外部モニターとしても使えるというのが、本機の最大の特徴です。

プロンプター以外の用途も考えられる方には、特に最適な製品だと言えます。

まとめ

本記事では、Elgato Prompterの良いところと気になる点について、レビューしてきました。

Elgato Prompterは、8インチディスプレイを内蔵したプロンプターです。カメラ目線のまま原稿を快適に読めるうえに、動画撮影時以外はSNS用モニターや資料表示用モニター、テキストエディタ用モニターなど、サブモニターとして使えます。

幅広い用途で使える汎用性と利便性の高さに魅力を感じる方には、おすすめですよ。

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この記事を書いた人

PC環境・音響映像・音楽鑑賞系のガジェットやランニングギアなどが好き。資金が続く限り買いあさっています。

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