近年はマイクを使ってゲームでのボイスチャットや配信をする人が増えていますが、マイク選びは環境やシーンによって選ぶ基準が変わってくるため悩むものです。
マイクの性能次第で、ボイチャ相手とのコミュニケーションや配信の質も変わります。マイクの音質がよくなければ相手にストレスを与えてしまいます。
高価なマイクを購入すれば当然音質は良くなりますが、ボイスチャットにどこまでお金を使えるかはお財布事情次第。
FIFINE AMPLIGAME AM6はゲームでのボイスチャット用途を主としたゲーミングマイクで、2024年に発売されたばかりの新作。ノイズキャンセリング機能やゲーム音とチャット音のバランス調整つまみなど、面白い機能が付いています。
値段も1万円前後と手軽な価格で初めてマイクを買うにも手に取りやすい製品です。
本記事ではFIFINE AMPLIGAME AM6 のスペックを解説したうえで、本機の良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
AMPLIGAME AM6の基本仕様
まずは、FIFINE AMPLIGAME AM6のスペックや外観などの基本仕様について紹介していきます。本機の使い方についても簡単に解説していくので、使い方が気になる方もぜひご参考ください。
スペック
- タイプ:コンデンサーマイク
- 指向性:単一指向性
- サンプリングレート・ビット深度:48kHz/16bit、48kHz/24bit
- 周波数応答:70~20,000Hz
- S/N比:80dB
- ビット解像度:16ビット
- 感度:-42±3dBV
- 接続方法:USB
- ケーブル:USB-C to USB-Aケーブル(2m)
以上がFIFINE AMPLIGAME AM6の簡単なスペックです。USBマイクとしては一般的な単一指向性のコンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクは集音性が高いのが特徴で、30〜40cm程度離れたところに設置しても声をしっかり拾ってくれます。最悪1m離れてても遠くは聞こえるものの相手と会話が出来る程度の音は拾います。
本機もその特徴がしっかりと活きています。
合わせてAM6は他の同価格帯には無い機能が豊富で、一般的なミュート機能、ゲイン調整、ヘッドホンからの音量調整と合わせ、下記のような機能が備わっています。
- ノイズキャンセリング機能
- ゲーム/チャットの音量調整バランス機能
ノイズキャンセリング機能によって、エアコンやPC、外の騒音がうるさい環境でもノイズを除去して自分の声だけを届けてくれます。
また、ゲーム/チャットの音量調整バランス機能により、チャットとゲーム音のバランス調整して音を聞けるというメリットの高いマイクになっています。
合わせてRGBも備わっており、美しいイルミネーションでよりゲームに没頭できる仕様です。
外観・デザイン
ブラックを基調に、下部と収音部分がイルミネーションで光るようにデザインされています。光る部分の面積が大きいのが特徴です。
本体はそれなりの大きさがありますが、素材は樹脂製のため重みはあまり感じません。
実際の重量は、スタンドを装着した状態で417.5g、本体のみで246g(ポップガード含め)でした。
マイクとしては軽いのでマイクアームに取り付ける際も余裕があります。
本体フロントにはゲーム/チャットの音量調整ノブが配置、サイドにはゲイン調整ノブとヘッドホンの音量調整ノブが配置されています。
また、マイク上部がタッチ式のミュートセンサーになっていますので、マイク上部を触れるだけでミュートを切り替えられます。
本体の後ろにはUSB-Cポートが配置
そして本体の下にはノイズキャンセリングボタン、RGBの設定ボタン、ヘッドホン端子が配置されています。
様々な機能がマイクボディ全体を使って配置されている印象です。
また、ポップガードとマイクスタンドが最初から付属しているのがありがたいところ。
付属品
付属品はマイク本体と取扱説明書、そしてUSBケーブルのシンプルな構成です。
- FIFINE AMPLIGAME AM6本体
- スタンド(本体に装着済み)
- ポップガード(本体に装着済み)
- Type-C to Type-Aケーブル(2m)
- 取り扱い説明書
以上が、本機の付属品です。
本機が1万円程度の価格帯であることを考えると十分なパッケージ内容だと言えます。
FIFINE AMPLIGAME AM6の良いところをレビュー
ここまでFIFINE AMPLIGAME AM6のスペックやデザインなどについて紹介してきました。ここからは、実際に本機の良いところについてレビューしていきます。音質が良いかどうか、使用感はどうかなど気になる方は、ぜひご参考ください。
声が聞き取りやすく良好な音質
FIFINE AMPLIGAME AM6の音質は、ノイズも少なく全体的にクリアな音質で、声が聞き取りやすいです。
ボイスチャットで通話するレベルであれば十分な音質です。
こちらはAM6にて収録したデモ音声ですので、確認ください。
ノイズキャンセリングで環境音を消してくれる
AM6にはノイズキャンセリング機能があります。
ノイズキャンセリング機能を使うと、PCのファン音やエアコンの音など環境音を消してくれるため、コンデンサーマイクのデメリットである周囲の音を全て拾ってしまうというデメリットを排除することができます。
実際に試したところ効果は高く、環境音はしっかりと消せることができました。
ゲーム/チャットバランスノブで音量の調整が可能
本機の正面にはゲーム/チャットバランスノブが配置されており、こちらをいずれかに回すことでゲームの音量・チャットの音量を調整することが可能です。
例として、下記がDiscord側の音声設定とFortniteのボイスチャットの出力設定です。
Discord の音声設定
- 入力デバイス:マイク[fifine Chat]
- 出力デバイス:ヘッドホン[fifine Game]
Fortnite
- ボイスチャットの出力デバイス:ヘッドセット イヤフォン[fifine CHAT]
音量のバランス調整方法は下記となります。ノブの中心(真上)がゲーム・ボイチャの最大音量になっており、
- 右に回すと、ゲーム音はそのままにボイスチャット相手の音量が小さくなります。
- 左に回すと、ボイスチャット音はそのままにゲーム音が小さくなります。
それぞれの音声を個別で細かく調整できるわけではありませんが、自分でバランスを調整できるのは便利です。
RGB のイルミネーションが落ち着いてて心地よい
AM6は光るゲーミングマイクですが、RGBの発光表現が落ち着いているためそちらに目が行ってしまうことはありません。
ちょっとした飾りとしてデスクに置いておいてもおしゃれさを感じます。
なお、イルミネーションは4種類のモード(最大12種類の色変換)があり、ゲームの雰囲気や好みに合わせて変更可能。
もちろんオフにすることもできますので、仕事で使うにも問題ありません。
気になる点
ここまで、AM6の良いところについてレビューしてきました。機能が豊富で使いやすい印象がありますが、一部に気になるところもあります。そこで今度は、AM6の気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
配線の位置を統一してほしかった
本機には、PC等に接続するためのUSB-C端子と、イヤホンやヘッドホンを接続するための3.5mm端子がありますが、USB-C端子が本体の後ろ側、3.5mm端子が、本体の下側に配置されています。
それぞれ違う向きから配線が出ているとオシャレさが半減してしまうので、どちらかに統一してほしかったなと感じます。
またマイクを寝かそうとすると、USBケーブルがぶつかるのもちょっと気になりますね。
と言いつつ、コンデンサーマイクの場合はマイクを口に向ける必要はありません。
付属のマイクスタンドを使うのであれば、基本は立ててキーボードの横に配置して使用するので、後ろ側が見えることもなく利用シーンでストレスになることではありません。
ノイズキャンセリングは若干声質が変わる
環境音を除外してくれる便利なノイズキャンセリング機能ですが、細かく聞いていくと自分の声質も若干変わってしまうようです。
デモ用の音声を作成しましたので、ノイズキャンセリングをオンにした状態とオフにした状態を聴き比べてみてください。
オンにすると若干声がこもるような音になるので、ボイスチャット相手に確認して、環境音が大きくて音声が届きにくいようならオンにする、さほど気にならないのであればオフにしておくのがベストです。
若干の声質が変わるものの、周囲の環境音を掻き消してくれるのは本当に便利ですよ!
FIFINE AMPLIGAME AM6はこんな方におすすめ!
- ボイスチャットやツイキャスなど雑談配信用マイクが欲しい方
- 周囲がうるさい環境の中でマイクを使いたい方
- イルミネーションで気分を挙げてゲームしたい方
FIFINE AMPLIGAME AM6は、ゲーミング時のボイスチャットやツイキャス等での雑談配信に特化したマイクです。ゲームをしながら会話する際にメリットのある機能がふんだんに盛り込まれています。
また、はじめてPC用マイクを購入する方にもおすすめです。1万円程度で購入できますので、いきなり高いものを買わずに済みますし、満足できるレベルの機能が整っています。
逆に、本格的なノイズ除去が付いているマイクやゲーム音とチャット音声を調整するミキサーを用意しようとしたら結構な金額が必要になってきます。
セットアップが簡単で、ほかの機材やソフトウェアが要らないところも初心者向きです。
しかしノイズキャンセリング時には若干音声も変わってしまうので、きちんとした配信を行いたいとか収録に誓いたいと言ったケースには向きません。
もし使っていて不満が出てくるようであれば高級機材に買い替えるのがおすすめです。
まとめ|ゲーム時のボイチャ&雑談配信におすすめのコスパマイク!
本記事では、FIFINE AMPLIGAME AM6の良いところと気になる点についてレビューしてきました。
本機はゲーム時のボイチャや雑談配信などに非常に使いやすい性能のマイクです。
気になる点もありますが、10,000円程度で購入できるマイクとしては、十分な機能を持っていると言えるでしょう。
自分の用途と照らし合わして、購入を検討しましょう。