近年は、ゲームなどでスマホを出先で使うことが増えているのか、モバイルバッテリーを所持する人が増えています。
モバイルバッテリーにはさまざまな製品があり、性能も製品ごとに変わるものです。バッテリー容量が大きかったり、出力が高かったり製品ごとに売りがあるもの。
本記事で紹介するAnker 733 Power Bank(PowerCore 20000)は、大容量かつ高出力でパススルー充電もできる高性能モバイルバッテリーです。
高性能のモバイルバッテリーは便利ですが、価格も高くなります。具体的な性能や実際の使用感などがわからなければ、なかなか手が出ないもの。
そこで今回は、Anker 733 Power Bankの性能やメリット・デメリットなどについて、徹底的にレビューしていきます。
Anker 733 Power Bankの仕様・外観
Anker 733 Power Bankは、高性能なモバイルバッテリーとして人気です。では、具体的にはどのような仕様になっているのか気になる方も多いはず。そこでまずは、Anker 733 Power Bankの仕様・外観などについてレビューしていきます。
Anker 733 Power Bankの仕様・スペック
- バッテリー容量:10,000mAh
- サイズ:約111×63×31mm
- 重量:約320g
- AC入力:100V-240V~50/60Hz/1.63A
- USB-C1入力:5V=3A/9V=2A/12V=1.5A
- USB-C1出力(充電器使用時):5V=3A/9V=3A/12V=1.5A/15V=3A/20V=3.25A(最大65W)
- USB-C2出力(充電器使用時):5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=3.25A(最大65W)
- USB-A出力(充電器使用時):5V=3A/9V=2A/10V=2.25A/12V=1.5A(最大22.5W)
- 充電器使用時の合計最大出力:65W
- USB-C1/C2出力(モバイルバッテリー時):5V=3A/9V=3A/12V=1.5A/15V=2A/20V=1.5A(最大30W)
- USB-A出力(モバイルバッテリー時):5V=3A/9V=2A/10V=2.25A/12V=1.5A(最大22.5W)
- USB-C単ポート使用時の合計最大出力:30W
- 複数ポート使用時の合計最大出力:15W
- パススルー充電対応
- 最大3台まで同時充電可能
Anker 733 Power Bankは、コンセントに本体を接続している際は、最大65Wの充電器として使えます。外出時はモバイルバッテリーとして、最大30Wで充電が可能です。
家では充電器として、外ではモバイルバッテリーとして使える2-in-1デバイスとなっています。そのうえ、3台まで同時に接続して急速充電可能です。
基本性能も高いですが、それ以上に利便性が魅力のモバイルバッテリーだと言えます。
Anker 733 Power Bankの同梱物
Anker 733 Power Bankの同梱物は、以下の通りです。
- 本体
- USB-CtoCケーブル(0.6m)
- 収納ケース
- 取扱説明書
- 24か月保証+6か月(Anker会員登録後)の保証書
- カスタマーサポート
付属するケーブルは、CtoCです。接続先のデバイスがType-C端子に対応していれば問題ありませんが、それ以外の端子の場合はアダプターが別途必要になります。
ケーブルの長さは、長すぎず短すぎずといったところ。家庭での充電器としても使いやすい長さで、モバイルバッテリーとしてもカバンから伸ばしやすい長さです。
収納ケースは、ポーチのようなタイプ。本体を入れて持ち歩けるので、非常に便利です。
特に変わったものは入っていませんが、最低限必要なものは全て入っています。
Anker 733 Power Bankの外観レビュー
デザインは、良い意味であまりモバイルバッテリーっぽくはありません。シルバーとブラックを基調としており、シンプルかつスタイリッシュな見た目です。
本体にはAnkerのロゴが刻まれていますが、主張しすぎていないのが良いところ。全体的にミニマルで現代的なデザインなので、どこでも使いやすくなっています。
持ち歩くものはシンプルなデザインのほうが良いという方には、非常におすすめです。
Anker 733 Power Bankの良いところをレビュー
Anker 733 Power Bankのスペックや同梱物、外観についてレビューしてきました。仕様を見るだけでも、本機の魅力はある程度わかります。
ただ、実際に使うとスペックとは異なる部分があるものです。そこで今度は、Anker 733 Power Bankの良いところについて、レビューしていきます。
10,000mAhと大容量
Anker 733 Power Bankは、バッテリー容量が10,000mAhと大容量です。
モバイルバッテリーは、5000mAh前後の製品が多い傾向があります。10,000mAhの製品もそれなりにあるものの、比較的大容量な部類です。これだけのバッテリー容量があれば、出先で2回はスマホを充電できます。
少なくとも、バッテリーが足りなくなるということはなかなかありません。
ホテルなどではコンセントを使って充電器として活用できるので、旅行や出張のお供としても最適だと言えます。
65Wの高出力で急速充電できる
本機は、コンセントに接続して充電器として使っているときには、65Wの高出力で急速充電ができます。
これだけの出力があれば、多くのデバイスをカバー可能です。たとえば、MacBook Proも急速充電できます。スマホを急速充電できるモバイルバッテリーは非常に多いですが、ノートPCまで急速充電できる製品はそれほど多くありません。
最大出力が高いということは、充電できる製品の幅が広くなるということなので、非常に大きなメリットです。
最大3台まで同時充電可能
Anker 733 Power Bankは、最大3台まで同時に充電できます。AC電源で接続していれば、最大65Wで3台まで充電できるということです。
たとえばスマホとノートPC、スマホとワイヤレスイヤホンなどを同時に充電できます。複数デバイスを所持して使用している場合、同時に充電が危うくなることも多いです。日々さまざまな電子機器を使う方にとっては、非常に大きなメリットだと言えます。
発熱は抑えられていて安心!
Anker 733 Power Bankは、高出力で3台同時に急速充電できることを売りにしています。
ただ、そのような使い方をしていると発熱が激しくなるのではないかという不安がありますよね。
実際モバイルバッテリーのなかには、使用中に熱が発生するものもあります。ハードに使えば、それだけ高熱になりやすいです。
しかし、本機は発熱がしっかり抑えられています。
コンセントに接続して充電器として1時間程度使っても、表面温度は50度台です。65Wの充電を1時間程度行うという大きな負荷をかけても、この程度の発熱で済みます。
一般的な使い方をする場合は、熱を持っても30度程度です。基本的に、発熱は気にする必要がありません。
本体充電時間は約2時間でパススルーも可能!
Anker 737 Power Bankの本体充電時間は、約2時間です。
ただ、パススルー充電に対応しているのがポイントです。
本体を充電しながら、さまざまな機器を充電出来ます。元々遅くはないということに加えて充電しながら使えるので、充電時間はほとんど気になりません。
Anker 733 Power Bankのデメリットをレビュー
Anker 733 Power Bankの良いところについて、レビューしてきました。高出力で3台まで同時に充電出来たり、パススルー充電に対応していたりとさまざまな魅力があります。一方で、デメリットがあるのも事実です。
そこで今度は、Anker 733 Power Bankのデメリットについて、レビューしていきます。良いところとイマイチな部分の両方を知り、自分に合う製品かどうか見極めましょう。
モバイルバッテリーとしては大きく重い
Anker 733 Power Bankは、モバイルバッテリーとしては大きく重いです。
スマホと同等または少し重いくらいの製品も多いなか、本機は約320gの重量級。そのうえ、サイズもポケットに入れられない程度に大きいです。幅などはそれほどでもありませんが、かなりの厚みがあります。
大容量で高出力という性能や、ポートが3つあり同時充電可能という特徴を考えると多少の厚みと重量は仕方がないことです。
とはいえ、人によっては持ち運びが辛く感じられる可能性があります。
モバイルバッテリー使用時に出力が低下する
本機は最大65Wということを売りにしており、本記事でも何度も65Wの高出力で充電可能と解説してきました。
ただ、これはコンセントに接続して充電器として使ったときの出力です。モバイルバッテリーとして使う際には、30Wにまで出力が低下します。
30Wでもスマホ充電であれば急速で充電できますし、MacBook Air程度までなら充電できるので決して低いということはありませんが、欲を言えばモバイルバッテリー利用時も65Wで充電できて欲しかったところです。
外ではスマホなど出力が高くなくても問題ない機器しか充電しない方や、MacBook Airユーザーなどにはおすすめ。
一方、外でもMacBook Proなど出力が高くなければ充電できない製品を充電したい方には、合わない可能性があります。
LEDインジケーターの表示がややわかりにくい
Anker 733 Power Bankには、LEDインジケーターが搭載されています。
4つのインジケーターランプがあり、これで充電量などの状況を確認するという方式です。充電が完了すると、インジケーターが消灯します。
ただ、この表示が少し複雑でわかりにくいのがネックです。ほかの機器とは少し勝手が異なる部分があるので、説明書をよく読む必要があります。
Anker 733 Power Bankレビューまとめ
本記事では、Anker 733 Power Bankの仕様・特徴などについて詳しくレビューしてきました。
魅力的なのは、やはり2-in-1の機能。家やホテルなどでは最大65Wの高出力であらゆる機器を3台まで同時に急速充電でき、外では30Wのモバイルバッテリーとして使えます。
モバイルバッテリー時の出力が低減されるなどのデメリットもありますが、それでも便利であることは間違いありません。
利便性が高く、出力も高い2-in-1モバイルバッテリーが欲しい方にはとてもおすすめの製品だと言えます。