JN-27IPSB4FLUHDR-HSPは、JAPANNEXTが販売している4Kモニターです。
27インチという扱いやすいサイズの4Kモニターが特徴。そのうえ、広いモニター業界でも比較的珍しい特徴を盛り込んだ一風変わった4Kモニターです。
映像コンテンツ鑑賞や編集作業などに、向いています。
本記事では、そんなJN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの基本仕様
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところをレビューする前に、まずは本機の基本的な仕様について紹介していきます。スペックや外観、付属品について気になる方はぜひご参考ください。
スペック
- 最大解像度:4K
- 画面サイズ:27インチ
- パネル:IPS-BLACK
- コントラスト比:2000:1
- リフレッシュレート:60Hz
- 表示色:10.7億色/sRGB:100%/DCI-P3:98%
- 視野角:H:178°/V178°
- FreeSync対応
- フリッカーフリー対応
- ブルーライト軽減モード搭載
- スピーカー:2W×2
- チルト:-5+15°
- スイベル:R30°/L30°
- ピポット:90°
- VESAマウント:75×75(M4×10mm)
以上が、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの基本的なスペックです。
最大解像度は、4K。4Kモニターは解像度が非常に高く、画面の表現に優れているのが特徴です。映像コンテンツやイラストなどをより美しく鑑賞できるだけでなく、ゲームでもオープンワールドの美麗なグラフィックとの相性がよく、さまざまな用途で使えます。
さらに、IPS-BLACKパネルを採用。
ここが、本機の最大の特徴です。
メリットとデメリットは後ほど詳しく解説しますが、このパネルを採用しているのが本機の色の表現の秀逸さに繋がっています。
外観
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの外観は、非常にシンプルです。
優れているのは、4辺フレームレスデザインである点。左右だけでなく、上下のベゼルも極狭になっています。左右のベゼルが極狭なモニターは数多くありますが、上下までフレームレスになっているモニターはそう多くありません。27インチという比較的小さなサイズではあるものの、4Kの映像の迫力を最大限楽しめるように工夫されています。
さらに、裏面もJAPANNEXTの製品のなかでは比較的シンプルです。
ロゴが記載されているものの、ゲーミングモニターにあるようなモールド加工やライティングなどはありません。このシンプルさが、本機の外観における魅力です。
付属品
- JN-27IPSB4FLUHDR-HSP本体
- HDMIケーブル
- Type-Cケーブル
- USBケーブル
- PowerCable
- 電源アダプター
- UserManual
- スペーサー
- スタンド
- 保証書
以上が、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの付属品です。
HDMIケーブルとType-Cケーブルがあるので、DP Alt対応のPCともう一枚のモニターがあれば、別途ケーブルを購入せずにマルチモニター環境を構築できます。ケーブル類を付属しないモニターも多いので、この点はほかの製品群と比べた優位点です。
さらに、付属スタンドが優秀な点も本機の魅力のひとつとなっています。
スペックにも記載してある通り、本機の付属スタンドは各種調整が可能です。モニターの高さ調整も、回転させて縦モニターにするのも自由自在。モニターアームほどとはいかないものの、付属品としては優秀です。
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところをレビュー
ここまで、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの基本仕様について解説してきました。今度は、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところについてレビューしていきます。本機の使い勝手などが知りたい方は、ぜひご参考ください。
IPS BLACKの黒色表現が優秀
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPに搭載されているパネルは、IPS-BLACKという少し特殊なパネルです。
IPS-BLACKというのは、高いコントラスト比を持つパネルのこと。コントラスト比が高くなると、映像のメリハリがよくなります。
モニターで黒色を表現するのは、実は難しいことです。構造上の問題があり、黒を黒として表現するのが不得意な傾向があります。
ただ、IPS-BLACKであれば2000:1という高いコントラスト比で、ほかのモニターよりも深い黒を表現できるということです。一般的なIPSパネルやVAパネルより、黒色がリアルになります。
黒いところをより黒く表現できるうえに、黒の中が繊細に見えるのがよいところです。
黒の中がしっかりとモニターに映し出されるため、黒色を使ったイラスト表現などがより楽にできるようになります。
そのうえ、メリハリがハッキリとするため、映像コンテンツもより深く楽しめるのが魅力的です。
色性能が高く色鮮やかな映像が楽しめる
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPは、色性能が高いモニターです。
表示色が10.7億色と、非常に豊富。
sRGBという規格で定められている色の範囲は、100%カバーしています。
そのうえ、DCI-P3というsRGBより厳し目の規格で定められている範囲でも、98%と非常に広範囲をカバーしているのが特徴です。
表示できる色の種類が多いということは、色をよりリアルに再現できるということ。同じ映像コンテンツを見たとしても、色性能が低いモニターと高いモニターでは、後者のほうがより色の表現が繊細に見えます。アニメなど色彩にこだわった映像コンテンツを見るのに、最適です。
さらに、色の表現が優秀ということは画像編集や動画編集、イラスト制作などでも使いやすいということでもあります。
娯楽を楽しむためのモニターとしても、作業用モニターとしても優秀です。
4Kの大迫力な映像を楽しめる
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの大きな魅力が、4Kモニターである点です。
解像度というのは、画面に表示されるドットの数を示す値のこと。解像度が高くなればなるほど、ドットの表示数が多くなります。
より多くのドットを表示できることにより、細かい映像表現が可能になるため、解像度が高くなると綺麗な画質に見えるという仕組みです。そのうえ、ドット数が増えることで画面の表示領域が広がり、作業に使いやすくもなります。
映画などの映像コンテンツ、ゲーム、イラスト制作など幅広い分野で活用できる解像度です。
4Kとしては少し小さいサイズが扱いやすい
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPは、27インチの4Kモニターです。
4Kモニターとしては、若干小さい部類になります。
4Kモニターのサイズの相場は、32インチです。大きいものでは、40インチ以上のモニターもあります。
モニターは、基本的には解像度が高くなるとインチサイズの相場も大きくなるものです。というのも、解像度が高くなれば画面に表示されるドット数が多くなり、小さい画面では1ドット単位のサイズが小さくなってしまうため。これにより、解像度に対してモニターが小さすぎるとアイコンや文字が小さく見えるようになります。
一方、同じ解像度ならモニターサイズが小さいほうが、画質自体は綺麗に見えるのがよいところです。
27インチというサイズは、画質が綺麗に見えるうえに利便性を損なわないギリギリのサイズ感だと言えます。24インチでは小さすぎますが、27インチでは実用に問題ありません。
そのうえ、32インチよりも画面が綺麗に見えるので、ゲームや映像コンテンツや作業をより楽しめます。
KVM機能が便利
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPには、KVM機能が搭載されています。
これは、2台のパソコンをモニター側で切り替えて、一台のキーボードとマウスで操作できるようにする機能のことです。
通常、2台のパソコンを使うときはキーボードとマウスも二セット必要になります。
ところが、この機能を使えば一セットだけで操作ができるので便利です。キーボードとマウスはPC2台おうちどちらか一方のみに接続されるため、2台同時に使うことはできませんが、スムーズに切り替えができるのは便利。
Logi Flowなどマルチポイントの瞬時切り替え機能を搭載しているデバイスと組み合わせれば、よりシームレスに使えます。
Type-C接続で最大65Wの給電が可能
本機は、Type-C接続で最大65Wの給電が可能です。
Type-Cケーブル1本で、PC本体への給電とモニターへの映像出力ができます。PD Altモードに対応している必要がありますが、近年のノートPCであれば対応していることが多いです。デスクトップPCでは対応していないことが多いので注意が必要ですが、ノートPCをメインに使っている方には便利な機能だと言えます。
なお、常時65Wではなく、最大65Wな点には注意が必要です。
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの気になる点をレビュー
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところについて、レビューしてきました。黒色の表現が優秀で、色性能が高いため画面が綺麗に見えるのが本機の大きな魅力です。
一方で、気になる点もあります。そこで今度は、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの気になる点を簡単にレビューしていくので、ぜひご参考ください。
リフレッシュレートが低め
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの最大リフレッシュレートは、60Hzです。
若干低めのリフレッシュレートだと言えます。
リフレッシュレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のことです。枚数が多いほうが、映像がより滑らかになります。ゲームでは重視されるポイントです。
4Kで100fps以上が出せるゲーミングPCを使っている場合は、注意しましょう。
ただ、4Kで60fpsであれば、一般的には十分です。作業用や映像コンテンツ視聴用、ミドルクラスからミドルハイクラス程度のゲーミングPCを利用している方であれば、特に問題なく使えます。
仕事で使う際は意思疎通に齟齬がでる可能性がある
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところは、IPS-BLACKを採用している点です。黒をより黒く表現できる技術が使われており、黒色が美しいのが魅力的。
ただ、本機を使ってイラスト制作業務や動画・画像編集業務を行う場合、注意が必要な点があります。
それは、本機で作業する際、他のモニターを使っている人に対し、こちらの意図を正確に伝えられない可能性がある点です。本機を使っていると表示できる色数が多いうえに、黒色が深く表現されるため、一般的なモニターを使っている人とは見えているものが違います。
その点を加味して、伝え方を考えなければなりません。
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPはこんな方におすすめ!
・動画編集や画像編集に使いたい方
・イラスト制作に使いたい方
・より美しい4Kモニターが欲しい方
・利便性の高い4Kモニターが欲しい方
JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの魅力は、画面の美しさと利便性の高さです。
4Kという解像度であり、27インチという程よいサイズ。これらの基本的な特徴による美しさに加え、IPS-BLACKを採用していることによる色性能とコントラスト比の高さがあります。
この画面に美しさを最大限活かせるような用途で検討している方には、特におすすめです。
そのうえ、KVM機能やマルチウインドウ機能、最大65W給電など利便性の高さも魅力的。JAPANNEXTのモニターでは半ばお約束な機能ですが、4Kモニターでこれほど機能に恵まれているモニターは決して多くはありません。
そのため、利便性重視の方にもおすすめです。
まとめ
本記事では、JN-27IPSB4FLUHDR-HSPの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
気になる点と比べれば、良いところのほうが圧倒的に多いです。リフレッシュレートはよほど高性能なPCでゲーム用に使いたいという場合でない限りは、特に問題がありません。ユーザーやクライアントとの意思疎通問題については、意識的に情報伝達を行うようにすれば防げます。
美しい4Kモニターが欲しい方、利便性が高い4Kモニターが欲しい方は検討してみてはいかがでしょうか。
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